【読書】『佐久間宣行のずるい仕事術』 | 絶望から「たかが仕事、たかが会社」と変化できた…暗闇から抜け出す大事なキッカケ
こんにちは、サチヲです。
実は…イケてる人の、イケてる仕事術☆的な感じで読んだけど、手っ取り早くスキル・テクニックに頼る私を見透かされているように思えました。
「あんなにキラキラと輝いている人なのに…こんな暗黒時代があったなんて…」これが、最初に感じた感想です。その人とは…!?
- 佐久間宣行……テレビプロデューサー、演出家、作家、ラジオパーソナリティー。新卒でテレビ東京に入社し、「ゴッドタン」「ピラメキーノ」など手がける。会社員時代の経験をもとに書いたビジネス書「ずるい仕事術」が発行部数、10万部超えに。
『変化できる人の定義』として、数ある中から一つ上げると『困っていること』があります。
「やるやる!やりたいと本当に思っているんだ!!」と口には出していても、実際に“困っていない”から、どうしたって優先順位は低くなる。目の前の欲望に負けてしまう。
やるやる詐欺の私め。昨日を振り返ってみると…面倒くさいの一言で、やるべきことを『やらない』と、“毎回”選択をしてるんです。
その点、佐久間宣行氏はしっかり困っていたんです!!
イケてる仕事術を紹介するつもりでしたが、私が“今”この本を読んでスキルテクニックを学んでも、『知った』だけで『行動しない』と断言できます。だって、漠然と「あぁ…少し知れたらいいなぁ」しか思っていないですから。だから、“困っていること”を明確にしましょう。この本を読むにあたって…
- 入社したばかりの方
- 責任が重くなって、帰路にいる方
- やりたいことが見つからない方
こんなことに“困っている人”は、必読です。
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☆★☆☆★☆もくじ
【読書】『佐久間宣行のずるい仕事術』 | 絶望から「たかが仕事、たかが会社」と変化できた…暗闇から抜け出す大事なキッカケとは!
では、佐久間氏が“どう”困っていたか…「まだ、ハラスメントの空気が多分に残る2000年代のテレビ業界はとてもハードなものでした」と、言葉ではじまる本書の『はじめに』に書いてあったのは…。
納得できるまで行動できない性格で、先輩の頭ごなしの指示をすんなりとは聞けず、その分初動が遅くなる。大声で怒られる。その言い方に意見するとまた怒られる…。
その繰り返しですり減っていく。
当時のテレビ業界に必要だったのは、頑強な兵隊であって、その都度疑問を持ってしまう僕のようなタイプは求められていませんでした。
深夜ドラマのADになるとほとんど休みもない。なのに先輩には飲みに連れ回される。楽しくない時間が終わると、もう次の仕事が待っている。
ゆっくり考えることもできず、途方に暮れていた夏。中打上げのバーベキューでひどく酔った先輩に絡まれました。
いろいろうんざりしていた僕は、それに強く言い返し、喧嘩になって早々に帰されました。
帰りの道の電車で情けなくて恥ずかしくて「会社辞めようかな……」と考えた時、駅にあった他局の新ドラマのポスターが目に入りました。
キラキラしている出演者たちの笑顔ぼーっと見ていたら、いつの間にか怒りが湧いてきました。自分にです。
これを『絶望』と言わずしてなんという!!
こんな状態を『困っていない』なんて思えないですよね。
なにも、必ず『絶望しろ』と言いません。これは、変な人代表の私めの考え方だから気にしなくて良いのですが…。
絶望や困っているまで持っていけなかったり、性に合わなかったり、作れない人は、やりたい事や変わりたいことに対して、逆に『情熱』を高めるだけでいいのです。
で!これも一緒ですが、情熱を高めても“変われない”のは…あなたはソレを“そんなに好きではない”だけですから…どっちを選ぶかは自由です。
さて、絶望はしました。だが悔しい。
このままでは全てが無になる。『じゃ、どうするか!?』ここが一番大事で大切な所なんです。
佐久間さんのエピソードを拝借させていただきます。
「おれはまだ何のチャレンジもしていない。昔、面白くて憧れた世界に指をかけてもいない。このままじゃやめられない」駅から電車を乗り継ぐのを止め、歩いて帰ることにして考え始めました。
「自分が面白いと思えるものを世に出したい。けど、この業界の苦手な部分に慣れるのは嫌だし無理だ。その前に潰れてしまう。じゃあ、どうすればいいんだ……」
ぐるぐる考えながら歩き続けました。自分の大事なものは渡さずに、潰されず、認めてもらう方法。周囲と戦わずに、自分のやりたいことを実践する方法。「そうだ……、もっとずるくなろう」
そして、ようやく本書の本題である数々のスキル・テクニックが役に立つのです!!
曰く…「真正面で消耗するのをやめて作戦を立てる。会社にとって都合の良いだけの存在にはならない。そのために頭をひねろ。」というように、あの!佐久間さんが絶望し、困り果てた先で、考えて、考えて、考え抜いた社会で生き残る術が、惜しみなく書いてあるのです!!
この本の帯にも書いてありますが、この貴重な人生の集大成が『1,500円(税込み)』で買えるんです。
素晴らしい世の中です。だから、本っていいですよね。
最後に
次回は、改めてスキル・テクニックを紹介しますね。
この本を読んで、『佐久間宣行のnobrock tv』を泣けてきます。
ではまた。