/>【アニメ】『響け!ユーフォニアム1・2』 | 他人事とは思えない。何かを“目指した”事のある人にはフラッシュバックしたり
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【アニメ】『響け!ユーフォニアム1・2』 | 他人事とは思えない。何かを“目指した”事のある人にはフラッシュバックしたり

★布教 アニメ

こんにちは、サチヲです。

2015年にスタートしたこの作品には、『どんな人でも変われるんだ』と『どんなことがあっても変わらない人もいるんだ』という表裏一体な世界を紡ぎ、それでも集まった人たちで素晴らしい作品は作れる!という可能性を、私に魅せてくれました。
しかも!『神は細部に宿る』を地で体現している『京都アニメーション』の作画は本当に見ていて心地よく、カメラアングルや構図すらも美しかったですよね。

2024年4月から6月にかけて放映された、第3期『響け!ユーフォニアム3』も終わり…と、なにが言いたいのか?実は、まだ3期を見ていないんですよ!界隈で“物議”を醸し出しているようなので、曇りなき眼で見たいと思っています。
ただその前に!1・2期がアマプラでそろそろ見れなくなるのかと思って…もう一度、1期から見直しています。

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【アニメ】『響け!ユーフォニアム』 | 他人事とは思えない。何かを“目指した”ことのある人にはフラッシュバックしたり…「今ならこんな選択しない!」とか「そうなるよね…」と思えたりする、不思議な魅力があるアニメ。

©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

高校生の吹奏楽部の物語で、楽器を通して和気あいあいと日常を描いていくのかと思いきや…ゴリゴリの人間模様と目標達成への“リアル”な困難のオンパレードでしたよね。
なぜ、そんな物語になるのか。簡単な話です。彼女たちが『全国大会金賞』という、その道の『頂上』を目指すことを決めたからです。

楽器パートの多さはもちろんのこと、各パートに1人居ればいいという訳にもいかないので、必然的に大人数になる。
それだけ人が居れば、意思統一を図ることがどれだけ難しいことなのか…身をもって経験したことがある人はたくさん居るでしょう。

  • 会社も小さい時は家族経営的にしていたのが、『株式上場!』を目指すと決めた瞬間、会社の目標も変わり、会社の雰囲気も変わる。
  • 飲食店も、2店舗くらいの個人商店レベルだったのが、『100店舗に増やす!』と決めた瞬間、店長や店舗の目標も変わり、お店の雰囲気も変わる。
  • バンドも、コピーバンドしている感じだったのが、『プロになる!武道館でライブをする!』と決めた瞬間、今やるべきことがガラリと変わり、メンバー同士の雰囲気も変わる。

言葉を選ばないで言うなれば、『アマチュア』と『プロフェッショナル』とでは、全ての事が違うし、“同じ”ようにはならないし、『お手て繋いでみんな一緒に』とは中々どうしてうまくはいかないのが、どうやら現実のようです。

「みんながそうしたから、私もやる」程度で、首を突っ込むと色々なイタイ思いをするのが『決めた世界』なのです。
逆の言い方をすれば、『イタイ思いをしない』のは、まだまだ甘いです。もちろん『イタイ』のトップには『やるべき努力』が君臨しています。

1人で成果を出すような種目(絵を描く・ボクシング・陶芸)とは、また“風味の違う世界”が、団体競技にはあるのです。

©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

  • 『悔しい』の温度差
    ⇒次の1歩を踏み出すスピード変わり、結果、もっと温度差が生まれる
  • 『やる気スイッチ』を押せるが、その電流の流れるスピードの違い
    ⇒“決めた”けど技術の差は必ず生まれるもので、必ずしも高い目標を直ぐに取り掛かれることも無く、結果、足並みがずれていく
  • 『“それ”をやる動機』を他人に設定している
    ⇒親や友たちの顔色をうかがい続け、結果、大事な所で無自覚に自分のせいにしたり、最悪他人のせいにする
  • 目指している世界に『色恋沙汰を平気で持ち込む』
    ⇒完全に“どうでもいい話”の部類になのに、結果、本人がやめてしまう場合があるし、本当に関係ない人までやめる場合もある
  • 必ずと言って良いほど『前の環境派』と『今の環境派』の派閥が出来る
    ⇒コレがいちばん面倒くさい。「嫌なヤツはやめればいいじゃん」と、思うかもしれないが…現実にそのような人たちが“ナゾの力”を持っていて、特にやる気のある人たちに対してだが、基本!全方位的にかき乱す(本人は味方を増やしているのだが…実は敵も作っているという皮肉)

これらは、1人の世界なら話は違うのですが…グループ、団体、いや、もう“2人”になった時点で発生する恐れが出るのです。
ユーフォにはこのような日常(揉め事)がちゃんと詰め込まれ、爽やかな高校生バージョンで素直にストレートに純粋に描かれているんです。

しかし!これらが真逆なことになることもあるんです。

程よい『悔しさ』だから作れる自分のペース。
足りないモノがあるからこそ、人に気持ちが分かり、一つにまとめる力生まれる。
他人に設定したからこそ、唯一無二の力を出せる
そして、その環境を体験したからこそ…人に対して踏み込まないで一線を引いていた自分の殻を、自分で破ることが出来た。
こんなにも千差万別。こんなにも正解があるようでない。決まった形が無く、そのタイミングで集まった人間にしか表現できない作品が出来上がるのです。

それら葛藤の先に、『団体競技で、一つになった時って気持ちいよね』『団体競技で上を目指すのは楽しいよね』に繋がるのです。
だから、私は音楽をやるにしても『バンド』の形にこだわっているんです。
この歳になっても、バンドで人の進退問題に発展するイベントを起こしてしまいましたが…それは『わたし“だけ”が目指すと決めたこと』の温度差と、『その基準の差』を埋める作業を怠ったから他ならないが…それでも!一つの曲をみんなで演奏するのが好きなんです。

この『響け!ユーフォニアム』も、楽器や音楽に対して『好き』という気持ちを思い出したり、向き合ったり、離れたり、近づいたりする。それらを経て、一人ひとりを知り、出来ないことを知り、出来ることを知り、理解し、合奏する姿を真摯に描いているんです。そう。不安や憎しみ、楽しさや嬉しさは『音』にちゃんと出るんです。

最後に

©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

立場が人を変える。環境が人を変える。要するに、誰でも変わることが出来るのです。
私自身も“まだまだ”変わることが出来るし、あなたも出来るッ!
そんな前向きな気持ちを思い出させてくれる、素晴らしい作品でした。

…それにしても当時は気がつかなかったが、2期に東山奈央さんが出ているとは…今の私なら“東山センサー”が付いているので1発で分かりました。

今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。