(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)
こんにちは、サチヲです。
もしよかったら、前回のブログ 『No.412◆質問』 にて語の大前提と私の妄想を知ってから、今回のブログを読むともっと楽しめると思いますので…お手隙ならば、過去ブログを読んでいただけると嬉しいです。
あ。もちろんゴリゴリにネタバレ有りでございます。
さて!先週の最後に、
「第14王子 (ワブル) は 継承戦の資格を有していない!!」
そんな根底から覆すようなことを、クラピカは平然と言い切ってしましたよね。
全く信じられない方向性なのに、一週間かけて読み返していたら
「あぁ。 クラピカが “そう考える” なら……。 確かに…ウン! そう思うゥゥゥ!! オール・ハイル・クラピカーー!!」
という具合に、私は気持ちよく丸め込まれいたのに…あなたは、あの彼のことを覚えていますか?
出すなっつーのに白線から足を出すわ、勝手な行動で場をかき乱すことなどに定評のある第二王妃所属(ドゥアズル)所属兵のスラッカさんを。
彼はみんなが確実に思っていても言えないことを、臆面もなく堂々と空気を読まずに言ってくれたんですッ!!それが…
もくじ
【ハンターハンター】『No.412◆質問』第二弾 | 2~3程度ではない…無数に幾重にも交わる物語の線がなんでこんなにも…美しく整合性が取れている作品に仕上がるのか。

スラッカ : 「フッ くくくく オイオイ いくら何でも嘘がお粗末すぎるだろ 下位王子は期限までに逃げ切れば生き残るチャンスがあります? ただワブル王子は 元々継承戦には参加していません? さぁそれでは講習を始めましょうだァ!? 情報過多でオレ達を混乱させればクソみてぇな嘘でもスルーされると思ったか!?」
もう声に出して読みたい日本語なので、全部文字起こしをしました。
あなたの職場にもいるのではないでしょうか。
正論の中に到底叶わない “無垢なる願い” を織り交ぜて、どうにか自分の立場だけを守ろうとする上司を。
そんな上司にあなたはツッコめますか?もちろん私は言えません!
しかしッ!
スラッカは念能力を教えてもらっている身でありながら…とはいえ、全員クラピカに 「なに言っちゃってんの!?騙されねぇよ!」 と心の中で唱えていることを言ってのけるのです。
そんなスラッカの姿にシビレるし、憧れるのです。
いちばん普段 “目にしている鎖” であろう薬指の 『導く薬指の鎖 (ダウジングチェーン)』 の登場です。

素晴らしい考えや思いがあっても、それを実行できる手段と行動力がなければ…夢見る男の子で終わってしまいます。
でも、ご安心ください。
我らクラピカの 『チートオブチートの称号』 は伊達ではありません。 (あまりにも…な念能力だっため、読者が引くくらいの制約が出来ちゃいましたけど)
この鎖は銃弾を受け止めたり、鎖でなぐったり、鎖をなめたり、探し物したりできる…というのは “ついでの使い道” のようなもので、本当に役立てているのは 『操作系の能力者と思わせること』 です。
そう考えるとめちゃくちゃ汎用性は高いですが、戦闘用とは言い難いのが導く薬指の鎖 (ダウジングチェーン)ですね。
ただし!
絶対時間 (エンペラーライム) の時だけ 『嘘かどうかを見分けることができる』 念能力が使えるようになるんです。
ビヨンドの問題を完全に解消するため…という流れでダウジングチェーンを使い質問をして、真偽を確かめる。

一応、ビヨンド問題とは。
第5王子施設兵のロンギが、唐突に念能力の保持者だと告げたと思ったらエグ味のある過去をつらつらと話し始め (No.408◆月光にて) …挙句の果てには
ロンギ : 「私はビヨンド=ネテロの実の娘です」
と、言い放ち…結果!ビヨンド=ネテロ自身の子供をカキン王国の国王にするのが真の計画なんですって。 (もちろんこれは計画の途中ですが)
だからオイト王妃の子供は、実はビヨンドの子供なんじゃね!?と疑われる問題のコトです。
さて。
本当に悪意のない顔で、淡々と質問を続けるクラピカ。
そして…オイト王妃に “いちばん確かめたいこと” を質問する…
クラピカ : 「今…そこで寝ている王子は ……二か月前私が 面接先のホテルで抱っこした王子だ」
という質問のリアクションがこちら。

おいおいおいおい!
オイトさん!
驚いたのは私めですよ。
あのクラピカが、多少ですが人間味あふれる表情をしていた…あの時のベイビーと、今のベイビーが違うんですってぇ!?

ちょっとぉ! 本当に冨樫のことが信じられなくなりました。
百歩譲って “そう” だとして、そのバレ方が秀逸すぎるんです。
それが前のブログで散々語った、冨樫独自のカキン言語学として紹介された 『男音(おのと)』 『女音(めのと)』 がきっかけだったんです!!

てことはですよ。
あの、シマヌ・シマノ表記揺れ問題は “必ずなくてはならないモノ” だったんです。
しかも、オイト王妃を今の今まで一切絡めることなく物語を進める。
カキン語学については前回のブログで語っているのでそちらを参考にしていただくとして…要するに、オイト王妃はその “母音が滑らかに変化する音” の件と、クラピカのダウジングチェーンの能力を加味して 『娘 (ワブル) と息子 (ワブル) の発音の使い分け』 をしていたんですッ!!
ス、スゴくね。。
私めはてっきり…オイト王妃は巻き込まれ型の “私はなんも悪くない、なんにも知らない子ちゃん” と思っていました。
いざふたを開けてみたら…めちゃくちゃ生き残るために必要な強かな考えや思いがあって、尚且つ!それを実行できる手段と行動力を兼ね備えたイケてる淑女・オイト王妃だったんです。
さらに、この2枚のポイントとして 『この王妃との会話はダウジングチェーンが反応していない』 ことが、ちゃんと描かれているんです。
何もかも信じられない私に対して、冨樫はちゃんと本当のコトを区別して描いてくれてるんです。
こんな冨樫の優しさに、また惚れてしまうのです。
あれ…なんだかDVをDVと思わない人の気持ちが分かった気がします。 …気がするだけですよ。

もしかして…というか、必ずもっと “根底から覆す系” のネタがもっとありますよね。
はぁもう…これアニメ化する時 (声優さんの娘 (ワブル) と息子 (ワブル) の演じ分けや、この複雑極まる心理戦をどう映像化するのか等々)、色々と楽しみです。
まぁ、その辺はプロに任せるとしましょう。
大丈夫。私は全てを、余すことなく受け入れますから。
最後に
ちょっと、この2人を見てもらっていいでしょうか。

左はビヨンド=ネテロです。
そして、右側にいる人は…
世界的なテロ組織 『テント』 の最高指導者のノゴーン・ベキ。
組織のルールに違反する者は日本刀で容赦なく斬り捨てるノゴーン・ベキ。
日本国に裏切られた哀しき悪役ノゴーン・ベキに、完全にリスペクトしてますよね!?
そもそも私は、こんなギャップは許せないんです。
普段はガンギマリの目をしながらヤベェことをしているのに、老眼鏡をかけたら突然優しいおじいちゃんに見える…こんなの大好きになるに決まってるじゃないですか。
ではまた。
