/>【アニメ】『よう実』 | 社会人では実力至上主義という実際の能力や成果を重んじるのは分かるが…高校生でやるのがいい!!
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【アニメ】『よう実』 | 社会人では実力至上主義という実際の能力や成果を重んじるのは分かるが…高校生でやるのがいい!!

★布教 アニメ

こんにちは、サチヲです。

とうとう第3期が次で終わってしまいます。あ!ネタバレ有です!!
ええ…。本当に不思議な感覚になるアニメです。

いちばん面白さに繋がる違和感は、話はめちゃくちゃ盛り上がっているのに作品が静かなのです…。
キャラクターがことさら大声を出す訳でもなく、分かりやすくアピールするでもなく、もちろんミサイルや超能力は無いのですが…特に!主人公の清隆があまりにも“静か”なんです。
たとえ暴力沙汰になっても静かに排除する。たとえ罠にハマられたとしても騒がない。言い訳をしない。解決へと無感情にただ合理的に進めるだけ。

実は、このアニメ内で実力がある人ほど静か。と言いますか、騒がない。大声を出さない。
ビックリするくらい、私めと真逆でございます。

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【アニメ】『よう実』 | 社会人では実力至上主義という実際の能力や成果を重んじるのは分かるが…高校生でやるのがいい!!

©衣笠彰梧・KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ製作委員会

今回の3期で驚いたのが、清隆が明確に目的と目標を口にしたのです!!それは、坂柳理事長との電話で明かされました…

  • 坂柳理事長 「君は…普通の生活を夢見てこの学校に来てくれたけど…。卒業後のことは、考えているのかな。」
  • 清隆    「オレの運命は決まっています。卒業後、元の場所に戻り…そこで…指導者としての道を進むことになるでしょう。」
  • 坂柳理事長 「君も、運命を受け入れた上で…今、ここにいるんだね。」
  • 清隆    「だからこそ、この3年間を…守り通すつもりでいます。」
  • 坂柳理事長 「あっはぁ…。君とってこの学校が、生涯忘れることのない、良い記憶になることを願うよ。」

これにより『二年生編』が格段に楽しみになったことは言うまでもないでしょう。
なんせ、今までは自分から首を突っ込むことはしないし、降りかかる火の粉が直接当たるギリギリまで動かなかった人がですよ。
それは人から与えられた目的で、仕方なく動いていたような感じでしたが…。

しかも!明確に『守る為』と言い放った後の言動は、全て今後の布石を打つ最上の手を打つのである。

けれど、目下の敵である『月城理事長代理』は躊躇なく権力を行使する強者。
現在の清隆に“足りないモノ”でもあるが、それをどう対抗するのか?いや、打ち砕くのか!?がめちゃくちゃ楽しみで仕方ありません。

そして、『無感情無関心ロボット・清隆』もまた…変わる片鱗を見せてくれました。

それは、触れ合い。

前話に引き続き清隆は『握手』という、生まれて初めて『人間』との触れ合いを経験した。
この触れ合いで、清隆という無感情無関心ロボットに新たな息吹きを与えた…と思いたいです。さぁ、ここからです!

物語はかつての敵が仲間になる展開もあるのですが…双方とも声を荒げない。淡々と握手をする。そんな人たちが3名ほどいるのですが、もれなく静かです。…そうか、イケてる人はうるさくなく取り乱したりはしない。静かに理路整然と進めるものだと一貫して描かれているのは、逆にインパクトがあり、今までとは違うドキドキとワクワクを感じさせてくれるアニメでした。

血が通い始めたであろう清隆の今後に、目が離せません。

どうにもこうにも『ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season』が面白すぎるのです。どうしたらよいのでしょうか。

少し、『実力至上主義』というキーワードでひも解いてみますね。

  1. 実力至上主義だと個の能力で戦うことになるので『個人プレー』になることを、学校のクラス単位でくくることで解決しているところがいい!
    個人プレーの弊害として『人に頼らなくなる』や『生き詰まってしまう』ことを回避しているんです。
  2. 実力至上主義の環境にいると、どうしても『プレッシャー』という見えにくい表現を、『退学』という社会人で言う『クビ』という概念をちらつかせて分かりやすくしているところがいい!
    そんなにイヤなら辞めればいいのに…と、思ってしまうところ、Aクラスで卒業すれば良い所に就職できるという『餌』が上手く働いている。
  3. 実力至上主義につきものである『競争』を、普段の学校行事の墓に『特別授業』をいう形で、生徒たちを揺さぶるところがいい!
    競争が苦手な人も、自分に出来ることを見つけるエピソードが秀逸。
  4. 競争の後に来るのが、『結果』であり、内容次第では最低最悪の『劣等感』を抱くことになるのだが…それも自分だと思い知らされ、そこからどうするのか!?のドキドキがいい!
  5. どんな環境でも、どんな年代でも『壁』となるのが、人間関係である。この成長(正攻法ではない場合もあり…)物語がいい!
    自分で自分を変えることが出来た人から先へ進む…ちゃんとシビアに描いています。

このように実力至上主義の特徴というか、弊害でもある『個人プレーに陥りがち・プレッシャー・競争・劣等感・人間関係』をうまく描いているのですが…最大の面白さはそれら5つの弊害を全く無視して、超強力な主人公補正がゴリゴリに入っていて「全ての人間は道具でしかない…過程は関係ない、どんな犠牲を払おうと構わない、この世は勝つことが全てだ。最後にオレが勝ってさいれば、それでいい…。」と言い放つ『理詰めサイボーグ・綾小路清隆』が、“その実力”を隠しながら、人を…クラス全体を…コントロールしながら問題解決する痛快さですよ。
これは現実離れしていればしているほど面白いですからね。

最後に

©衣笠彰梧・KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ製作委員会

ちなみに、清隆の『確認作業』が怖くておもしろい…。
清隆の確認の真骨頂と言えば、1期で堀北に対し、熱が出るタイミングを自ら演出し、結果、思いう通りのタイミングで風邪をひかせ(この風邪のひかせかたもエグイのです)る、堀北に対する人間観察が感情を排したロボの所業ですよ。
しかも、堀北さんに体も精神的にも追い込んだのは「オレだ」と清隆が直接、ネタばらしをしたにも関わらず、堀北さんに「ありがとう」という感謝の言葉を言わせるお膳立てまで計算に入れてるんです。

イイでしょうか。本当にヤバい人が主人公なんです。是非、一緒に観ましょう。

ではまた。