『デンキブラン』今夜はこの酒を飲めッ!!#4 | デンキブランと言えば神谷バーの存在も忘れないで欲しい
こんにちは、サチヲです。
はじめに。
『新しいモノ』とは…単なる年代ではなく、自分の知らないいいモノ。と、考えています。
今回はお酒です。あなたの人生の中で、『新しいモノ』との出会いの一つとなれば、うれしいかぎりです。
では、お酒が飲めるようになったあなたに贈る、新たなるアルコールの風をお届けする今回のお品物はコレ。
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☆★☆☆★☆もくじ
『デンキブラン』今夜はこの酒を飲めッ!!#4 |デンキブランと言えば神谷バーの存在も忘れてはいけません
明治13年(1880年)4月、神谷 伝兵衛(かみや でんべえ)が浅草区花川戸町四番地にて『みかはや銘酒店』を創業。酒の1杯売りをするという日本初のバーが誕生しました。
この浅草区花川戸町四番地が、現在の東京都台東区浅草1丁目1番地1号です。そして、明治45年(1912年)4月10日に『神谷バー』と屋号を改めました。
では、デンキブランはというと、明治15年(1882年)、速成ブランデー(後の電気ブランの元になるお酒)の製造販売を始めます。
薬用であった速成ブランデーは、当時流行したコレラの予防に効果があると噂になり、大いに売れたと言われています。
昭和33年頃(1958年)には商品名を「電気ブラン」から「デンキブラン」へ改名し、アルコール度数も45%から30%へと変更しました。
昭和58年(1983年)になると発売当時のラベルデザインを踏襲し、アルコール度数も40%とした復刻版の「電気ブラン オールド」を発売しました。
ちなみに、大正時代は浅草六区(ロック)で活動写真を見終わるとその興奮を胸に電気ブランを一杯。それが庶民にとっては最高の楽しみだったようです。
いいですねーーー!!。まさに『ハイカラ』ですよね。
当時、目新しいものには『電気○○』という風に、電気という言葉をつけて呼ぶというのが流行っていました。今でいう商店街に『○○銀座』みたいに、銀座とつける感じと似ていますね。
「あー!昨日!?神谷バーで、電気ブランを飲んで帰ったよ」こんなセリフが当時は心地よかったのでしょうね。
いや!待ってください!現在も吾妻橋のたもとで神谷バーがあなたを誘っていますよ
とは言え現在は、緊急事態宣言発令期間中です。休業要請に従い神谷バーは休業しております。しかたないですが、とても残念です。
やはり、神谷バーでデンキブラン(基本ストレートですよー)を300円で頼み、一緒にチェイサーとしてハーフ&ハーフ(小ジョッキ600円)を飲みたいものですな。
そして、煮込み(580円)、豚肉の塩漬け(610円)を頼み、お腹が空いているのならメンチカツ(750円)を頼んでもいいですよね。
さて、デンキブランの一口目はパンチ力があります。なんせ30度のお酒をストレートで飲むのですから。
でも、待ってください。最初は香りを楽しみましょう。
あなたの知っているブランデーの香りとは全く違うことを最初に確かめてください。複雑な薬草の香りが、あなたを新しい世界へ導いてくれます。
クセが強いといわれていますが、逆にこのクセがないとデンキブランとは言えません。
ひとしきり香りを楽しんだ後…お待たせいたしました。一口飲みましょう。
いかがでしょうか。飲んだ後にくる「ぷはー」というアルコールの強さを感じた後に、ワインやジン、ベルモットなど複雑に絡んだ味と香りが鼻と口に広がっていますよね。
そう。それが、デンキブランからあなたへのプレゼントです。
そして、まだ残り香があるうちに豚肉の塩漬けを一口頬張りましょう。これは豚肉をすりおろしてペースト状にした、いわゆる『パテ』や『テリーヌ』みたいな商品です。
この塩気が、デンキブランの濃厚な味と合うんです。
忘れてはならないのが、チェイサーです。
神谷バーでは、水ではなく『ビール』をチェイサーとして飲むのが粋な飲み方とされています。
お水ももちろん頼めますので、お酒が弱い方も安心してください。
私は、このようにある意味お客に『強いる』お店って好きです。だって、「この飲み方が美味しいんだ!!」という、こだわりを共有したい気持ちの表れですよね。
早くお店で飲みたいですよね!でも安心してください。
もちろん!瓶で販売しているので『家飲み』ができます!!それがコレ。
さぁ、やっと本題です。もちろんおすすめは写真のとおり30度数のデンキブランです。しかも、値段が920円ですよ!やすくありませんか!?
40度のオールドデンキブランは、ストレートだとキツ過ぎて私は飲めませんので、ここでは紹介しません。
やはりおいしく飲むには、冷凍庫でキンキンに冷やした30度のデンキブランをストレートで飲んだ方がおススメですよ。
味を変えたいのなら、デンキブランを炭酸で割ってハイボールとして飲んではいかがでしょうか。
グイグイいくのではなく、ちびちびと飲んで歴史を感じながら楽しみたいものです。
最後に
いかがだったでしょうか。
実は私、このお酒を知ったのが…ほんの3年前だったんです。…45才ですよ!?もっと早く出会っていたかった。
ではまた。
次回がこちら。
『 ヘフェヴァイスビパウラーナーア ドゥンケル』今夜はこの酒を飲めッ!!#5 | これが黒ビール!? | サチヲん家 (sachiway.net)
前回はこちら。
今夜はこの酒を飲めッ!!#3 | 有名なアレより『デマンディス クレーム ド カフェ』が断然いい!! | サチヲん家 (sachiway.net)