【日本酒】『復活』 | 磐産の最高級の酒米『雄町米』と、日本の名水百選「雄町の冷泉」を仕込水に使用した日本酒の中でも…
こんにちは、サチヲです。
とても“珍しい日本酒”が売っていたんです!
通常、品質にムラが出ることから、お酒造りに用いられなかった粉砕米(精米の過程で欠けるなどしたお米)を使用した、再利用日本酒?とも呼べる…その名も『復活』を飲みました。
岡山県は赤磐市に1688年(元禄元年)創業した、県内で最も古い歴史のある蔵元である『室町酒造(むろまちしゅぞう)』が、酒米として広く知られている山田錦・五百万石などの親にも当たる酒米『雄町米』を余すことなくお酒として復活させる『雄町米再利用プロジェクト』から生まれた日本酒なのです!!
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☆★☆☆★☆もくじ
【日本酒】『復活』 | 磐産の最高級の酒米『雄町米』と、日本の名水百選「雄町の冷泉」を仕込水に使用した日本酒の中でも…粉砕米を使ったサケがうまい!
こちらが『雄町米100% 復活 500ml 878円(税込み)』です!!
少し黄色みがかった見た目だから「香りが強いかなぁ」と思いきや“ほのかな香り”でした。多分、『熱燗』で飲めば違う香りを楽しめるかもしれません。
そして一口。うまいッ!粉砕米はクセがあるのかと勝手に想像していましたが、サラリと口当たりも良く全くクセがなく飲みやすかった。
ただ1点気を付けて欲しいのは、「すぐに酔っぱらう」です。
軽い飲み口とは裏腹に、アルコール度数が15度くらいあるので…気がつくと眠たくなっていました。
粉砕米を使用しているからこそ、不思議な現象があるんです。それは『種類』が無いのです。
いわゆる『純米酒』や『大吟醸』といった種類があるじゃないですか。復活の瓶を見ても『日本酒』としか書いていないのです。だって見てください!!
ね!書いてないですよね!?…私め、思ったのです。
『大吟醸酒』の定義は『米、米こうじ、醸造アルコール』を使用し、精米歩合が『50%以下』なのです。厳密に『復活』は…精米されていませんよね。
『復活』の資料が本当に少なく、去年の『山陽新聞』での記事が確かな情報だったので、かいつまんで説明しますと…。
室町酒造では玄米を自社で精米した後、ふるいにかけ、割れるなどした米を取り除いている。このうち、2ミリほどの粒約50キロを「復活」の原料とした。
(2023年07月25日 13時13分 更新の『山陽新聞』から抜粋)
要するに、精米はされていますが、規定に合格しなかった米(粉砕米)を使用している為、種類に分けられないのです。すごくないですか!?
もう既存の枠に収まりきれない『日本酒』なんです。
日本酒度や酸度なんて、『復活』にはどうってことないのです。“無いところ”から生まれた『サケ』なのですからね。
という事で、いつものように情報をまとめると…
- ブランド ⇒『雄町米100% 復活』
- 蔵元(醸造元)⇒ 室町酒造
- 種類 ⇒ ?
- 精米歩合 ⇒ ?
- アルコール分 ⇒ 15度以上16度未満
- 日本酒度 ⇒ ?
- 濃淡 ⇒ ?
- 値段 ⇒ 500ml 878円(税込み)
- 飲み方 ⇒ キンキンに冷やして!
- おつまみ ⇒ 玉ねぎのさつま揚げ
このような感じでしょうか。
そもそも『雄町米再利用プロジェクト』なんてことを言われたら『参加』したくなるに決まっているじゃないですか。
もちろん『商品を買う』も、立派な『参加する』です。
室町酒造の社長のコメントもありましたので、共有させていただきます。
同社では毎年、精米中に7%ほどの酒米が割れたり、欠けたりしてしまう。従来は家畜の飼料や畑の肥料などとして提供していた。花房満社長は「農家が大切に育てた雄町。1粒残らず酒にしたいと考えて決めたが、想像以上の出来だった。次のシーズンは仕込む量をさらに増やしたい」と話している。
(2023年07月25日 13時13分 更新の『山陽新聞』から抜粋)
なんか…応援したくなってきませんか?
ちなみに、去年は180本限定で販売されたようですね。
今年は社長の言葉通り“量を増やした”からこそ、千葉県住みの私の手元にも届いたのでしょう。本当にありがたいです。
最後に
今回の『雄町米の再利用』や、7つの蔵が手に取り合って一つの日本酒を作ったりといった『地元の日本酒を盛り上げる』ことが盛んになってきたのは良いことだと思います。
他にもアンテナを立てて、美味しい日本酒を探してみますね。
今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。