【ファイブスター物語】『ディティール』 | 大きな視点が活きているからこそ際立つ細かい部分、末端的な所が光り輝くのです!
©ファイブスター物語/永野護
こんにちは、サチヲです。
1989年に劇場版『ファイブスター物語』が上映されていた頃、私めは16才。アニメイト津田沼店まで自転車で40分くらいかけて行っていた頃なので十分に情報を得られる環境だったのに…齢52にしてやっとファイブスター物語の1巻を履修したのです。
これもひとえに大切なお友達から貴重な単行本を借りれたおかげです。本当にありがとうございますッ!!
さて!今回は細かい部分を表すディティールに注目します。
兎にも角にも『細部に神は宿る』とはファイブスター物語の為にあるようなものと言わざるを得ないのです。
ファンのプロからしたら今更な内容になるかと思いますが、数多く…奥深く…何層にも積み重ねた情報階層がある中、先ず!メカニックの『音』の描写が美しすぎるのです!!
“永野護=メカニックデザイナー”を打ち立てた『重戦機エルガイム』から、ロボットと人物描写は同一レベルとして考えている所まで昇華した同作品のメカニック造形は“今見ても新しさすら感じる”のですが…とりわけ『音』の描写を取り上げたいと思います。
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【ファイブスター物語】『ディティール』 | 大きな視点が活きているからこそ際立つ細かい部分、末端的な所が光り輝くのです!

©ファイブスター物語/永野護
上の写真が、この頃はまだモーターヘッドと呼ばれていた頃の人型の巨大ロボットに、下の写真は巨大な飛行物体です。
大きさや、なめまわすような美しい構図はもとより…機械から発せられる音、いわゆる擬音をよく聞いてください。

©ファイブスター物語/永野護
上の人型の巨大ロボットに付けられている擬音は…
- ブウーーン
- ギチッギチッ
- キャッキャッキャッ
- ズゴオオオオ
下の巨大飛行物体はの擬音は…
- フィンフィンフィンフィンフィン
- ズゴゴゴゴゴゴ
細かなロボット描写以上に“いちばん”驚いた所でもあります。
では何故、一つの音だけではないのでしょうか。
答えは巻末にある作者本人である永野護先生のロングインタビューにヒントがありました。
小さなもので言えば、例えばロボットの具象化、現実化です。くわしくのべておきましょう。
僕のメカの、デザインの方法のひとつです。“現実化”、もしこの物体が本当に目の前にあるとしたら? 関節は?たぶん恐ろしく細かいパーツの集合体だろう。
曲るパーツもあれば円運動をする所もあるだろうし伸縮する所もあるだろう。
それが全てひとつのパーツになってひとつの関節に取り付けられているだろう。
アニメーションレベルのロボットの関節ではないであろう。
従ってどう可動するかは描写は不要である。(心配なく。恐ろしくややこしい関節は考えてあります。別にそれがどうってことないことないでしょ、ね?)
外装は?
…続く。
マンガのストーリー以上に情報量の多い巻末ロングインタビューに度肝を抜かれながら…本題である擬音。
まさしくキーワードは『具現化』でしょう。
あの『ギチッギチッ』はきっと…伸縮する音だろうか…。
あの『キャッキャッキャッ』はきっと…円運動をするパーツの音だろうか…。
あの『ブウーーン』はきっと…曲がるパーツの音だろうか…。
こんなにも想像を刺激するマンガがあったことだろうか。
メカニックデザインの『音』ひとつ取ってこの情報量である。
現在、4冊借りているが…しっかり噛みしめて読ませていただきます。
最後に
もう一枚。モーターヘッド・ナイト・オブ・ゴールドの登場を一緒に鑑賞して終わりましょう。

©ファイブスター物語/永野護
最高です。
ではまた。