/>【ハンターハンター】『No.400◆秘匿・ 感想』 | 完全にネタバレ&こんなぶつ切りエピソードでなぜ成立するのか…
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【ハンターハンター】『No.400◆秘匿・ 感想』 | 完全にネタバレ&こんなぶつ切りエピソードでなぜ成立するのか…

★HUNTER×HUNTER 最新連載の感動

こんにちは、サチヲです。

冨樫義博を応援する意味を込めて…振り返りをさせていただきます。
他の方たちのような素晴らしい考察は無いですが、私なりに愛情を持って書きます。

単行本派、ネタバレが嫌な方はご遠慮くださいますようよろしくお願いします。
更に言いますと、ハンターハンターの読者向けに書いているので説明は少なめです。

ちなみに、ジンとパリストンがこの船に乗っているとは到底思えません…あなたはどう思いますか?あれ?別の方法で行っているんでしたっけ??もう訳わからなくなりませんか。
だからこそ!このような振り返りが必要なのです。

では、1ミリでも前に進めてくれた冨樫義博に感謝を込めて…。

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【ハンターハンター】『No.400◆秘匿・ 感想』 | 完全にネタバレ&こんなぶつ切りエピソードでなぜ成立するのか…

なんでこのページをピックアップしたのかと言いますと…B・W号の外の『生き物』が出てきたからです。一応“まだ”普通の『鳥』のようですね。これが先に進むにつれて人外の、異形の生物が出てくるようになるのでしょう。ちなみにこの鳥のデザイン…左右で違いがありますよね!?左が男性で右が女性でしょうか。私気になります。このように冨樫の世界設定の変化も楽しんでいきましょうね。(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

今週で連載がストップするからとは関係なく、マイペースで1話にエピソードを3・4ページ単位で投入する冨樫の技と構成力は衰えどころか、主人公が変わるシリーズ物の映画を観ているような安心感を与えてくれます。

「ぼく、設定とか流れは全然覚えているよ」「忘れているのはむしろあなたたちの方では!?」という冨樫の声が聞こえてきそうな感じです。
そんな中、話の流れとは全く関係ないであろう『円の考え方』の軌道修正(今度詳しく語ります)もしてくるあたり、ぬかりはありません。

現在、旅団実行部隊はエイ=イ一家を潰すために動いている最中で、如何に旅団が腕力だけのイカれた集団ではないことを証明するエピソードを多数描いてくれました。
バラバラになるのかと思われがちな幻影旅団は、実は一貫性を持って行動しているんです。いわゆる『指示待ち人間』は旅団にはいないのです。

ノブナガ自身も、小さな違和感を見逃さない。それがたとえ自分自身の考え方であっても、その違和感の言語化を自分でして仮説を立て直す。
更に、「古の習わしを悪用か…」と仲間の意見も取り入れ、修正もしてくる…今回の連載週間ではノブナガにびっくりされっぱなしですよ!

クロロがいなくともクモは死なない。

クモとしての機能は維持継続されていくことを改めて感じました。

会社でいうところの『創業者の想いである“理念”がしっかり確立浸透している会社は強い』と言われるように、クモの理念である『原則として頭である団長に手足である団員が従って行動するが、生存の優先順位は団長ではなく旅団そのものである』といったことを旅団全員が理解し行動しているからだ。

この理念が出来たきっかけは、今回の連載で明確にになりましたね。

…友達をあんな無残な形で殺された…もう自分たちと同じ体験をさせてはならない…という強い怒りと使命を原動力とした想いは、正義感とは似て非なるものであり、そこから紡ぎだされた『小悪人どもが震えあがり決して流星街に近づかない様にする』という明確な目的が誕生した。
その目的に対して出来た目標が『この街と自分をデザインする』に繋がるのです。

そうしてクロロによって作り直された街『流星街』は「我々は何も拒まない。だから我々から何も奪うな。」という、報復もセットされた思想をデザインし、「3年経ったら僕は沢山の人間を殺す」と自らの目標値を設定し、幻影旅団の頭として人生を捧げる。そう、サラサの為に…。

冨樫自身も、以前「クロロは望んで団長になったわけではない」的なことを仰っていましたが…本当でしたね。
まさか、今回の連載で語られるとは思いませんでした。

1006号室。タイソン王子の部屋では…

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

なんだか私。宗教の排他的な美しさと、真逆にある恐ろしさをタイソン王子は持っていると思いました。
まさにジョジョ6部にて、ウエザーリポートが「自分が悪だと気づいていない…最もドス黒い『悪』だ」とプッチ神父に言ったことと同じです。
プッチ神父は、自らの行動により『人々を幸福に導くことができる』と確信していて、その達成の為には他人を犠牲にしたり、殺人すらも一切ためらうことはない…というのに似た『強さ』に、タイソン王子も変化するんじゃないかと恐怖しました。

以前までのジュリアーノは、タイソン王子の経典である本を渡されても「もう目次の章タイトルでノックアウトっす!!今そこ熟読中っす~~~!!」という、全く読んでいないのに感じよく読んでる風を醸し出す名言を残していたのを覚えていますか。

その後、「最終章の『この素晴らしき世界』………刺さりまくりまっスね……」と、なんと最終章まで読んでしまい、その経典をタイソン王子の遺言のように感じてしまい…。

そして、ジュリアーノの為にサプライズでバースデーイベントを開いたタイソン王子。でも、本当の誕生日は違うとジュリアーノは言いましたが、「分かってるわよ~~~♡」と言った後、「あなたに会えて良かった」と言ってきました。
これって、信者としてタイソン教に入って生まれ変わった日ことで…その入信記念お誕生日パーティーだったんではないでしょうか。

そんな、うがった見方をしなければ…普通に良い人ですよね。
タイソン王子って本当に愛を持って人に喜んで欲しいのでしょうね。純粋にこの世界を良くしていこうとしているんだと思えてきました。
あれ。私も入信しちゃうかもしれません。

とにかく!徐々に洗脳されてしまったジュリアーノを横目に、イズナビがまだ冷静で良かった。
後は、守護霊獣の能力の一つに『経典唯一の禁忌を破ると厳しい罰が下る』とありましたが…ジュリアーノ破りそうですよねぇ。
まぁ、禁忌が何かは明言されていないですが…愛することに反する事だとは思います。
『タイソン王子を嫌いになる・暴力をふるう・一体感の無いこと・尊重しない』と思いつきますが、コレで死ぬ(罰)のはないのかなぁと思いますが…どうでしょうか。
冨樫は宗教問題すらも、左斜め上からしっかり斬ってくると思いますので楽しみです。

1010号室。カチョウ王子の部屋では…

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

とんでもない事が起こっていました。まさか、目の前にいるカチョウ自身の言葉で「自らの守護霊獣から作り出された霊的存在」だと自ら説明するとは!
もっとびっくりなのは、「霊的存在として復活したと言えど、所詮霊獣だよね?自動操縦でせいぜい単一のことしか出来ないからバレるのは時間の問題かぁ…」と思いきや、叱咤激励から作戦の立案、的確な指示に、人を煽って行動させることまでする、超絶高性能な霊獣だったんです。「2人セゾン(キミガイナイ)」恐るべし!!

おかげで、センリツ姉さんの煽り耐性ゼロということがバレましたね。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

「やるわ!」は普通の吹き出しに対し、「やればいいんでしょ!」の方はファンシーな吹き出しで、ほっぺをぷくぅーっとふくらましながら可愛く言ってるセンリツ姉さんなんでしょうね。
後ろ向きなのが、残念です。

煽られ耐性が無いのに、異常に疑り深い。特に恋愛系は慣れていないのでしょうか…。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

とうとう告白されました!やったーおめでとうございます!!…とは、ならないようです。
魅力ある人、という目線で見たらビスケに引き続きクラピカの人選は、ある意味正解だったのでしょう。

とは言え、結構前から疑っていたんです。
『自分に好きと言ってくる輩なんて…先ずいない!』という座右の銘でも持っているかの如く…疑うのです。

今回なんて、センリツ姉さんは綺麗に露骨に疑っています。

センリツ姉さん…非能力者を装った操作系の使い手であることは確定ね…!!じゃないYO~!マジで真剣に考えて考察が間違っているいい人パターンも作るとは!冨樫恐るべし。(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

後ろで、カチョウの念獣が“まだ”驚いているのが可愛いですよね。

さぁ、フウゲツ王子ですよ。。。

これ…カーちんがが死んだことを知ってますよね。。。(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

フウゲツ王子(以下フウちん)の能力である『秘密の扉(マジカルワーム)』で出来ることが増えたことや、一人で戻ることが出来るようになったといった、能力向上を意気揚々に話しているのだが、明らかに顔色が悪く…どこかおかしい。

そして、フウちんはひとしきり話した後、気絶した…。
理由は、カチョウの霊獣が存在するためにオーラをフウちんからもらっているとあるが…能力の拡張は説明がつかないですよね。

なんせ、その後のフウちんはこんなんですよ!?

鼻歌を歌いながら歩いているだけなのに…未だかつて、こんなに恐怖を読者に植え付ける描写は流石!としか言いようがありません。私、もう右上のコマから「うわ…ヤバいでしょ」と目を逸らしたくなりましたからね(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

私、マンガで見の毛がよだつの…初めて感じました。楽しそうなのに殺伐としたアンバランスさが怖すぎます。
最初「え!?実はフウちんも死んでんの??」と勘違いしたくらいです。

というか、念の虫!?が寄ってきてるのは…もう死期が近いことですよね。
もう、不幸すぎます。

最後に

実はまだ、『センリツにもう一度演奏してもらいたい』問題も描いているんです。
一体、どれだけ話を同時進行すれば気が済むのでしょうか。

本当に、重要人物たちがセンリツ姉さんに絡んできて…最後にクラピカがかっさらうんですから。
もう、早く続きが読みたくなっちゃいました。

もう、今年は確実に“無い”と思うので…気長に連載再開を待ちたいと思います。

ではまた。