/>【ハンターハンター】『No.391衝突➁感想』 | 完全にネタバレ&再開に感謝の気持ちを込めて…振り返りをどうぞ!!
ギターや音楽、美味しいご飯、マンガやアニメを幅広く発信中。 人生で得たスキルや知識、感動、経験のアウトプットブログです。

【ハンターハンター】『No.391衝突➁感想』 | 完全にネタバレ&再開に感謝の気持ちを込めて…振り返りをどうぞ!!

HUNTER×HUNTER ★布教

こんにちは、サチヲです。

本当ならばNo.61までの再読ブログの続きを書くべきですが、最新話の話が面白すぎるのと、冨樫義弘を応援する意味を込めて…振り返りをさせていただきます。
他の方たちのような素晴らしい考察は無いですが、私なりに愛情を持って書きます。

単行本派、ネタバレが嫌な方はご遠慮くださいますようよろしくお願いします。
更に言いますと、ハンターハンターの読者向けに書いているので説明は少なめです。

まだ、王位継承編の中盤にも達していないと思いますが…1ミリでも前に進めてくれた冨樫義弘に感謝を込めて…。

スポンサードサーチ

☆★☆漫画全巻ドットコム☆★☆

【ハンターハンター】『No.391衝突➁感想』 | 完全にネタバレ&再開に感謝の気持ちを込めて…振り返りをどうぞ!!

ヒリンギは本当に人間の範囲内の怖さを出している。「了解」と言っているのは左からザクロとリンチです。ちなみに部下が了解と言っていることから、上下関係は緩い感じなのだろう(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

先ずハンターハンターの面白さのひとつが、カキンマフィアを筆頭に登場人物全て頭の回転が速い&地頭がいいんです!
だから、私みたいにヨダレを垂らしながら読むと、一瞬にして置いてきぼりになってしまいます。

たとえ頭悪そうなキャラがいたとしても「あぁ…そういう事ならしかたないね」という感じに、結果、地頭を良く見せるのがうまいんです!
それこそ天才冨樫が、キャラクター一人ひとりに対して『存在の意味付け』を丁寧にしているから
です。
存在の意味付けを本人はもちろん、回想や独り言、ナレーションや他人に語らせることにより、その人柄に深みを持たせることがしているんです。
更に、その語りのおかげで念能力に必然性を持ち読んでいる私たちは「あぁ…そういう事ならしかたないね」と納得してしまうんです。

今回も、バドイユ(具現化系)の能力が特にそうで、ヒリンギに「お前の能力…意味あんのか?それ」と言われるまで、私「またカッケー能力出てきたなぁ!どうなるんだとうなぁ…」と、なーんにも感じずにワクワクしながらページをめくっていました。
まぁ…具現化系の難しい所でもありますが、確かに付加価値を付けていない『ただの凶器』ではダメですよね。

でも!先ほどのように「あぁ…そういう事ならしかたないね」となってしまうんです。その存在の意味付けとは…

直ぐ殺られる人ですら理由をこんなにしゃべらせている…冨樫よ惑わせないでくれ (ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

先ず、バドイユに「オレは殺れれば何でもいいです」と、報酬よりも殺しが出来ること自体が大切なんだと、さらりと快楽殺人者のそれを思わせるようなことを直接語らせます。
次に心の中でバドイユに「もしも 生まれ変わるなら 凶器になりたい」という、深い想い(理由)を語らせます。

そして、次のページでコレですよ!
「命を奪う瞬間の肌を!!!」と、続けざまに熱量のこもった言葉と勢いでまくしたて、極めつけに能力名をそっと置くんです。
本当にコマに添えるだけ…という感じに。その能力名がコレですよ。
『凶器の錯乱(いま 殺りにゆきます)』
ですよ!!!
凶器だけは錯乱しているが、自分は明確に真っすぐに命を取りに行く…という、相変わらず能力名の漢字と読み方がカッケェでございます。

自分で凶器を使って殺したい想いと、それを現実に叶えてくれたモレナに対する感謝、そして能力名のカッコよさで「あぁ…そういう事ならしかたないね」と納得しちゃいますよね!?
えー!なりませんか!?

ちょっとした事でも細部にこだわり、説明キャラクターも違和感なく織り交ぜる…

この手を見てジンのイボクリ自慢を思い出してしまうのは、私だけでしょうか…  (ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

これを読み終わったら「本当にリンチはザクロに興味ないんだなぁ」と思ってしまうほど、自然に能力説明を日常会話に織り交ぜてる…さすがです。

ヒリンギとバドイユの戦闘描写が続きますが…実は変態戦闘レベルを明らかに落としにかかっているんですよねぇ

今まで、アリ編を筆頭に現実離れした造形からくる動きや技がずっと続いていましたからね。
皇子たちや、あの幻影旅団ですら変態戦闘レベルですからね。暗黒大陸前にヒソカと団長が戦ったのなんて、人間同士なのに西の変態紳士と東の変態紳士が戦ったもんだから…そりゃもうでしたよね。

そこまで高まりが振り切れてしまった読者の『戦闘感覚(期待のようなもの)』を戻すために、下部組織であるマフィアを登場させ一度リセットリスタートを図っているのだと思います。
だって、ヒリンギとドバイユの戦いがアリ編で出てきたら…正直、物足りないですよね。

冨樫の有名な発明に、強さのインフレを無くす『念能力』があるように、読者の戦闘感覚を元に戻す『マフィアのいざこざ編』も隠れた大発明だと思います。
だからこそシュウ=ウ一家の若頭であるにも関わらず、ヒリンギも絶妙なサジ加減で『人間の範囲での恐怖』に終始しているのだと思います。

その具体的なアイテムとして『通常兵器の投入』です。
王位継承編から、念能力と通常兵器をめちゃくちゃうまい具合にバランスよく織り交ぜているんですよ。

私の備忘録……登場人物

◎ヒリンギ=ビガンダフノ
シュウ=ウ一家の若頭
念能力『手のひらを太陽に(バイオハザード)』
→具現化系。自らが触れた機械・武器・道具などの無機物を、その機能や性質を維持したまま動物の姿に変えて操作する。オーラを使い切ると元の道具に戻る。

◎ザクロ=カスタード
シュウ=ウ一家構成員
念能力『血いさな世界(ブラッディメアリー)』
→操作系。自分の血液を自在に操る。点滴は実用と制約を兼ねている。

◎リンチ=フルボッコ
シュウ=ウ一家構成員
念能力『体は全部知っている(ボディアンドソウル)』
→放出系。標的に質問してから殴ることで、標的の心の声を聞くことが出来る。まわりの人間には聞こえない。

◎バドイユ
エイ=イ一家の構成員…解体工…サイキンオセンのレベル29
念能力『凶器の錯乱(いま殺りにいきます)』
→具現化系。右腕を形状を自由自在の凶器に変える。殺す瞬間の肌や血肉の感触をダイレクトに味わいたいという強い欲求から発現に至った。凶器の種類は瞬時に切り替える事ができ、作中ではハンマー、ドリル、斧を使用した。

◎クオロール
エイ=イ一家の構成員…整備士…サイキンオセンのレベル22
念能力不明

◎デヴェラレス
エイ=イ一家の構成員…土建業…サイキンオセンのレベル24
念能力不明

最後に

冨樫よ、あえて言わせていただこう。
連載再開をすぐしてくれーーーー!!でございます。
本当によろしくお願いします。

ではまた。