/>【ブルーロック第2期】『絵心劇場』 | プレイヤーを煽りに煽る。情熱の火を焚きつける。そこにしびれる、あこがれるゥゥゥ
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【ブルーロック第2期】『絵心劇場』 | プレイヤーを煽りに煽る。情熱の火を焚きつける。そこにしびれる、あこがれるゥゥゥ

★布教 アニメ

こんにちは、サチヲです。

なぜ、こんなにも『ブルーロック』は面白いのだろう。いや、もっと深く表現すると『面白いと“感じる”』のだろう。

  • 私の説は『自己啓発本』を読んでいる状態と酷似しているから。です。

ネタバレ有りです!しかも、理屈っぽく面倒くさい内容になっていますので…ご了承ください。

このアニメの見やすい点は『日本をW杯優勝に導く世界一のストライカーを育てる』という全体を通した大目的が明確なのです。
ここまでは、どの作品の1話目に“する”ことです。
肝心要の“面白さの分岐”は次に出てくる『大目的を達成させるための目標設定と達成までの道のり』を、私たちは登場人物と一緒に体験するところですが…『ブルーロック』では、考えられないような目標設定で達成させる姿を見ることに加え、失敗や成功を含めた目標達成の数が異常に多いことが挙げられます。

先ず!物語の起点として、サッカー以外に興味のない漢・絵心甚八(えご じんぱち)は、その大目的を達成させるために、『ユース年代のFW300人を対象とした青い監獄(ブルーロック)プロジェクトを起ち上げる』という目標を走らせる

しかし、当然“それだけ”では世界一のストライカーは育たない。
更に、ブルーロックに集めた選手を、どのような試験をしてふるい落とすか?選手たちにどのような意識を“先に”植え付ければ良いのか?どのような経験をさせれば、突出したエゴイストを誕生させることが出来るのか?といった、情報や結果を細かく分類分けした目標を設定し、選手たちに課す。

実はコレ、構造の視点から見ると、『ブルーロックは目的を達成させるための数々の目標達成までの道のり』を連続的に見ているのです。
目的と目標マニアからしてみると、「え!?そんな目標設定でいいの?」から「あぁ、そうやって積み重ねれば出来るんだ」の連続なので、言わば自己啓発本を読んでいるかの如く『考え方』の自己成長を促してくれる…そう!『自分が成長した“気がする”アニメ』の最高峰なのです。
※注意※読んで『知っている』事だけでは“成長した気がするアニメ”。実際に行動して『知っていて出来ている』事になれば“成長するアニメ”という意味です。もちろん!私めは“成長した気がするアニメ”です。。)

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【ブルーロック第2期】『絵心劇場』 | プレイヤーを煽りに煽る。情熱の火を焚きつける。そこにしびれる、あこがれるゥゥゥ

©金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

このように絵心甚八の視点から見ると、私たちは『絵心劇場』という自己啓発本を読んでいる状態のようになるのです。
しかし、忘れてはいけません。これだけでは『n=1』という事です。まだ!それだけでは面白くないのです。

  • 『n=1』⇒nは統計学のサンプル数であり、n=1では統計的な考察ができない。

自己啓発によくある“成功者のマニュアル本”と一緒で、これだけだと単なる絵心甚八1人の体験であることを忘れてはならない。
(余談だが…特に成功者のマニュアル本は、それを“まるで全員がそうであるかのような誤解”をさせるように書かれている。その人と同じ結果を手に入れるには、全ての行動や生活や考え方を完コピした人だけです。そのような本で学ぶのなら『n=1』を念頭に読むと、今度はその人の人生から『普遍的なナニか』を見つけ出すことが出来るのでおすすめです)

よろしいですか。ブルーロックのサンプル数が絵心の『1』だけのはずが…ないんです!!

物語の最初の説明で「プロジェクトに招待されたのは300人の高校生。しかも全員FW(フォワード)。」を覚えていますか。
そう!サンプル数は『n=300』なのです。

しかも!絵心甚八という圧倒的な意思決定の元で生成された極上の『目的』と『目標』が、300人全てに施されるのです!
もちろん、主要キャラしか後を追えないが…少なくとも、登場人物一人ひとりにちゃんと考えさせている為、選手たちは最初から正解の目標設定を出来るわけもなく、都度トライ&エラーが行われる。その競争から経たモノ(成功と失敗)から紡ぎ出された、洗練された目標を達成し、更に突き抜けるプロセスを一人ひとり“まざまざ”と魅せつけるのが『ブルーロック』なんです!
だから、面白いと感じるですよね。

ただね…2期のスタートに相応しく、絵心甚八イズムの演出が最高にカッコいいんです!これぞ育成の教科書です。

2期では、300人が35人まで絞られました。この後こそが、真の『絵心劇場』なのです。

先ず。35人から上位6人(トップシックス)を絵心が選抜します。よって『6人』と残りの『29人』の2つに分かれます。これで、重要な競争対立を作ります。
では、絵心はこの後…それぞれのチームに“どのような言葉”をかけて世界一のストライカーを育てるのか?
文字起こしをしたので、見ていきましょう。

先に、残された『29人』に対して…絵心、曰く。

  • 残された29名につぐ。トライアウト、クリアの鍵は………
    強力な個性と、得点力を持つトップシックスに対して、己の価値を主張し、替えが効かない存在として共存しろ
    そして最後に…凌駕してみせろ
    お前らにとって、トップシックスは共に戦う仲間なんかじゃない。踏み台にして出し抜くんだ。

ワオ!でございます。

チームプレイとは少し違う、あくまで『個』の強さを追求する。ここから必要な個の強さを具体的に示しました。
これでプレイヤーたちは今後、言葉ではなくて自分のプレイで語る。
よってサッカーの会話がしたいのなら、自分のサッカーで語る。そう、上手くなるしかないんです。
言語の習得と一緒で、名詞を少し覚えた所で、実際にその状態で話しても母語話者からすると「何を言ってるんだろ…」となるのが容易に想像出来るのではないか。その言語を自分の価値にした人から、“まとも”なコミュニケーションが出来る…。
音楽や写真や映像系も実際の作品を通して『自分の方向性や意思を伝える』ことってありますよね。でも、プロを目指すなら技術などが足りないと「で、結局あなたはナニがやりたいの?」と、出資する人に言われてしまうのです。

ブルーロックには“その”必死さ…それが出来なければ必ず死ぬ!という泥臭くも輝きのある必死さを、29人それぞれの『目標』を追って見ることが出来る。

次に、トップシックスに対しては…「じゃれるな!自覚を持て。」から始まった絵心が放った言葉がこちら!

  • お前らは言わば、ブルーロックの精鋭だ。それぞれのコンビはおれが考えうる現時点での実験的超攻撃型ツートップ。
    1人では生み出せない。新しい攻撃を見せろ。
    相手はお前が世界一になる為の道具だと思え。そして間違ってもトップシックス以外の人間にそのポジションを奪われるな。お前らはブルーロックの頂きに居るんだ。お前らがつくるサッカーが日本サッカーを破壊する刃になると自覚しろ!
    おれはお前らの挑戦が見たい

えーと。私めも見たい。
そして、さりげなく課題という目的を設定する。もちろん達成目標は自分たちで見つけて行動しなければならない。
いやー、煽りに煽りまくりですね。極限の競争下に居るのもそうだが、明確な目的の元、目標を達成させるための数々のトライ&エラーを見れる。
これはもう、一種異様な高揚感に何度も襲われるんですよね。

そして、主人公の潔で締める。

  • きっと…何が正解かじゃないんだ。自らの選択を正解にする覚悟。
    おれは、おれが選んだ道を間違いじゃないって証明してみせるッ!

いやー、素晴らしい!次回へのフックが多数みられる、洗練された2期1話目ですよ。
自己啓発アニメ(マンガ)の金字塔という名を、欲しいままにするエゴイスト全開の物語ですね。

最後に

まるで…成功への道や、難しい哲学書を分かりやすくマンガで読む…みたいなやつの、アニメ版を見ているようです。
本当に、次が楽しみです。

今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。