こんにちは、サチヲです。

2026年7月7日(火)カンテレ・フジテレビ系全国ネット“火アニバル!!”枠にて放送開始した『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』がいよいよスタートしました!!

物語の舞台である 『西暦2029年』 に、現実の時間が近づいた2026年。
制作会社である 『サイエンスSARU』 は、これ以上ない世界観を提供してきました。
作品全体の顔となる看板『オープニング』の前に流れる、物語を引き込むための導入部分『アバン』を見た瞬間…作品にかかわる全スタッフの原作への向き合い方の覚悟が一瞬で伝わりました。それが…

1998年、筑波研究学園都市で創られた成長型ニューロチップを5万倍に拡大したもの。過剰成長で細胞が死にかけ、各所で神経線維の断裂が見られる。ポリスチレンにガラクトースをのせた誘導体などで構成される端子にまで義足が成長し、端子を印刷してある薄膜を歪ませている。
同月、マイクロマシンによる補助電脳に使う医療にメディアを核とする資本がネットを始め、電脳技術はマイクロマシンをベースにしたものに移ってゆく。ニューロチップはAIやロボットに多く使用されている。
(※〇は映像からは解読不能でした。原作は高校生の時にしか読んでないので…すみません。もはや覚えてないです※)

コレが貴重な最初の12秒間に流れて、あの1995年の押井守監督による映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の冒頭に流れて世界的に有名になった言葉…

企業ネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても 国家や民族が消滅する程には情報化されていない近未来――

に繋がり、更に奥へ…

「――アジアの一角に横たわる、奇妙な企業集合体 『日本』 」

いかがでしょうか。
当時はまだインターネットすら一般に普及していなかった1989年。
この擬似科学的でメカニカルな注釈は、原作漫画の単行本のページ端にギッシリ書かれている士郎正宗氏特有の 『膨大な脚注(データ)』 へのオマージュそのものでしょう。
士郎正宗氏が先端技術を独自の感覚で取り入れ、これらを創造し書き上げたという事実に、改めて鳥肌が立ちました。

アニメ後半、素子が子供にこう言った…

素子 : 「 お前にだってゴーストがあるだろ。 脳だってついてる。 電脳にもアクセスできる。 ん。 未来をつくれッ。

もちろんこれは見ている私へのメッセージであるが…同時に! 作り手である全スタッフが 「原作コミックの持つポップさと情報量の多さに原点回帰するぞ!!」 という強い意志表明である 『私たちも新しい未来をつくる』 と、私にはハッキリと聞こえました。

【攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL】『素子の言葉…未来をつくれ』 | 現代のトリッピーな映像を…ありがとうございます!!

▲サイエンスSARUのトリッピーな映像表現が炸裂するPVはこちら

『トリッピー(trippy)』というのは、もともと「旅(trip)」から来ている言葉で、「まるで現実離れした不思議な旅をしているような、奇妙で幻想的な感覚」を意味するスラング

ことアニメや映像の世界で 「トリッピーな表現」 と言うときは…
地面がグニャグニャと歪んだり、空間の上下感覚がなくなったりといった現実のルールが通用しない映像
普段の生活では見かけないような、蛍光色やカラフルな色が混ざり合って波打つような強烈で鮮やかな色彩
見ているだけで、脳がクラクラするような不思議な浮遊感や心地よさを覚える視覚的なドラッグのような感覚

この1990年代風のタッチ…というと失礼かもしれないが、兎にも角にも! 士郎正宗氏の絵を動かしてくれた功績に加え、表現はゴリゴリの最先端でアニメ特有のトリッピーな表現に強い 『サイエンスSARU』 には本当に感動しました。

その中核の担うのが 『映像研には手を出すな!』 や 『平家物語』 で素晴らしい原画や演出を手がけてきた、演出・アニメーター出身の監督 ・モコちゃん でしょう。
作品全体の方針に『盛りはOK、改変はNG』を明確に掲げ、初監督としてチームを引っ張る。素晴らしすぎます。

そして!私の大好きな『キルラキル』などで知られる日本で最も熱く、ダイナミックに動くアニメーションを得意とするトップアニメーター 『半田修平』 さんがキャラクターデザイン・総作画監督なんです。
どこか手描きの温かみや肉体的な躍動感、そしてどこかコミカルな愛嬌があると評判の半田さん描く線は、士郎正宗氏の原作が持つ “どこか人間臭くて、ポップなキャラクターの魅力” を、一切ブレずに描き切っているのではないでしょうか。

更に! 『攻殻機動隊』 にとてつもなく詳しいとされる、脚本とシリーズ構成の円城塔さんです。
先ほどの、モコちゃん のインタビューで初めて人物像を知りました。

円城さんは『攻殻機動隊』にとてつもなく詳しい方で、単に士郎正宗に憑依するというよりは、理知的な読解で支えてくださった。『この単語は場所名なのか、ガジェット名なのか、プログラム名なのか』みたいなテクニカルなところを徹底的に整理してくれましたし、士郎正宗ワールド全体への知識もすごく深い。そして自分にとっては、精神的な意味でも指標でした。この作品で大切にしたいと思っている『熱心な士郎正宗ファン像』の象徴的なビジュアルイメージとして、よくお顔を思い浮かべていました
TVアニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』モコちゃん監督が語る“原作と過ごした1年半” | WIRED.jp』より抜粋

こちらのインタビュー記事…めちゃくちゃ読みごたえがありますよ。
是非! お時間のある時にどうぞ。

最後に

あぁ。次回も楽しみすぎます。
ただ…このような成功を見てしまうと、ナウシカの原作アニメ化を夢見てしまうのは…私だけでしょうか。

ではまた。