/>【映画】『シン・仮面ライダー』 | 日本の特撮文化を“いい感じ”に後世に手渡しができた…素晴らしい作品だったのです。
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【映画】『シン・仮面ライダー』 | 日本の特撮文化を“いい感じ”に後世に手渡しができた…素晴らしい作品だったのです。

★布教 映画

こんにちは、サチヲです。

ネタバレ有です。でも、なるべく少なめにします。

実は私め…この映画を観たい!と、少しも思っていなかったのです。
そこまで初期の仮面ライダーに思い入れもあるわけではないのですが…特に理由もなく“今まで”見ませんでした。
しかし、とある方から強烈に興味付けされて…「それなら観てみたいッ!」というくらいにまでにセッティングされた状態となり、アマプラで2回見て思ったことがこちら…。

  • 仮面をかぶる時…それは絶望を乗り越えようとした時。だから、仮面をかぶる時の『画』は儚く美しく撮っている。それは哀しみを乗り越えようと戦っている姿なんだ…と。

はい!早速、私ならではの面倒くさい感想が出ちゃいましたね。
過去、偉大なるシリーズにおける連続性を捨て、庵野秀明脚本・監督により新たに一から作り直す試み…大成功であることは揺るぎないです。

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【映画】『シン・仮面ライダー』 | 日本の特撮文化を“いい感じ”に後世に手渡しができた…素晴らしい作品だったのです。

©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

ちなみに、上の写真ですが…分かりにくいと思いますが、真ん中の橋の上で、本郷猛がバッタオーグの仮面をかぶるところです。
私のイメージでは、「よ~し!この仮面をかぶればつよくなるぞぉ~!!悪を倒すんだぁーー!!」的な感じかと思ったのですが…全く、真逆です。

正確には、仮面をかぶる時と、仮面を取る(解除)時…本当に丁寧に、悩み、葛藤し、涙を流しながらも小さな決断を繰り返し、心身ともにだんだんと強くなっていく。
それは幸せとは程遠く見えるが…理想にも近いその優しさがあるせいで、問題を解決出来るのに出来ない。“その”力を行使するには心がついて行かない…繊細な心情を、色々なエピソードを交えて描く。

皮肉なことに、人間の方が冷酷に淡々と積み上げ、殺す。

一つ明確にネタバレを言わせてください。

©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

仮面ライダーと言えば、改造人間たちでしょう。
本作品ではオーグメンテーションプロジェクト(主に昆虫から抽出した生命エネルギーであるプラーナを人体に移植し、そこへ異なる生物を合成する技術)が、改造手術に当たると思います。

本作品の最重要ポイントはココで『どんな人が改造手術を受けているのか!?』なんです!!
仮面ライダーやショッカーの上級構成員は、もれなくオーグメンテーションプロジェクトによる改造されているのですが…全て最も深く『絶望』を経験した人間を起用している…という事です。

これが、どのように物語に関わるのか。それぞれ個人が願うユートピア(幸せ)が、必ずしも万人受けするモノではないが…断罪するには心が痛む。
『力』と『優しさ』。どちらも“いつでも”使っていいわけではない。使うべきところで使う。これがどれだけ難しいことか。

今回は、『仮面をかぶる時と取る時』に着目しました。
もちろん見どころはコレだけではないので安心してください。
めちゃくちゃリアルに出来るのに、ワザとカクカクに動かしたCGの使い分けや、主題歌のカッコよさ、ショッカーの意味など、魅力あふれるネタが満載です。

最後に

本郷猛役の池松壮亮さんの『コミュ障』の演技が実にいいのです。ともすれば“笑い”に転化しがちなところ、グッと抑えた演技が身に染みてくるのです。
演技で人を幸せにするって、最高だと思います。

こんなに良いのなら『シン・ゴジラ』と『シン・ウルトラマン』も、観るしかありませんね。

ではまた。