こんにちは、サチヲです。
どの業界に言えることで、いつも思うことですが…どんな時代になろうとも“面白い作品は作られ続ける”ということです。
いわゆる『能力系モノ』ではございますが、構成というか枠組みというか座組みはどうしたって何かとかぶってしまったり、どこかで見たような作劇になりがちですが「こんな切り口が“まだ”あったのか!!」とドキドキワクワクさせる仕掛けがいっぱいのエンターテイメント作品なんですよ。
画力が高い、ガジェットがいい、世界観もよく、キャラクターもいい、技名もカッコよく、本当に細部まで作り込まれた設定ですが、物語である以上さけては通れないのが主人公の目的です。
ココが共感されなかったり、分かりにくかったりすると、没入できなくなり見事に読者は離れていくと勝手に思っているのです。
【マンガ】『LILI-MEN』 | 主人公に必要な明快な目的は読者にも明快である方がいい。その分水嶺となるエピソードが…おっちゃんとのセリフで固められた
なるべくネタバレはしたくないので細かくは言わないですが…おっちゃんとの会話で主人公であるニトの目的である『誰かの夢を助ける』と明言された瞬間です。
更におっちゃんは続けます。「だから叶えるのは必ずしも 自分の夢じゃなくてもいいんじゃないかな」と。
こうして、過去ニトが接してきた友達の言っていた『夢の意味』が初めて腑に落ちるのです。
その原動力は、いつかみんなと叶えた夢の話をしたいから…。
ただし『夢』を持っているのは悪い人も良い人も全種族持っています。
揶揄している訳ではないですが…パンチだ!キックだ!ミサイルだ!にはならないで、しっかり物語が進んでいくのが開始2話で伝わるのです。「ニトは都度その夢に触れて良くも悪くも成長していくのだろうなぁ」と。
ただね、夢も成長するし紡がれるモノです。だからまだまだ大きく壮大な物語になると思っています。
じっくり読んでいきたいマンガですね。
最後に
もう一つの魅力として『LILI-MEN』という作品は、「ニヤリ」としてしまうくらい多岐に渡り数々の作品をオマージュしています。
特にネットミームと化した列海王ネタをあそこで出すなんて…是非!あなたと感想戦をしてみたいですね。
興味がある方は、こちらの『ヤングマガジン』から1話を読めますのでどうぞ。
ではまた。