(メダリスト©つるまいかだ/講談社)
こんにちは、サチヲです。

マンガには数多の楽しみ方がある。
ストーリーが良かったり絵が良かったりキャラクターや作者が良かったり。この 『良かったり』 には決まりがなく、それぞれみんな自由に受け止め感動することが出来る。
だから、私めも “このようなブログ” を書くことが出来るのです。

そんな楽しみ方の一つに 『魂の1ページ』 というのを提案しているのです。 実際のところは、ブログを書く気力が無いとき用のネタです。
作者の思いがつまった 『絵・一コマ・ページ』 だったりを、芸術作品の総称である 『絵画』 として静かに鑑賞する。
これは単なる 『描かれたもの』 ではなく、描き手と鑑賞者をつなぐコミュニケーションのツールでもあるのです。

さてさて。
今回も! 教育メソッドが詰まりに詰まった 『メダリスト』 です。
つるまいかだ先生の描く、渾身の絵画を一緒に楽しみましょう。

【魂の1ページ】『メダリスト14巻』 | そうです。 “また” メダリストです。だって本当におもしろいんだもん。

(メダリスト©つるまいかだ/講談社)

14巻からなので、この 『絵画』 以外はネタバレなしで説明させていただきます。
つるまいかだ先生は、司コーチのこの立ち居振る舞いだけで安心感と不安感を、バランスよく同時に表現しているのです。

司コーチは、もちろん…いのりさんを信じている。
それ以上に、 “今回は” 自分自身を信じている。
『自分を信じることを決めた覚悟』
これほどプレッシャーになることはない。

だいたい結果が出なかったり、重い通りに進まないときは、この 『決める』 ことをしていないのが常です。
口では 「やる!」 と言ってはいるが…実のところ、言うだけで決めていない。
改めて、ご覧ください。
この表情が 『決めた漢の顔』 デス。

昔、上司によく言われましたが…
「あなたが “言ったこと” をやるかやらないかは、あなたの立ち居振る舞いで簡単にわかる」
と言われました。 本当にその通りだと思います。

しかし! この 『決めた』 表情をいのりさんには決して見せない。
何故か。
いのりさんに対して、不必要なプレッシャーを与えるからです。
今回の司コーチの 『決めた』 コトは、前向きな思いからくる “真剣さ” ですが…これは、明らかに “深刻さ” に変化しています。
知ってか知らずか…だからこそ、いのりさんに背を向けてからのこの表情なのです。

だかしかし、いのりさんを甘く見てはいけません。

とっくに “そのアンバランスさ” を、いのりさんは気づいている。
しかし!いのりさんは言わない。
いのりさんの根底にある考え方は、
『司コーチが“達成したい”と思っていることを、達成させてあげたい! 』
と考えるから。
それが、いのりさんの喜びになるし、行動の原動力になっているから。

過去、誰にも認められない…母親からすらも信用されなかった (もちろん母親の考え方はある…ただ親子の会話不足が原因) 経験してきた。
でも、司コーチは違った。
「私を信じてくれた人を、私は全力で応えたい!」 と考えてる。
がしかし! いのりさんも “その考え” を司コーチに知られないようにしている。
そんな過去があったから身に着けたスキル『大人の顔色をうかがう』が、 “お互いに” 余計な負荷をかける。
だって、司コーチの重荷になりたくないから。

そんな 『司コーチの願いを叶える』 ことと 『自分がそれに応える』 という決意とともに、司コーチが前を向いた瞬間に 『私がコーチの心配をしていること知られないようにしている』 という繊細な表情を描いたのが…つるまいかだ先生なのです。

この2人の 『思い・決意・変化・優しさ・未来』 という、ぐちゃぐちゃな気持ちの機微を、つるまいかだ先生は気合を入れて描いているのが、今回の 『絵画』 である。

最後に

書く気力がない…と言いつつ、少しアツくなってしまいました。
それくらいパワーのある 『絵画』 でしたね。

そういえばキャラクターの説明はしてないので、 “知らない人” は分からなかったですよね。
ちなみにこのマンガは、フィギュアスケートの世界を描いたマンガです。 これくらいはいいでしょう。

そこら辺を知りたくなったら… 『こちら』 で3巻まで無料で読めますので、実際に “あなたが” 読んでください。
成長の形、応援のする側とされる側の形、何よりも覚悟の形が、オリジナリティに溢れながらも普遍的な形を示している作品なので…きっとあなたにも刺さると思います。いや、刺され!!

ではまた。