(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)
こんにちは、サチヲです。
人生指定図書である尾田栄一郎先生が描く 『ワンピース』 を通して “仲間がいた方が、人生楽しくなるかもYo” というポップな論を、 『友達』 というベクトルを引き合いに出して提案していきます。
これは決して 『仲間が良くて友達が悪いんだ!』 といったエッジの効いた二元論ではありませんので…。
自分の人生のどのフェーズで、どちらの関わり方を必要としているかという 『選択のきっかけ』 や、あなたの 『選択肢を増やす』 ことに繋がったらうれしいです。
そんなブログになるように書きます。
さて! 私の振り返り読書も、アラバスタ編もやっと中盤にきた感じでしょうか。
なにせその間に “リトルガーデンでビビとの絆を深めた” 後、 “チョッパーを仲間にする” という、壮大な話もありましたからね。
今日は、その 『仲間』 について深掘りをすることで、会社全体の利に繋がる 『組織を強くする方法』 の一つを学び、 『人生の豊かさ』 という個人の “やりがい” のところまでをゴールにして妄想を語っていきます!!
その 「仲間とはなんぞや?」 の答えの全てを集約している 『魂の一コマ』 をまずご覧ください。
【ワンピース】『仲間 ≠ 友達』 | 麦わらの(株)という会社自体の強さの根底に繋がるモノ。それが『○○を共有しているかどうか』である。

カメラワークを含めた構図、表情、セリフ…どこを切り取っても “仲間であること” に疑いようのない説得力のある一コマです。
ここで注目すべきは、なぜ…ビビとカルーがいる状態で 「仲間の印だ」 という、ルフィ社長の 『仲間認定』 がされたのか。
ここを紐解くと…作品史上初めてルフィ社長に勝利した、濡れるの大嫌いな渇き職人サー・クロコダイル社長率いるバロックワークス(株)を倒すことが出来たのか…の理由の一端にたどり着くのです。
明確に言えることは、麦わらの(株)の社員たちは友達ではなく 『仲間』 です。
そこに加わったビビとカルーが、もしも 『友達関係のまま』 だったら…同じ結果にはならなかったでしょう。
それくらい 『仲間』 には、他を寄せつけない独自の強さがあります。
今日は、長くなるので、ポイントを先に答えますね。
友達と仲間 … 『目的や目標を共有しているかどうか』 という一点こそが、両者を分ける最大の決定打となる。
では! このような話をするときに大切な、それぞれの 『言葉の定義』 を先に示させていただきます。
★友達 : 『感情(共感・心地よさ)』でつながる関係
⇒共有する目的目標がなくても、 “その人自身” が好きだから一緒にいる…のような感じ。
★仲間 : 『目的・目標(ベクトル)』でつながる関係
⇒共有する “何か(目的・目標)” が明確にあって、尚且つ “それ” を理解し合っているから一緒にいる…のような感じ。
・目的… Why / なりたい姿。存在する理由や目指すモノ。何のために。思想。これは探すものではなく、決めるもの。夢がより具体的になったモノ。
・目標… What 、 How / 目的に向かうための具体的な通過点や手段。体験する出来事。何を、どうやって、どのくらい。夢が数字で表現できるようになったモノ。
このように、それぞれの言葉を定義します。
では早速…麦わらの(株)の社員たちの目的 (なりたい姿) を思い出していきましょう。
ルフィ : 海賊王になる
ゾロ : 世界一の大剣豪になる
ナミ : 自分の目で見た世界地図を描く
ウソップ : 勇敢な海の戦士になる
サンジ : オールブルー(奇跡の海)を見つける
チョッパー : 何でも治せる医者(万能薬)になる
一見すると、6人のやりたいことは全くバラバラです。
そんな彼らが、なぜ 『仲間』 として一緒に同じ船に乗れるのか?
それは、2つの巨大な 『共有』 が存在するからです。
1. 『グランドライン(世界の果て)を目指す』という具体的目標の共有
各自の個人的な目的 (世界一の剣士、世界地図、オールブルー等) は、 『グランドラインを制覇し、最後まで航海をやり遂げること』という共通目標によって達成できます。
つまり、目的地までの「ルート(手段)」を完全に共有しているため、同じ船に乗る必然性があります。
2. 『互いの目的 (なりたい姿) を絶対に笑わず、尊重し合う』 という同じ考え方を共有できる
彼らの最大の共有物は、それぞれの目的そのもの以上に 『目的に対する姿勢』 に共感し、リスペクトできることです。
ルフィ社長は仲間の 『なりたい姿』 に対して絶対に笑いませんし、全力で応援します。
逆もしかり。 社員たちもルフィ社長の 「海賊王に、オレはなる!」 という 『なりたい姿』 を本気で信じています。
ここまでは、普通の社会に存在する 『仲間』 の強さの内訳です。
ここからは他社には中々真似のできない、独自性と主体性に麦わらの(株)の強さの真骨頂があるのです!!
『互いの目的を叶えるために、自分の専門領域(戦闘・航海・普通の人の感覚・調理・医療)で全力を尽くす』
という、行動指針とも呼べる考え方の共有ができているのです。
更に! 社員全員が理解の上、実践ができるのです。
ここまでデキている会社は強いですよ。
だから “分かりやすい理念” を会社は作り、それに共感する社員を入社させるのです。
次に企業や組織が大切にする信条や、社員の意思決定の軸となる行動指針を明文化した “ブランディングされたクレド” を導入します。
結果! 社員はモチベーションが上がり、迷わずに安心して行動できて自己肯定感もあがり、本人も会社も強くなる。
分かりやすくイメージできるように、特に成功した実例を挙げれば…
ザ・リッツ・カールトンの 『ゴールドスタンダード』
スターバックスコーヒージャパンの 『Our Mission and Values』
ジョンソン・エンド・ジョンソンの 『Our Credo(我が信条)』
そして日本が誇るトヨタ自動車の『トヨタウェイ』
と言う感じに、挙げればきりがありません。
このアラバスタ編で、麦わらの(株)の会社は、更に一歩踏み込んだ 『仲間意識』 が芽生え始めているのです。それが…
2番目の 『互いの夢を絶対に笑わず、尊重し合う』 の上位互換である 『相手の夢を叶えられる私になりたい』 という感情が生まれるコトです。
要するに、 「仲間の目的を叶える手伝いをしたい!」 と、思いはじめるステージに突入するのです。
この 『仲間意識』 を達成させるには、自分の成長が絶対条件になります。
物理的にも精神的にも、もっと強くならなくてはいけません。
当たり前です。
グランドラインを制することは “それくらい大変なこと” なのです。
次の条件が、お互いの目的やその理由、歴史を知るコト…そのような対話の積み重ねをします。
相手の夢を叶えられる力の一端を持ったのちに、それぞれの思いやなりたい姿を知っているからこそ、 『切磋琢磨し合える』 という最高に気持ちの良い 『仲間』 が成立するのです。
このような仲間…欲しくないですか? 私は欲しいです!!

しかし、それには自分の目的を素直に話す必要があります。
心の底から願っていることを、正面からちゃんと人に伝えないといけません。
もしかしたら…
それは恥ずかしい内容かもしれないし、それは少し話しにくい内容かもしれませんし、人に迷惑をかけてしまうような内容かもしれません。
誠実に話す。
そして誠実に聞く。
ウソップやチョッパー、そしてカルーは純粋に、無垢に、自然に対話をしています。
実はウソップのいい所である 『普通の人の感覚』 という基準を守って喋っているのです。
ルフィ社長をはじめ、第1営業部のゾロや第2営業部のサンジは変態的に強いですからね。
その変態性をチョッパーやカルーに求めてどうするの…という事です。
出来ないことと、出来ることを理解し、人に全てをさらけ出して話すことができるのが一般社員であるウソップなのです。
コレが簡単にできるようで、実はムズカシイ。
なにせ、ビビとのはじまりは 『ビジネス(利害関係)』 の共有であり、仲間と呼ぶには程遠い…同じ船に乗るビジネスパートナーでした。

ウイスキーピークで秘密結社 『バロックワークス』 の刺客だったビビ(ミス・ウェンズデー)の正体が、アラバスタ王国の王女だと発覚。
ビビは 『国へ帰る手段』 を提示、財務担当のナミがふっかけたのは 『報酬(10億ベリー)』 という利害関係からはじまった。
そして… 『痛みの共有』 から真の仲間への階段を上りはじめる。
その最初の出来事がこちら…。

ずっとビビを支えてきたイガラムが、バロックワークスの砲弾で死んだ (後から生きていた事を知る) 出来事です。
そして…。

完全に、麦わらの(株)全社員の意識が変わった瞬間です。
更に、ビビ自身にも変化が起こります。
リトルガーデンを出港後、ナミが高熱で倒れ…全員が心配する中。
ビビ : 「これからこの船の“最高速度”でアラバスタ王国へ進めてほしいの!!」
ナミ : 「……当然よ!約束したじゃない!!」
と、ナミは高熱の状態にも関わらず、ビビに安心感を与えるために毅然とした態度で応える。
そんなナミに、間髪入れずにビビが応える。
ビビ : 「…だったらすぐに 医者のいる島を探しましょう」
そして、あまりにも大きな 『国』 を背負ってきたからこそ、閉ざしていた心が開いた瞬間が次の一コマに繋がる。

お互いの “それぞれの痛みを乗り越える”ことによって 『アラバスタ王国を救う』 と 『クロコダイルを倒す』 というビビの悲願を、麦わら(株)全社員が自分たちの目的として完全に共有した瞬間でした。
そうして、チョッパーのいるドラム島へ向かった。
もちろんドラム島でも、 “戦うことで解決してばかりではダメ” という事をルフィはビビから学んだり…。
このような出来事を重ね続けた末に、利害関係で結ばれていたビジネスパートナーから 『仲間』 という形に変えた絆が生れはじめたのです。
これらを踏まえて…最初の一コマをもう一度鑑賞しましょう。

麦わらの(株)の全社員が、 『相手の夢を叶えられる私になりたい』 という感情が麦わらの(株)に生まれはじめたコト。
ビビがルフィ達を信頼するに値する出来事を経続けたコト。
お互いにそのプロセスを経て、ようやく 『仲間』 になれたのがビビとカルーなのです。
ね! アツい一コマだと思いませんか!?
「この8人の仲間で…濡れるの大嫌いな渇き職人サー・クロコダイル社長をどうやって倒すのか??」
という感じに、ワクワクが止まりませんよね。
さて。
人生に 『このような仲間がいる』 ことの魅力が伝わったのではないでしょうか。
そして仲間と自分のために、自身を磨き続ける。 成長し続ける。
そうして人生が豊かになる。…という未来を、少しでも想像してもらえたらうれしい限りです。
最初に提示した “仲間がいた方が、人生楽しくなるかもYo” というポップな論もアリ…もしくは人生の選択肢が増えましたか?
最後に
ここから先は蛇足です。
今までの妄想を踏まえて…誤解を恐れずに、改めて言います。
「私は友達と一緒にいるより、仲間との時間を優先したいんです!!」
これは、歳を取れば取るほど顕著に現れました。
現在、私が 『仲間』 と呼べるのは一人しかいません。
い、いや…正直、まだ 『仲間風』 デス。
お互いに “全ての” 目的や目標を共有している訳ではないからです。
もっと自分のやるべきことをして、生涯現役でいたいものです。
その道を、仲間と一緒に歩けたらどんなに楽しいことか。
ちなみに私め。
そのまんま同じタイトル 『仲間≠友達』 で、同じような内容でブログを書いていました……。
ではまた。
