/>【ハンターハンター】『キルア』 | キルアの慎重さは殺し屋家業としては普通ですが、ゴンと出会ってからの慎重とは…
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【ハンターハンター】『キルア』 | キルアの慎重さは殺し屋家業としては普通ですが、ゴンと出会ってからの慎重とは…

1巻からの振り返り熟読 ★HUNTER×HUNTER

こんにちは、サチヲです。

私が推奨する、生きている間に“必ず”読むべきマンガ『人生指定図書』の中の1冊、ハンターハンターの時間がやってまいりました。

今回は、私の大好きなキルアの『ゴンに対する積み重ね』の一幕です。

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【ハンターハンター】『キルア』 | キルアの慎重さは殺し屋家業としては普通ですが、ゴンと出会ってからの慎重とは…優しさである!!

このページの一番左下のコマをご覧ください。
キルアが後ろ姿で「うかつにはめない方がいいかもな」「念のためさ」とありますが、このような優しさが私の心を打つんです!

キルア自身は基本恥ずかしがり屋さんで、「ありがとう」の言葉一つとっても「仲間として助けるのは当たり前…だから、いちいちありがとうなんて言わない」と言うくらい、具体的な仕草や言葉で相手に『好意』を伝えるのは苦手です。

逆に戦闘中や交渉などは、ウソやしぐさ…時には力づくで事を進める姿がギャップとなり、人間離れしているはずなのに『人間味を深める』キャラクターになっている摩訶不思議さがなのが天才冨樫のなぜる技でもあります。

その冨樫の技の一つが、すぐ次のページで明かされます。

今度は、上の三コマ目をご覧ください。
キルアが、二度目に発した「念のためさ」です。

違いは目線をしっかりゴンへ送っていますよね。
最初の「念のためさ」は、下を向きながら話の流れで発せられた言葉とは大違いです。

いつものゴンの何も考えずに突き進む姿に対して、冷静に場を見極め…数ある未来を予測しながらも、ゴンにアウトプットする時は端的に短く、気分を害さないように伝える。
悪意ある深読みをすることは、ゴンの父親に対しても悪意を感じていることに繋がるからだ。
キルアにとって大切な友達であるゴンを尊重したいが、万が一心や体が傷つくようなこと“だけ”は避けたいと考えたキルアの繊細なところと優しさが凝縮された「念のためさ」ですよね。

更に、目線をゴンに向けていると思いきや…コレは読者にも向けているんです!

実はこのページ、No.065の最後のページなんです。
週刊誌で連載しているので、次の週にも読んでもらうために読者に対して『なにかあるな!?』とか『来週はどうなるんだろう』といった具合に、『引き』の演出の一つでもあるんですよね。

引きの演出が無ければただのカセットとテープが出てきた“だけ”で、スッと終わるとところ…「念のためさ」を重ねることにより、ゴンやキルア(と、読者)の思いもよらない仕掛けがあるのでは?とか、ジンにまつわる大きな情報があるのでは?とか、否が応でも“気になって”しまうんですよ!

このように、キルアがゴンに対して常に優しく道を示し続けながらも、私たち読者にも進むべき道を照らす冨樫はなんなんでしょうか!
だから、大好きなんですよ!!

最後に

そう言えば、いつも深読みをしている私ですが…実は10回以上は読み返しているから成せる深読みなのです。
最初の1回目では「ほえー…なんかスゴイなぁ」と、よだれを垂らしながら読んでるだけですから。

私め。本や映画はもちろん、人の話やモノや出来事も含めて『重ねる』ことをして理解を深めていくタイプの人間と思っています。
なので、必然的に時間もかかるし誤解も生む。
だから!ブログでのアウトプットが私のとって何よりのリハビリでもあり学びの場でもあるんです。
そんなブログに、いつもお付き合いしてくれてありがとうございます。
もっと読みやすく、気軽に楽しめるブログにしていきますね!

ではまた。