【ハンターハンター】『幼少の頃のキルア』 | 絶、そして命がけの尾行ごっこ…。キルアの家庭の事情に心を震わせる
こんにちは、サチヲです。
ジャンプ本誌では、とうとう連載も終わりましたね。今回の連載も見事なエンターテイメントを描いていただきました。
冨樫義博公式『X』にて、12月17日の投稿に「この先掲載予定50話分の台詞と 時系列の確認・調整中です。 終わり次第、中断していた原稿の ペン入れ等再開予定です。」とありました。
思わず、「おー!次回の連載再開は早いのでは!?」と喜べる内容ですが…12月14日の投稿では「もう1話分ネーム完成。 寝たきり中に5kg体重減った。 絶食3日目のバナナが 涙出そうなくらい美味しかった。」とあり、完全に腰がヤバい状態を共有してくれました。
もう無理はしないで良いので…ハンタ信者は『待つことも作品の一部』と認識しております。是非ともマイペースで生きて欲しいと願うばかりです。
さて!いつものように『連載再開祈願』として、1巻からの振り返りをしていきます。現在は、『No.089 9月3日⑤』の途中まで行きましたね。
スポンサードサーチ
☆★☆☆★☆もくじ
【ハンターハンター】『幼少の頃のキルア』 | 絶、そして命がけの尾行ごっこ…。キルアの家庭の事情に心を震わせる
キルアは『仲間なら助けることは当たり前』であり、いちいち「ありがとう」という言葉を言うのも照れくさく感じる一面がありますよね。
そんな恥ずかしがり屋さんなキルアは、自分自身のことを“これ見よがしに”語ることはしません。
しかし!今回は『説明キャラ』もいなければ『ナレーション』もない状況です。もう…キルア自身が『自分語り』をする以外“選択肢がない”とても貴重なシーンなのです。
先ず冨樫は、キルアとゴンの『危機感の違い』を分かりやすく描いていきます。
ゴンがキルアにかけた、心配する言葉ですらも…「ったく のん気な奴だな 見つかったら最後だっての」と、ゴンの言葉を受け流すのです。
いや!そんな言葉ですら受け取ることが出来ない、切羽詰まった状況だという事を、この“やりとり”で表現する。
なにせ私め…初めて読んだ時なんて、まだノブナガとマチがどれだけ強いかなんてわからない状態ですから、「あぁ…戦いの前の、ただの尾行なのかなぁ」と、読み飛ばす勢いで読んでいました。
まさに私め!先ほどの『のん気な状態のゴン』で尾行のシーンを読もうとしていたのです。
そんな危機感のない読者すらも引き上げる、キルアの「なけなしの神経すり減らしてるっつーーーのに」という、滅多に見せないキルアの『本気の行動』を魅せて、危機感を読者の隣に置きにくるのです。
ここで貴重な『キルアの家庭の事情』を知ることになります。
さぁ!キルアの名言集に必ずと言って良いほどエントリーされる言葉…
- こちとら3つの時からずっと命がけの『尾行ごっこ』させられていたんだ その『ぎこちなさ』を見落とすようなマヌケなマネだけは絶対にしない!!
いやー、素晴らしい。また、キルアの魅力が爆上がりの瞬間でもありますよね。
やっぱり人を好きになる時は『個人にまつわるあらゆる情報』の一端でも知れた時に、グッと相手に近づくことが出来ますよね。
キルアの場合は、尾行の基本である『ぎこちなさ』を見つける観察力と経験を、あの…キルア大好き土潜りお兄ちゃん(イルミ)とやっていた事を想像すると…確かに、危機感のないヤツが隣にいると「オマエ…油断してると死ぬぞ」と思いますね。
それにしても、キルアのレオリオに対して「ゼパイルと連絡をとって競売を担当してくれ」と、適材適所の指示は的確でしたね。
レオリオが、もし!ここに居たら…現在の『暗黒大陸編』は存在していないかもしれません。
余談ですが、冨樫のトレースセンスって…抜群ですよね。
特にハンタでは、ネットで調べれば数多くのトレース技術を多用していると思います。
こちらは、尾行している時ですが…トレースしている上のコマを差し込むことにより、街の雰囲気を読者に委ねることして作品の奥行きを出しているのかと勝手に思っています。
言葉で、「ヨークシンという街は、拓けている所とそうでない所が存在する」と説明されるより、よっぽどお洒落な演出だと思います。
最後に
やっぱり冨樫はスゴイ!という事です。
今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。