【日本語勉強】#16『というと』 | 疑問解消、誤解防止、反論封じのテクニック…と、知らないで使ってた
こんにちは、サチヲです。
日本人なら、何も考えずに使っている言葉。もちろん『母国語』というモノがあなたの国にもあるでしょう。
そんな母国語も、ちゃんと使い方を学ぶと、相手にもっと伝わるし、文章は読みやすくなるし、結果いいことがいっぱいです。
特に『接続語』に注目して、日本語の世界を『私めが!』学んでいく内容となります。
一緒に、学んでくれる方がいらっしゃいましたら…どうぞ読み進めてくださいませ。
参考書として、『文章が劇的にウマくなる接続詞』山口拓郎 著(文章が劇的にウマくなる「接続詞」 (アスカビジネス) | 山口 拓朗 |本 | 通販 – Amazon.co.jp)
今日の接続語は、『というと』です。
- 接続詞的に使う『というと』は【それまで述べた内容を受けて、後述する内容が必然的に成立することを示す】言葉です。
…私、これだけでは理解できません。もっと知りたい方は、一緒に進みましょう。
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☆★☆☆★☆もくじ
【日本語勉強】#16『というと』 | 疑問解消、誤解防止、反論封じのテクニック…と、知らないで使ってた
◆たとえば◆
突然ですが、このようなシチュエーションを、思い浮かべてみてください。
職場などで先輩が後輩に『教える』場面ってありますよね。
今まで手取り足取り教えていたのに、今日はなにもしていません。
そこで、不安になった先輩の上司が「どうして、なんにもしていないの?」と聞くと、先輩は答えました。
- 先輩曰く…「しばらく私は、手も出さないし口を挟みません。というと、教えるのをサボっていると思うかもしれませんが、これは後輩の自主性を育てるために必要なことです。」
上司は、「なるほど…では、そのまま教育を続けてください」と、言って帰っていきました。
解説しますと…
- しばらく私は、手も出さないし口を挟みません。⇒先ず、自分の言葉や行動を言語化する
- 次に、接続詞『というと』を挟む
- 教えるのをサボっていると思うかもしれませんが⇒読む人が抱きそうな『疑問・誤解・反論』などを示し、「私もそう思っていた」と共感してもらってから…
- これは後輩の自主性を育てるために必要なことです。⇒理由や意図していることを説き、疑問解消や、誤解を解き、反論を未然に防ぐ
となります。
このように『というと』に続く文章では、疑問や誤解を言語化するために、一度結論から逆方向へ話を進めることが少なくありません。
ここが最初のポイントで、しっかりみんなが抱きそうなことを言わないと、逆に相手から「いや!そんなことは思っていないよ。こうなんだろ!?」と、逆に反論の余地を与えることになりますからね。
そして、最後に「みんなは、こう思っているよね?でも、本当の意味はね…」の、『本当の意味』を明確に示さないと疑問解消どころか、不信感を与え大変なことになります。
男子にありがちな…
「おれの行動を見たら…ほら、わかるだろ?」という、『信頼関係があると錯覚している謎の自信』による説明不足や、
「おれがコレをやっている時は…愛なんだよ」と、説明したと思ったらオリジナルの謎理論に加えて、『愛』という多様に受け取れる不明瞭な言葉で自分に酔っている人とかは、特に要注意です。
と言うか、このような人は自分では気づいていないので、その先輩の上司にそっと進言しましょう。「助けてください…」と。
最後に
私、ここまで丁寧に『というと』を理解して使っていたかと言いますと…はなはだ疑問に思います。
改めて、日本語難しいですよね。
ではまた。
次回はこちら。
【日本語勉強】#17『しかし/しかしながら/だが/ですが』 | それまでと相反する内容を伝える | サチヲん家 (sachiway.net)
前回はこちら。
【日本語勉強】#15『改行のタイミング』 | 私たちは文書に向かい合うとき『読む』より先に『見る』のだ。 | サチヲん家 (sachiway.net)