/>【麦わらの(株)】『プライド< 素直さ』 | ルフィはプライドに潜む罠に引っかからない。驕り高ぶらないのはなぜか!?
ギターや音楽、美味しいご飯、マンガやアニメを幅広く発信中。 人生で得たスキルや知識、感動、経験のアウトプットブログです。

【麦わらの(株)】『プライド< 素直さ』 | ルフィはプライドに潜む罠に引っかからない。驕り高ぶらないのはなぜか!?

ONE PIECE ★布教

こんにちは、サチヲです。

  • 今回は、『プライド』が邪魔をして素直になれないばかりに、個人の成長はもちろん、会社の成長すらも危ぶまれる落とし穴についての話です。
    ルフィ社長はどのようにして向き合い、舵を切っているのかを見ていきましょう。

スポンサードサーチ

☆★☆漫画全巻ドットコム☆★☆

【麦わらの(株)】『プライド< 素直さ』 | ルフィはプライドに潜む罠に引っかからない。驕り高ぶらないのはなぜか!?

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

人は偉くなればなるほど、成功や実績が積み重なればなるほど、『素直さ』が欠如していくことがあります。
そして気がつかないうちに実績が『頑固さ』となりワンマン経営になっていく。
あなたのまわりにも…いませんか?別に社長だけではありません。全ての役職に当てはまる罠とも言えます。

役職は変わっていないのに、取締役員の担当になったとたん…自分も偉くなったと勘違いしている人。
社歴が長いことを、未だに実績と勘違いしている人。
特に戦っている訳ではないのに、会ったとたんマウントを取るコミュニケーションをしてくる方。

なぜこんな感じになったのか。基本的には『勘違い』や『弱さ』なんですが…その根底の一つに、マイナスな方向に育った『プライド』があります。
この『プライド』が、とても厄介になる時があるのです。

もちろんプライドは自信の源であり、力強く進む道を照らす街灯のように迷わず歩くことが出来ます。
しかし…新しい問題にぶつかった時や人に意見を聞いて方向転換をしないといけない時、この『プライド』が邪魔し、素直に人の話や現実を認めることが出来ないことが往々にしてあると思います。

さぁ、ルフィ社長。ナミには一刻も早く医者に診てもらう必要があります。どうするのか!?

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

先ほどの次のページになるのですが…一気に緊張感が高まりましたね。最初に「医者を探しに来た」と明確に言った“だけ”なのですが、一般市民からしたら海賊は海賊という事でしょう。
ただ!その銃弾がビビに当たってしまったのです。サンジ“だけ”なら社長も動かなかった(その前にサンジ自ら動いていますが)でしょうが、さすがにビビが撃たれたとなっては「お前ら!!!!」と、戦闘モードに即突入です。しかし…!

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

ビビは文字通り体を張って社長を止めます。ちなみに、何も言っていないのに後ろにいるウソップもゾロも戦闘態勢に入っているのが以心伝心という感じでいいですよね。今回は止められましたけど、『麦わらの(株)』の強みはこのような所がありますよね。

では、なぜそうまでして交渉を続けるのか?なぜ体を張ってまで戦いを止めたのか??

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

そう。全てはナミのため。そして、この船を最高速度出してアラバスタへ行くため。
そもそもビビは幼少のころから社会に出て、実社会がどれだけ理不尽なのか!?を体現している(世界会議に連れていかれ天竜人や他の王たちを見ている)人です。力だけではダメだ、という事を理解している人です。
実際のところ麦わらの(株)は、ルフィ社長だけではなく全社員が社会に出て間もない人たちの集まりなのです!

正直。社長にこんな正論をぶつけた人は居ません!!
時に正論は人を傷つけます。なにを傷つけるのか…?そう!『プライド』を傷つけるのです!!

今まで戦って勝利して勝ち取ってきた実績の中で、“撃たれたに頭を下げてお願いする”ことなんて初めてのことです。
しかも!「あなたは…船長(社長)失格よ ルフィ」と、社外の人とはいえ、社長にここまで明確に否定したのです。逆に、社外の人であるビビだからこそ社長に言えたのも多少あるでしょう。

兎にも角にも、この正論に対してルフィ社長が試されていることは確かなのです!!
ルフィは静かにビビの言葉に耳を傾けます。ビビの滴る血を見て考えます。そして、出した答えが…。

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

「…うん ごめん!!!」「おれ間違ってた!!!」です。

ルフィにとっては英断でした!
最初に「医者を探している」という感じに、対話からスタートしたのに、相手から暴力で返された怒りを収める度量。
その際に、正論によるプライドを傷つけられながらも“それ”を受け入れることが出来る度量。
更に…。

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

分かっていても中々謝ることが出来ない人がいる中、頭を『ゴツン!!』と大きな音が出るくらい地面に叩きつけて「医者を呼んでください」「仲間を助けてください」と丁寧な言葉で言える度量。

この度量は、どこからくるモノでしょうか。それはルフィ社長の強みの一つである『素直さ』です。
その結果…。

(ONE PIECE ©尾田栄一郎/集英社)

「村へ…案内しよう」となるのです。
本気の言葉には魂が宿ります。薄っぺらい動機から発した言葉には出来ないことです。
そんな力強い言葉を聞いて、動かない人は居ないのです。

しかも、心が折れるくらいの正論を言ってきたビビに対して「お前 すげぇな」と称賛しているのです。
だ・か・ら!ルフィに人がついてくるのです。一緒に仕事がしたいと思われるのです。助けてあげたいと思われるのです。
今回は、ルフィ社長の人間力を魅せてくれましたね。

これを機に、ルフィの言葉に“幅”が広がったことは言うまでもありません。
今後、人と対話する時の選択肢が『戦い』だけだったのが、『対話』というコマンドが増えた事は大きな前進です。
さぁ、麦わらの(株)はもっと大きく強くなりますよ。

最後に

今回は圧巻でした。戦い以外で、こんな素晴らしい作劇を魅せてくれる尾田栄一郎先生に感謝です。

そう言えば、最初サンジが撃たれた時…銃弾避けていましたよね?めちゃくちゃ早く足を引いて避けていましたよね!?
さすが第二営業部長サンジといったところでしょうか。最高です。

ではまた。