COSMOS(C)田村隆平/小学館
こんにちは、サチヲです。
物語を大きく壊すようなネタバレは避けますが、少しだけ触れつつお話しさせてください。

大好きなマンガが、元気に連載しているだけでうれしい。
これは、私がどのマンガに対しても心から感じている本心です。
夢の部分が大きい職業ほど、夢に近づけば近づくほど環境の現実とのギャップが激しくなるものですが、その中でも 『漫画家』 ほど過酷な職業はないと思います。
現役の漫画家さんご自身が、 「週刊連載を抱えている人は人ではない」 とおっしゃるほど厳しい世界です。

そんな業界の中で、私が尊敬するスタイル 『現役であり続ける』 ことを実践しているマンガ家・田村 隆平 (たむら りゅうへい) 先生を紹介させてください。
2003年に少年ジャンプにて 『URA BEAT』 でデビュー。その後2009年に 『べるぜバブ』 で、いわゆる “代表作” を描ききりました。
ただ、お恥ずかしながら…その後の作品 (2017年/腹ペコのマリー・2020年/灼熱のニライカナイ) はリアルタイムで追えていませんでした。

それからしばらく経ち、サンデー系列 (小学館) のマンガを読めるマンガアプリ 『サンデーうぇぶり』 にて新規開拓をしていたところ偶然出会ったのが 『COSMOS』 でした。
ブログに書かずにはいられないほど面白く、 「これ誰が描いているんだろう?」 と作者を確認してびっくり。なんと、あの田村先生だったのです!
集英社から小学館に主戦場を変えて、今も昔もこれからも熱量をもって描き続けてくれていたのですッ!!

【マンガ】『COSMOS』 | 商業誌で困難なコトである“現役で描き続ける”。だからこそ生まれた新たな代表作となった作品!!

COSMOS(C)田村隆平/小学館

この 『FILE21 幼化現象①』 のお話が大好きなんです。
でも…連載当初にこの物語を描いていたら、方向性がブレてしまい読者が離れていくかもしれない。
それほどとあるテーマに特化したお話です。
22話という、キャラもある程度揃い、多少ですが深掘りも終えた今だからいいんです。
日常でありながら、その日常のすぐ隣で走っている不思議な物語に気持ちが吸い込まれていくのです。

というコトで…まず! あなたには 『サンデーうぇぶり』 にて、1話から追っていただけると嬉しい限りでございます。
1日待てば読めるようになったり、CMを見たら読めるようになったりします。
兎にも角にも、3話くらいまで読んでもらえれば…掴みの1話、キャラと世界観のチラ見せの2話。
で、やっと物語に突入する3話になります。
ここまで読んで体に合わないようでしたら…無理をするものではないので、そっとブラウザを閉じましょう。お付き合いしてくれてありがとうございました。

ただ…そのまま読み進めると、上の絵で始まる 『FILE21 幼化現象①』 にたどり着き、素晴らしくも目を逸らすことが出来ない現実である “主人公たちの日常” を体験できるはずです。
私がこの作品に感じたのは “イイ感じの力の加減で、気負いすることや強いられるコトもなく、作品の温度が私にピッタリ” だというコトです。
もちろん激熱の作品も好きですよ。
私ごときに言われるのは癪かと思いますが、この “バランス感覚” はデビュー作品では到底表現できなかった内容だと思います。
本人が走り続けたからこそ、手に入れた“余裕”にも似た安心感をも読者に提供してくれているのです。

こうなったら、本人のインタビュー記事でも読みましょうか。

田村隆平 : 「ヒューマンドラマ、コメディ、アクション、シリアス、ホラー……『COSMOS』はエピソードごとに毛色の違うチャレンジをしているので、1つというより、できるだけ多く読んでいただけると嬉しいです。 自分なりのSFを多様な読み味にしつつ、どれも「COSMOSらしい」話になっている……はず。読み進めるうちに作品全体の空気を感じ取っていただければ幸いです。
※2025年9月24日掲載『dmenu』記事より抜粋

あれ…当たり前ですが、私がおすすめするより “先生の方がはるかにイイ” ですね。
本当に先生の言う通りで、色々なテイストの作品があるのです。
それぞれのエピソードの積み重ねを読んできたからこそ、この22話がめちゃくちゃ心と身体に響くのです。

最後に

紙のマンガから“電子版”とやらに変わってからというもの、以前より“新しいマンガ”に出会える率が多くなりました。
とはいえ、紙のマンガの良さも知っていると思います。
紙の新聞同様に、紙のマンガもこの世から無くなることはないと思っています。
私自身も、1作品 (家の事情もありますが…) だけは紙で持っています。

まだまだ広いこの世の中にて、お互いにイイ作品に出会えるといいですね。
ではまた。