松井優征さんの新作が見たいッ!!
こんにちは、サチヲです。
魂の1ページは『殺せんせー』です。
多少のネタバレになりますので、嫌なようでしたらこの先へ進まないようにお願いします。
よろしいでしょうか。
犯罪者が中学生の先生になり、暗殺を通して成長するという少年誌では不安におもう部分が『努力・友情・勝利』という直球ど真ん中で投げているから読んでいて清々しい。
殺せんせーの魅力は、『教える背中』と『教わる背中』をしっかり丁寧に描ききっているところがとても大好きです。
いろいろな理由で落ちこぼれとなった中学生男女を集めたクラスですから、物理的な『力の差』が出て当たり前ですよね。
その差を、いかにして埋めるか。
スキル…テクニック…いろいろ使います。
そして、『才能』という壁にあたります。
よくあると言えばそれまでですが、ヒロアカでは『個性』としてみんなそれぞれ持っているものとして語られます。
そして殺せんせーでは、クラスのみんなが才能の塊であると思っているカルマくんが語る『魂の1ページ』です。
実は、カルマくんから見たら、逆にクラスのみんなそれぞれ才能があると考えているのです。
優しいし、中学生にしては達観した目を持っているカルマくんはこの後に
『要するに人間はみんな…他人の見えない部分を才能と呼ぶんだ』と。
いやいや、どんな生活したらこんな中学生になれるんだろ。
私が中学生のころは鼻水たらしながら、ゲームセンターにあるゲーム機の出音をカセットデッキで直接録音して自前のゲーム音楽テープを作ってましたから。(ちなみにファンタジーゾーンとか)
ここまでくると、作者の松井優征さんの思いが出まくりまくってますよね。
後半になるにつれて、教える背中と教わる背中を通して松井優征さんの漏れ出した価値観がどんどんと入り込んでくるのが読みやすく理解しやすくとても心地よいのです。
このような生きていくうえで必要であろう『ありがたい教え』が溢れているんです。
特に卒業式の時のエピソードは今読んでもためになるお話ですよ。
あー。松井優征さんが出す自己啓発本は必ず買います。
いやはや、最高です。
ではまた。