迷ったら、この1枚を聴けッ!#2 | 美波『カワキヲアメク』新たなる女性シンガーソングライターの可能性
こんにちは、サチヲです。
現在、眉村ちあき、コレサワ、みゆな、などの若手女性シンガーソングライターとして世に出ている人はたくさんいますが、未だ時代が追いついた(世間に見つかった)とまでいかない、素晴らしいアーティストがたくさんいる中、我らの『美波』も多分に当てはまることは否めません。
現実を理解した上で…じゃどうするか!?ということで、純粋に曲紹介をしながら草の根活動をつづけようと思います。
ちょっと、あなたが引くくらいのヲタク魂が炸裂していますが、それでも…
「じゃ、しょうがねぇ。まぁいいだろう。読んでやるか」という感じに、思ってくれたお優しい方はどうぞこの先へお進みくださいませ。
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☆★☆☆★☆もくじ
迷ったら、この1枚を聴けッ!#2 | 美波『カワキヲアメク』新たなる女性シンガーソングライターの可能性
なにはともあれ、先ずは聞いてもらわねばなりません。是非、4:11秒というあなたの貴重な時間をくださいませ。
https://apple.co/3hn9ncn
1億再生突破した、公式YouTube動画はこちらです。
https://youtu.be/0YF8vecQWYs
美波の魅力についてですが、私、何度も同じことを言いますね。
『不安でどうしようもなく、何をしたらいいか分からない…何をしても無駄…という絶望感と、それら全てを吹き飛ばす力強い意思と怒りが同居する、歌声と歌詞』
が美波の数ある魅力のひとつだと認識しております。
美波の歌には、『救われた…助けたい…応援したい…』という、色々な意味での『救済』があると、私は信じています。
何故、そのような魅力が出ているのかといいますと、、、
美波の歌唱力の高さを裏付ける、数々のテクニックが所狭しと散りばめているということがあげられます。それは。
- エッジボイスとは、ボーカルフライとも言われますが、いわゆる『呪怨ボイス』と言えばいいでしょうか、極低音域で声帯をブツブツと振動させた声です。
オープニングでの語りの後の「うつくしくあれ」の「う」がエッジボイスですね。よく聞くと美波の歌では多用されているのですが、効果的なところで使っているのでしつこい感じは無く、むしろ演出の一つになっています。 - ブレスとは、息づぎです。もちろんしないと悲しい結果が訪れてしまします。ここで言うのは、テクニックとしてのブレスで、マイクが拾える大きさで分かりやすく、息の音がちゃんと聞こえることです。『美波のブレス』と命名できるくらいのオリジナリティのある完成度です。
オープニングの「未熟」の前。次の「うつくしくあれ」の前。特に、その「うつく」と「しく」の間のブレスは…美しくあれ、分かってはいるがどうしようもない感情…を表現するのに、効果が抜群に出ているんです。
特に美波のブレスは肩が上がってしまうくらいのブレスを意図的(踵持ち上がる言葉、のところとか)に入れていますよね。
美波は感情豊かに歌っているだけで、プロデューサーが意図的に『あえて』フィーチャーしたと思いたいです。そう思えるくらい美波の息継ぎは『魅力的で色っぽい』んです。 - しゃくりとは、音程を下から上にズリ上げる歌唱法です。
「うつくしくあれ」の「し」がしゃくれています。「しー」とまっすぐではなく「しぃ↑」と少し上がります。これにより、もっと感情豊かに聞こえますよね。 - 区切るとは、言葉と言葉の間を、歌い続けないでしっかり止めること。
「うつくしくあれ」の「し」と「く」をしっかり区切ります。「うつくしーくあれ」ではなく「うつくし。くあれ」です。
これでメロディにメリハリが出ます。他にも効果はありますが、私たちにより一層歌詞が伝わりやすくなりますよね。 - 歌声の強弱とは、「うつくしくあれ」の「れ」の部分です。「れ」からはじまり母音の「え」までの駆け上がり方が上手すぎます。
「れ」はまだ、か細い声質ですが、母音になっていくにしたがって地声に切り替え、最終的に叫ぶまでいくことにより…内に秘めていたけど、そうは言ってられない感…が伝わります。 - 吐き捨てるとは、正式名称があるか分かりませんが、聞けば分かります。
「うつくしくあれ」の最後の「れ」の母音を丁寧に締めるのではなく「えッ!!」と、地面に唾をはくが如く文字通り言葉を『吐き捨てる』。これも美波の代名詞ともいえるテクニックです。
「やってらんねぇよ」という絶望的と感じていながら、同時に純粋な怒りが伝わりますよね。
まとめると…
<ブレス>未熟 無ジョウ されど
<ブレス>う<エッジボイス>つく<ブレス>し<しゃくり><区切り>くあれ<強弱>え<吐き捨てる>
となります。…めちゃくちゃスゴクないですか!?実はオープニングだけで、こんなテクニックが満載なんです。
以前、JUNNA(シンガーソングライターの方ね)が「今、歌っている曲は…めちゃくちゃ頭を使って考えながら歌っています。」とインタビューで言っていました。きっと、このように感情とテクニックの折り合いを付けていたのでしょうね。
テクニックだけではダメです。では、美波になぜここまで魅力があるかと言いますと
武道で言うところの『守・破・離』の『離』の所まで昇華させているんです。
そもそも、しっかり基礎ができていて(守)、自分で改善、分かりやすく表現(破)出来て、そして『美波のブレス』と言われるくらいの新たな道(離)まで進んでいるんです。
やはり、基礎は大切なんですね。
実際に歌うと分かると思いますが、めちゃくちゃ難しいんです。
なんせ、この後に控えているのは、『早口』『語り』だったり、『裏声』『アクセント』。極めつけは『ウィスパーボイス』『ガナリ(叫び)』です。
やること多すぎです。
最後に
もちろん、これらテクニックは他のアーティストももれなく使っています。
美波も使っていますが、あまり目立たないテクニックに『ビブラート』があります。
これが特徴的というか、自分の形に進化させた人に広瀬香美やGACKTがいますよね。同じビブラートでも取り扱う人によって、ここまで違うんですよ。
同じジャガイモにしても、カレーの具にするのか、マッシュポテトにするのか、こふき芋にするのか、料理する人によって全く違う料理になるように、音楽テクニックにも言えるという事です。
このように、どのような料理にするか、自分の色、オリジナリティを出すことがどれだけ大変かということと、美波がその魅力を持っている人だということが少しでも伝わればうれしいかぎりです。
本末転倒になってしまいますが、実際にファンである私は、こんなテクニックなんて全く気にしていません。
ただ、美波の声が聞けるだけでもうれしいのです。欲を言えば、美波の『メッセージ』も自分なりに受け取りたいですね。楽しみです!!
では、また次の草の根活動の時に会いましょう。
ありがとうございました。
あ!美波関連のブログを載せていきます。もしよろしければどうぞ。
【美波】ホロネス |みなさま、美波というシンガーソングライターを推させていただきます。 | サチヲん家 (sachiway.net)
前回のブログがこちら。
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