【岸辺露伴は動かない】『実写ドラマ化の感想』 | 改めて、映像化して頂き誠にありがとうございますッ!!
こんにちは、サチヲです。
わたくしめ、お恥ずかしながら2020年12月28日に放送されたこのドラマを、今日見終わりました。しかも1部の方です。
正直に、言います。私、なめていました。どうせ大したことないだろうと…反省します。
スポンサードサーチ
☆★☆☆★☆もくじ
【岸辺露伴は動かない】『実写ドラマ化の感想』 | 改めて、映像化して頂き誠にありがとうございますッ!!
先ず、『スタンド』の概念、言葉を出さずに岸辺露伴を動かしたのは、偉業なのではないのか!?
スタンド能力はあるのに、スタンド自体の映像化をしていない、というか諦めたのか…結果、見たことのない世界が出来上がっている。
ジョジョ好きの人からしたら考えられません。しかし、これは一般人も見る可能性がある『テレビ』だからでしょう。
そこで、スタンド能力のことを『ギフト』もしくは、『天から頂いたもの』と訳されています。
コレが狙ってなのか、より一層物語に集中できる環境が出来上がったのである。
とはいえ…これは、『ジョジョの奇妙な物語』では到底考えられない決断です。
ではなぜドラマが成功したかというと『岸部露伴の好奇心をくすぐる物語が中心だから』です。
はっきり言って、スタンド同士の戦いなんてこのドラマには必要は無いんです。
じゃあ、ナニが必要なのか!?それは、奇妙でヤベェ人物、そして環境やありえない状況が露伴に降りかかる。
もしくは露伴が首を突っ込みたくなるようなエピソードなどが重要だからこそ、『スタンド』なんていう視覚効果を切り捨てたのでしょうね。
それくらい、シナリオを大事にした作品なんでしょね。
ドラマを成立させている最大の理由として挙げられるのが『俳優の演技力』である。
このドラマでの最高の演技とは…『荒木飛呂彦ワールドを体現出来ているかどうか』が勝手につけた基準です。
特に!『高橋一生』のアニメ的な目線、表情、声色、動き、佇まい、どれを取っても『岸辺露伴そのもの』となっているんですッ!!
もちろん原作ありきで考えると、物足りなさを感じる人もいるでしょう。
しかし、ジョジョ立ちのような、そこまでの自己主張をしていないのに、物を取る時のしゃがむ時の足の角度、目線、表情がちょーどいいんです。
この『さじ加減』が、本当に難しいところですよ。特にファンにとってはね。
その『さじ加減』を堪能するには、第二話の『くしゃがら』を見るべきです。この回には、あの変態ストイック俳優の『森山未來』が出ているんです。
もう汚いですよ。この2人の台本とは思えなく、もはやアドリブ合戦にしか見えないくらいの、エンターテインメントとリアルが交差しているんですもん。
2人の掛け合いにより、基準力が上がっていく。それと同時に演技が、より研ぎ澄まされていく。
そして、五感をフル活用した熱演を見るたびに、どんどん世界に引き込まれていく『快感』があるんです。
もちろん、一究役の『柴崎楓雅』も痺れました。
この2人のやり取りは、あの『ジャンケン小僧との闘い』を彷彿させる熱さ、実は大したことをしていない度合いがそっくりです。
なんせ、準備もしていないのに、迫りくる選択がめちゃくちゃエグイんですよね。
そのエグさと、理不尽さにたいして、2人の気概、そして強い意志のぶつかり合いを、極上の演技で魅せてくれます。
このように、ただでさえ『濃くクセの強いキャラクター』がひしめき合ってるなか、そこに原作マンガの『魂』を理解し、表現しきった全ての俳優には感服いたします。
ひとつ断っておきます。
普段の高橋一生は、こんな演劇じみたクセの強いオーバーリアクション演技はしませんよ。てか、普通のドラマでこんな演技したら監督が許さないし、一人だけ『浮く』状態で、他の俳優に迷惑かけてしまいますからね。
では、今度は第二部をゆっくり堪能させていただきます。
最後に
このドラマを録画し、尚且つ焼いてくれたわが友に感謝です。
本当にいつもありがとうございます。
ではまたね。