【超高級家具屋さん】秋山木工とはなんぞや!?
こんにちは、サチヲです。
もくじ
宮内庁ご用達の『秋山木工』というイケてる会社(超高級手づくり家具屋さん)を紹介します。
DT-118 ダイニングテーブル 176,000円(税込価格)
ここは社員という形ではなく、『お弟子さん』をとる、いわゆる丁稚奉公(丁稚(でっち)とは、商家に年季奉公する幼少の者を指す言葉。丁稚として働く (奉公する) ことを丁稚奉公といった。職人のもとでは徒弟、弟子、子弟とも呼ばれ、年少のうちから下働きとして勤めはじめること)のシステムを続けている貴重な会社です。
今どき!?と思われるかもしれませんが、職人をそだてるために面接から本気です。
いざ、お弟子さんをとる時になったらしつこく面接をするそうです。親御さんのところに行って…必ずうちに来たら1回や2回はすぐに「辞めたい…」と言いますから、それでもね「この子を本当の一流の職人にするまで付き合いますか?」と「覚悟はありますか?」と言うそうです。
秋山木工の社長はそんな彼らを使用人として雇うわけですが、盆暮れで彼らは10日ほど休みます。秋山木工の社長は正月の元旦の1日しか休みを取らない。
そして、彼らが「お暇をいただきます」と休んで帰ってくる。その帰ってきた時に、たとえばテーブルだとか、とにかく「まいりました!」というような家具を、彼らが実家に帰って休んでいる間につくってしまうんです。
で、帰ってきた時にその家具を置いておく。社長がつくった家具を見た彼らは愕然とするんです。どういうことかと言いますと。。
いかに、おまえ達がまだまだ職人としての心構えが不足しているかという事を見せつけるんです。
そんなプレッシャーは昔だろうが現代だろうが子ども達が耐えられるはずもないから、面接時にめちゃくちゃ確認するんです。「うちは厳しいですよ。そのかわりあなたのお子様を立派な職人に育てます」と。
そんな、家具職人の卵である弟子たちに最初に教えるのは『わたくし心を壊すこと』からはじめるんです。
わたくし心とは、食べ物の好き嫌い、人の好み、あるいはこういう事が良いとか悪い、気にいる気にいらない。それ自体が全ての作品に表れてしまうんだと。だから、自分の握りしめているわたくし心を手放すことが出来ないかぎり、良い家具をつくることはできないという。
そういう信念のもとに、長くやっているイケてる家具屋さんなんです。
他にカリモク家具屋さんとかありますけど、あそこは機械でつくっている割と高級家具ではありますけど、そことは比べ物にならないくらい超高級な家具屋さんとして君臨しています。
ちなみに、丁稚の方たちで共同生活をしていますから、職人としての技術の他に『人』としての立ち居振る舞いなどの社会常識を身につけ巣立っていくという、隙がありませんね。
ただね、このような話を聞いて引く人の方がきっと多いですよね。実際にこのような丁稚奉公や徒弟制度は少なくなっています。
いわゆる『職人技』というのを完全にプログラムやAI化にして進んでいますよね。
お酒の世界では、『獺祭』は言葉を選ばないでいえば職人技を吹っ飛ばして全く違う作り方や売り方をしてますしね。しかも美味しい。
これはこれで理由があるんですけどね。これはまた今度。
なんとか伝統を守り、そしてルールを変えるこで丁稚奉公のような制度が存在し続けてもいいと思っています。要は柔軟にです。
しかし、あちらを立てればこちらが立たず。
SBLB-108 サイドボード 316,470円(税込価格)
色々と難しい世の中ですが、先ずは知ってもらうことということで『秋山木工』を紹介しました。
こちらが、HPです。
https://www.akiyamamokkou.net/
で、こちらもっと軽い感じのテイストで、商品を買えるHPです。
ちなみに、秋山社長は4~5年で職人になれると今は説明していますが、昔は10年くらい丁稚をしてやっと職人になれると言っていましたからね。柔軟です。
ではまた。
次回はこちら。
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