【イケてる漫画】『ハチワンダイバー』 | 柴田ヨクサルが描く、奥深き将棋の世界を、単純明快にする技が…
こんにちは、サチヲです。
あの!伝説の女子高生コメディ格闘アクション『エアーマスター』が終わったのが、2006年。同年、柴田ヨクサルはヤングアニマルからヤングジャンプに籍を移し、第一作目がこちら…
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☆★☆☆★☆もくじ
【イケてる漫画】『ハチワンダイバー』 | 柴田ヨクサルが描く、奥深き将棋の世界を、単純明快にする技が…実はすごいんです!!
正確には、将棋アクション漫画とも呼ぶべきでしょうか。将棋の奥深さを、良い意味で薄っぺらくして、あくまで読者に分かりやすく、私のような将棋を全く知らなければ興味もない人も釘付けにする画力・コマ割り・セリフまわしが素晴らしく単純明快なんです。
絵に関しては、もちろん好き嫌いがあるでしょう。しかし、この絵柄も確実に分かりやすさの一手を担っています。
これがもしも小畑健(デスノートやヒカルの碁)の絵柄だと…画力が強すぎるからこそ、柴田ヨクサル独自のスピード感が逆に無くなってしまうんです。
そーなると、内容や説明の言葉をたくさん入れないとバランスが悪くなると思うんですね。
これは、主人公の菅田が真剣師という道を極めていくサクセスストーリーなんです!(ただの将棋賭博師の話なんですが…)
私、本当に将棋に興味がなく…ただ柴田ヨクサル作品に興味があるだけで読みました。
覚えておくべきキーワードの1つが『真剣師』です。それはズバリ!賭け将棋をする人のことです。
主人公の菅田は、将棋のプロの養成機関『奨励会』でプロを目指すも あと一歩のところでプロ棋士の夢を断たれました。
その後は、やさぐれて賭け将棋に明け暮れていました。でも、街のアマチュアにくらべたら 神のように強く、無敗を誇っていた時に先ほどのメイド真剣師に出会ったんです。
メイド真剣師に初めての敗北をしてから、心を入れ替えて本気で真剣師として成長する物語です。
では早速、柴田ヨクサル独自の絵柄と間と、コマ割りとコマの情報量のバランスが成り立っているからこその『スピード感』を体感してみますか!?
とある、賭け将棋の一場面です。どうぞ。
これが、柴田ヨクサル作品の真骨頂である『スピード感』です。しかも、このスピードには売れるための重要な要素である『分かりやすさ』も織り交ぜています。
私のように、将棋を知らない人でもなんとなく楽しめる。この『なんとなく』がいいんです。
これが、「飛車はこーゆー動きをして、銀はこう動く!」みたいに説明されちゃうと、知らない人間はもう読む気が無くなるんです。
なんと、この戦いでの専門用語はたった一つ『中飛車』だけです。かといって、説明はしません。絵だけです。
後は、将棋とタイマー(チェスクロック)の音『スッ!タン!』だけなんです!
これが、将棋マンガの中でもナンバーワンの作品である『ハチワンダイバー』なんです。
少年ジャンプ+にて第1話が無料で読めます!!(~3話まで)
[第1話]ハチワンダイバー – 柴田ヨクサル | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)
最後に
タイトルである、『ハチワンダイバー』の意味は、将棋の盤面である『9×9=81』。この81マスの奥底に潜り込むことを意味します。
菅田が長考するときに、将棋の盤面にダイブする描写があるんです。それは将棋のウン十手先の先まで読み筋を見る技です。
これもまたカッコいいですよ。
ではまた。