/>【ワンピース】『サーバント・リーダーシップ』 | ルフィ社長が図らずとも、社員それぞれが自ら考え動く、その土壌をつくる…
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【ワンピース】『サーバント・リーダーシップ』 | ルフィ社長が図らずとも、社員それぞれが自ら考え動く、その土壌をつくる…

ONE PIECE ★布教

こんにちはサチヲです。

ワンピースを『会社経営』というフィルターで見て勝手に考察する、ワンピースファンに怒られる読み方をするコーナーです。

私は古い時代の人間なので『支配型リーダーシップ』で育ち、自らも動いてきました。でも、“それ”に限界を感じていました。
皿回しをイメージしていただけると分かると思います。

あなたはお皿を何枚回せますか?
最初に1枚を回して2枚を回して次の3枚目も回すそう思ったら、1枚目の方がまた動きが遅くなり、また1枚目に戻って、次にまた4枚目5枚目を回したら…今度は2枚目が回転がなくなってきたのでまた戻って回す。
リーダーが頑張って、大きな石(部下)を1人で運ぶそんなイメージではないでしょうか。
だから「リーダーは大変で、全ての人を見なくてはいけないよね…」という負のイメージを持っていました。
つまりリーダーシップを取れる人ほど『高い能力や卓越した知識はもちろん、明るく前向きで強い先導力を持っている人』で、実際のところ常に部下の尻を叩き続けることになるので、組織が大きくなると“無理”が出てくと感じていました。

しかし…ルフィ社長は違います。組織が小さな時から、違う考え方を実践し続けています。それが…

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【ワンピース】『サーバント・リーダーシップ』 | ルフィ社長が図らずとも、社員それぞれが自ら考え、動く、その土壌をつくる…

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

ルフィは最初に『役割(役職)』を与えるだけで、その後は基本的に放置です。あとはそれぞれに“任せている”んです。
これが出来るようで出来ないんです。私は気になったら絶対に口を出してしまうし、いちいち行動を“見過ぎて”しまうんです。
こんな監視体制では、実際のところ部下は上司の顔色をみて、上司の好きそうな言動をするだけですからね。

麦わらの(株)の『航海士』として入社したナミは、どう行動してきたのでしょうか。
今回、ビビに「医学をかじっている人はいないの?」という問いに対し、社長を含めた社員が揃ってナミを指さしました。
これは、航海士以外で『ナミが今まで健康面で貢献してきた』ことの裏付けではないでしょうか。
なんでしたら、ナミはこの会社の『お金の管理』までしているんです!

大事なところは…ルフィが「やってくれ!」と頼んだことは一度もありません。
もちろん部下自身も『自分で考えて行動する・自分で仕事を見つける』ことをしている優秀な社員であることは間違いないのですが…多様な働き方の時代になった現代では、このリーダーシップ方法がいちばん部下を育てることが出来るし、結果、会社も大きくなるんです。

ルフィ社長が実践しているのが、サーバントリーダーシップで大切な3つのこと!

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)こんな感じですが…この『隙を見せる』のが良いのです!

  1. 部下の目標や自己実現を支援する
    ⇒ゾロには『世界一の大剣豪になる』、ウソップには『勇敢なる海の戦士になる』、サンジには『オールブルーを見つける』ことを冒険を通して助けています。ナミには『完全な世界の海図を作る』とありますが、『アーロンの呪縛からの解放』という直近の自己実現の手伝いをしましたよね。
  2. 部下の能力を信じ、成長へと導く
    ⇒戦いたい相手(ミホーク)がいると言えば、自由に戦わせるし、戦いなくないと言えば別にそっとしておくし、行きたいと言っている場所にも基本的に断らないんです。ルフィの信じる時のポイントは相手が頑張っている時は『決して前に出ない』こと。助けを求められてから動いている事。
  3. 部下の強みを引き出す能力
    ⇒ルフィは航海術を持っていないことや、料理が下手なこと、医学なんて全く分からないことを『分かりやすく部下にさらけ出している』んです。そのような『隙を見せる』ことをしているんです。だから結果、部下が“すき間”を埋めるように率先して動くとが出来るんです。

支配型リーダーシップでは上司の指示・命令で『義務感』で動きますが、サーバントリーダーシップでは部下の目標や自己実現を明確にし、主体的な行動につなげることになっているんです。「ルフィにやらせてはダメだ!とみんなに言われてもいいんです。
それが結果的にチームとして同じ目標に進むことになり、仕事へのモチベーション維持や、生産性の向上につながっているからこそ!麦わらの(株)が飛躍的に成長していくんです。

リーダーは素晴らしい部下を作らない。『リーダーは素晴らしいリーダーを作る』んです。

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)まだゾロが『方向音痴』だとバレていない貴重な一コマ!!

この時のゾロなんて自分のやるべき事である『体を鍛える』ことをしながら、『航海士』というすき間を自分から埋めに行っているんです。
コレがまさにルフィの『部下の強みを引き出す』ことの結果、ゾロの成長をみることが出来るんですね。
しかも!ルフィのように、航海士なんて全く出来ないことも分かりやすくアピールして『すき間』をみせることろなんて、既にサーバントリーダーシップの“それ”を実行してますよね。

ウソップについては『船大工』をはじめたタイミングでもあります。

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

次のエピソードになりますが、バクバクの実の能力者に船を食べられた後の修復にウソップは率先して船を直しています。

そしてサンジは…自らの『役割』の不甲斐なさに気が付いた時でもあります

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)これも地味に貴重な一コマ。

「ナミさんに対してナニもしてあげることが出来ない…」という、自分の『料理人』としての役割の限界を知ることになった貴重な成長のシーンです。
これがきっかけで自分に足りないモノを具体的に理解し、将来イワンコフに修業をつけてもらうことに繋がるんですよね。

このようにルフィ社長によるサーバントリーダーシップの鑑のような行動を取ることにより、ゾロやサンジのように自分の役割の向上や、ウソップやナミの役割以外の主体的な行動のきっかけ作りをしているんです。

そう!それぞれ自らリーダーシップを取って行動し始めるのです!!

最後に

もちろん“コレ”が成立するには、『言ったことをやる』というリーダーとして当然の基準をルフィ社長が積み重ねている事と、『自分が出すべき結果を出している』ことがです。

だからこそ社員一人ひとりが自分で考え行動するリーダーに育っていくんですよね。

ではまた。