/> 【スバニュー】#2埼玉県に住む小学校6年生の柴田亮君 | 「日本のカブトムシは夜行性」との定説を覆した、研究成果!!
Written by Sachio Iinuma

【スバニュー】#2埼玉県に住む小学校6年生の柴田亮君 | 「日本のカブトムシは夜行性」との定説を覆した、研究成果!!

★独り言 スバニュー

こんにちは、サチヲです。

めでたくて明るい、素晴らしいニュースだけをお届けする略して『スバニュー』のお時間です。

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埼玉県に住む小学校6年生の柴田亮君 | 「日本のカブトムシは夜行性」との定説を覆した、研究成果!!

  1. シマトネリコという外来植物に集まるカブトムシは、夜だけでなく昼間も活動を続けることを
    明らかにした。
  2. カブトムシは夜行性であるというこれまでの常識を覆す発見である。
  3. 小学生が自宅の庭木に来るカブトムシを毎日粘り強く調査し続けた成果である。

まず驚きなのは、このような研究を現役小学6年生である柴田亮さんと、山口大学大学院創成科学研究科(理学部)の小島渉講師と共同研究していたことです。

しかも、その研究成果がアメリカの権威ある生態学専門誌『Ecology』に、柴田亮さんがファーストオーサー(=第一著者)を務めた論文が掲載され、世界に知れ渡った、認められた、というのがスゴイ。
それが、下記の情報です。もはや日本語に翻訳してもよくわからない。というか翻訳機能が追い付いていない。。

掲 載 誌:Ecology
タイトル:An introduced host plant alters circadian activity patterns of a rhinoceros beetle
(外来植物がカブトムシの概日活動パターンを変化させる)
著 者:柴田 亮(杉戸町立杉戸第三小学校)、小島 渉(山口大学)
D O I:10.1002/ecy.3366
L i n k:https://esajournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ecy.3366

本当におめでとうございます!!その探求心と執着心には脱帽です!!!!!

テレビのニュースにもなりました。さすがテレビ!短い時間で伝える編集力が半端ありません。ここまで至った経緯を文字起こししますね。

幼い頃からカブトムシの観察が大好きだった亮君。よく近所にあるクヌギの木にカブトムシを見に行っていました。
しかし…「その(クヌギの)木が切られちゃった時はすごく泣いて、2年間はカブトムシにほとんど会ってなくてすごく悲しかったです」
大好きだったクヌギの木がなくなり、一時は悲しみに暮れた亮君。

ところが…

小学4年生の時、意外な場所にカブトムシが現れました。その場所は、なんと自宅の庭。
しかも、クヌギではなく亜熱帯原産の庭木「シマトネリコ」の木でした。さらに、亮君は不思議なことに気が付きます。

「何故か昼間も多くのカブトムシが集まっているので、それがすごく不思議で調べてみました」

本来「夜行性」であるはずのカブトムシが、なぜ「シマトネリコ」の木には昼夜を問わず集まるのか?そのなぞを解きたくて、亮君は観察をはじめました。
木に訪れるカブトムシのオス・メスの数と時間を記録するなど、自由研究として毎日観察を続け…

「図書館でカブトムシというのが題名につくものを全て本を借りてきて、シマトネリコについて書いてないかなと読んでいました」

すると、ある本にこんなヒントをみつけました。

『なぜかわからないが、シマトネリコには多くのカブトムシが集まっている』
その本の著者で、カブトムシの研究者である山口大学の小島渉先生に、亮君は自由研究の結果を送りました。
それを見た小島先生は…

「科学的に誰も今まで調べたことがなくて論文にする価値がある。面白いので継続して取り続けた方がいいんじゃないかということを言った」
“夜行性”といわれるカブトムシ。それが、“シマトネリコ”の木では、昼夜を問わず活動するという亮君が見つけた事実は、科学的にまだ証明されていませんでした。

小島先生から観察を続けるようアドバイスをうけた亮君。翌年は、さらに夢中で観察しました。

出来事には『理由がある』とはよく言ったものの、それは後出しジャンケンのような考え方で、あまり好きではありませんが…
当時の柴田亮さんは、本気で2年間カブトムシに会えなくて悲しい日々を実際に過ごしたし、自宅の庭で大好きなカブトムシに再会したことに合わして、昼間にも動いているカブトムシに出会えた感動は本人にしか分からない大変貴重な体験をしたことも事実。その想いの歴史があったからこそ、図書館を最大限に使い独学で自由研究をする。

この本気度が、小島渉講師を動かしたと言えましょうか。いやな言い方をしてしまいますが、どれか一つでも欠けたら…と思います。
もちろん、ここでは語られていない『環境(家庭環境・友達・学校など)』が重要だということは言うまでもありませんが、それを差し引いても凄さが伝わるエピソードです。

では、続きを。

「時間ごとにランダムに、いろんな時間に個体ごとに印をつけて個体の入れ替わりも調査できるようにしました」

深夜は両親に動画をとってもらい観察。
去年の夏休みを利用し35日間、早朝から夜まで、多いときには1日13回も観察し、オスのカブトムシ100体、メスのカブトムシ62体、計162個体の記録をとりました。

「終わった後見たらこんなにいたんだって、こんな多くのカブトムシに印をつけたんだってびっくりしましたね。一日一日があっという間で。生活の中に研究が溶け込んでいる感じですごい毎回楽しみでした」

亮君の観察記録は、「夜行性」のカブトムシが植物によっては日中も活動するということを証明していました。
小島先生が、それを論文にまとめ、生態学の権威ある雑誌「Ecology」へ投稿すると異例の速さで採用され、亮君の“新発見”は、世界に認められたのです。

いやはやですよ。

私がよだれを垂らしながら日々働いている別の世界線で、小学生という若き時間に、無垢な探求心と純粋な執着心を捧げた柴田亮さんと、そんな熱意を分け隔てなく受け止め、いわゆる『俺の手柄』にはせず全面バックアップした小島渉講師の柔軟性のある包容力と、純粋な研究者魂には敬服いたします。

この世を良くしたいというよりも、お二人の『純粋な昆虫愛』のたまものだと思います。

ニュース番組『ABEMAヒルズ』でのインタビューでは、曰く…
「幼稚園のとき、夜にキャンプに行きました。そのときにカブトムシを探しに行ったのですが、一匹も捕まえられなくて。庭のシマトネリコには、なぜか昼間もカブトムシが多く集まっていた。それを不思議に思って、調べてみたのがきっかけです」
と言っているように、幼稚園からの愛ですよ!?

最後に

柴田亮さんの癒しコメントで終わりたいと思います。

「コロナの影響でちょうど旅行とか行けなかったし、ちょうど家にいたのでカブトムシが来てくれたので、とてもすごいラッキーで、カブトムシのお陰ですごく楽しい夏休みになったなと思ってます」

……いや、かわいいかよ!!

ではまた。

前回がこちら。
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次回がこちら。
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