/>【マンガ】『昴』 | 分からない…理解できない…その裏には、自分には出来ない。それを天才という言葉で片付けてしまうのです
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【マンガ】『昴』 | 分からない…理解できない…その裏には、自分には出来ない。それを天才という言葉で片付けてしまうのです

★布教 マンガ

こんにちは、サチヲです。

あえて『天才』と言いますが、曽田正人先生の作品に出てくる天才たちには背中を押してもらっています。
私自身は、いたって凡人だと理解しているのに…天才の行動や考え方に感化されてしまうのです。それは、天才を通して『人の可能性』を魅せてくれるからです。

もちろん同じことは出来ませんが、目指す気持ちさせてくれるだけでもスゴい表現力だと思っています。
曽田作品の中で、いちばん好きな『昴』から…主人公が殻を破る瞬間をみたいと思います。

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【マンガ】『昴』 | 分からない…理解できない…その裏には、自分には出来ない。それを天才という言葉で片付けてしまうのです…私はね!!

まさに、嵐の前の静けさ。
高熱にうなされた状態でコンクールに立ち向かう主人公『昴』。「こんな大事な大会に、熱なんて…」と、自己管理能力が無いと問うにはひどすぎる前段のエピソードがあるのですが、それは直接読んでいただくとします。
でも、考えてみてください。強いていうなれば、まだ10代の昴。意図的ではないにしろ、外的要因に対して気持ちのコントロールが未熟…と、読者には伝わるような作劇を積み重ねてきました。。
ただ!その気持ちをコントロール出来ない未熟さが、バレエの演技の質や熱量を底上げしているのは確実な事なんです!!

それすらをバネに、それすらも魅力に変える。しかも、狙ってではなく純粋な気持ち…といいたいと個だが、こと昴に対しては“それ”すら無いのかもしれない。
もはや“こうするのは当たり前”という自然な『流れ(運命とも…)』で、バレエの先生を、審査員を、観客を、そして読者を置いて突き抜けていくのです。

それもこれも全ては、幼少の頃の壮絶な『体験』が、今の昴を作り上げているのです。
まだ小学校低学年であろう頃。まだ、バレエに出会う前。昴は『プロの洗礼』を、自覚なく自ら浴び続けていたのです。
詳細はもちろん言わないが、表現者として自分がしたいことをする『アマチュア』の時代をすっ飛ばして、必ず『相手に伝える』ことを旨とした環境からスタートしていたのです。
言葉では陳腐に聞こえるかもしれませんが、ここは曽田正人先生の画力と構成が、きっとあなたをも絶望へ導きます。

その精神性を自分の血肉にしてから、昴はバレエに出会ったので…あとは、読んでのお楽しみです。

最後に

今回は5巻の紹介でしたが…本当に1巻は映画が1本撮れるような、美しさと醜さをさらけ出した素晴らしい脚本です。

本当に、自分に出来ないことをしてくれる。だから、天才やら運命なんて言葉で目を逸らしたくなる。
でも!今の弱気な自分を、後ろから蹴っ飛ばしてくれるような爽快感。
よし!一つずつやりきっていこう。

ではまた。