祝 漫画家 高橋留美子 | 紫綬褒章を受賞ッ!!し、知らなかった…2020年11月2日のニュースより
こんにちは、サチヲです。
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祝 漫画家 高橋留美子 | 紫綬褒章を受賞ッ!!し、知らなかった…2020年11月2日のニュースより
紫綬褒章(しじゅほうしょう)とは学問や芸術の分野において顕著な事績を残した者に対して授与される栄典です。
その紫綬褒章受章者が、去年11月2日に発表され、なんと!高橋留美子大大大大先生が受賞されました。本当におめでとうございます!!!!
それにしても、相変わらず私の情報収集能力の低さに泣けてきますが、知ったからには『イケてる人』として紹介させてください。
以下、受賞の喜びをTwitterにてコメントを発表しました。
身に余る褒章をいただき驚きもありましたが、しみじみと喜びを感じております。これを励みに今後ますます努力を重ね、読者の皆様が気楽に楽しめる漫画をお届けし続けたいと思っております。ありがとうございました。 高橋留美子
なにかもう、どんどん遠くに行く感じがします。なんなら本当に生きているのかさえ分からなくなります。それくらい同じ時代に生を受け、タイムリーに作品に触れることのできることが奇跡でめちゃくちゃ有り難いことなのです。
私にとって、失礼に当たるかもしれませんが『手塚治虫』先生くらいの偉業を成し遂げた、いや、成し遂げ続けている人という認識です。
少年誌でいえば、尾田栄一郎(ワンピース)・鳥山明(ドラゴンボール)・岸本斉史(ナルト)という、日本のみならず世界に与えた影響は多大なものであることは言うまでもありません。
高橋留美子先生には、そんな3人にない(もちろん現在成し遂げている途中ですが)力が既にあります。あの手塚治虫先生に勝るとも劣らない偉業があります。それが『現役力』です。
1978年のデビューから実に42年、絶えず少年誌で活躍し続ける『現役力』は他の追随を許さないほど。
1本の作品を42年間描き続けているのではなく、1作品を7〜10年周期で描き続け、現時点で『MAO』以外の長期連載作の全てがアニメ化や実写化がなされている。
しかも、それぞれ違うテイストの作品で!
- 『うる星やつら』(1978年39号 – 1987年8号)少年サンデーにて連載、全34巻。ラブコメSFドタバタギャグ。
⇒TVアニメ。劇場版アニメ。OVA化。ゲーム、パチンコ等、その他。ラムやラムのラブソングを匂わせるようなメディアミックスは数知れず。 - 『めぞん一刻』(1980年11月創刊号 – 1987年19号)ビックコミックスピリッツにて連載、全15巻。青年ラブコメディー。
⇒TVアニメ。OVA化。劇場版アニメ。ラジオドラマ。石原真理子主演で実写映画化。伊東美咲主演でテレビドラマ。ゲーム、パチンコ等、その他メディアミックスは数知れず。 - 『人魚の森シリーズ』(1984年8月増刊号 – 、不定期)少年サンデーにて不定期連載、9話、全3巻。シリアスホラー。
⇒ラジオドラマ。小説。OVA化。TVアニメ。 - 『らんま1/2』(1987年36号 – 1996年12号)少年サンデーにて連載、全56巻。格闘バトルラブコメディー。
⇒TVアニメ、劇場版アニメ、OVA化。新垣結衣主演でテレビドラマ化。ゲーム、パチンコ等、その他メディアミックスは数知れず。 - 『1ポンドの福音』(1987年9号 – 2007年3・4合併号、不定期)ヤングサンデーにて不定期連載、全4巻。スポーツラブコメディー。
⇒OVA化、2008年には亀梨和也主演で実写ドラマ化された。 - 『犬夜叉』(1996年50号 – 2008年29号)少年サンデーにて連載、全56巻。戦国時代劇。ギャグもあるがハードかつシリアス。
⇒TVアニメ。劇場版アニメ。OVA化。演劇、新幹線版が劇団☆新感線 + パルコプロデュースで上演。2017年版がゴールデンボンバーの喜矢武豊の主演により舞台化。ゲーム、パチンコ等、その他メディアミックスは数知れず。 - 『境界のRINNE』(2009年21・22合併号 – 2018年3・4合併号)少年サンデーにて連載、全40巻。ファンタジー、明るいハートフルコメディ。
⇒小説。TVアニメ。Webラジオ。その他コラボ多数。 - 『MAO』(2019年23号 – 連載中)少年サンデーにて連載中、2021年1月現在で全7巻。シリアス怪奇浪漫。
これぞ、るーみっくわーるど。簡単に説明しても、このような量になるくらい描き続けているのです。
現役力の指標の一つでもあるアニメ化。
これ実は地味に凄いことで、常に中学生前後にターゲットを合わせて、それぞれの世代でヒットを出しています。これは簡単ではないと思います。
特筆すべき作品は『らんま1/2』です。
実は『うる星やつら』や『めぞん一刻』の作品で得た従来のファンが離れていった作品でもあります。かく言うわたくしめもこの作品で高橋留美子から離れた人です。何度も読み返してはいるのですが、途中でなぜか挫折してしまう。テイストは同じはずなのに何かが違う。
しかし確実に新たなファン、特に女性ファンが増えたと思います。いや増えたのです。だからこそのTVアニメ化。これがファン層の二極化が進んだ第一歩の作品だと考えます。
ここが高橋留美子の凄いところで、過去のファンに寄り添う作品を簡単(そのままで行けば安泰だったろうに)に手放し、少しづつ方向性を変えながらも新たな信者を獲得しているところです。『犬夜叉』のファンに至っては『うる星やつら』なんて知らない人もいるんじゃないかという所です。要するに作品ごとに新たなファンを獲得しないとアニメ化なんて実現しません。
結果、高橋留美子作品のなかでも、『らんま1/2』はとてつもなく大きな作品と言えます。
最後に私の思い出を
『うる星やつら』は、生まれて初めて私が『ヲタク化』した作品でもあります。
当時の私は中学生でした。真ん中のお兄ちゃん(私は三男)と一緒の部屋で、よくケンカをしていたのを今でもはっきり覚えています。そんなお兄ちゃんの机にアニメージュが置いてあり、たまたま手に取って読んでみたら『あの「うる星やつら」がいよいいアニメ化!!』という特集を読んだのが初めての出会いです。
それから、アニメを毎週楽しみに見るようになり、単行本も見るようになり、少ないおこづかいを持って津田沼のアニメイトまで自転車で1時間くらいかけてグッズを買いに行くようになりました。学校にはラムちゃんの下敷き、ペンケースと少しづつ増やしました。お兄ちゃんと一緒の部屋なのに壁と天井にはうる星やつらのポスターで埋まり、グッズでいっぱいになっていく…本当にヲタク街道まっしぐらでしたね。
それなのに、お兄ちゃんは何にも文句は言ってこなかったのがうれしかったな。
はい。もう一度『らんま1/2』から読み直します。
結論として、常に中学生の心をわしづかみにする高橋留美子がイケてる人というお話でした。
あなたにも、素晴らしいマンガとの出会いがあったのではないでしょうか。
お互いに大切にしましょうね。
ではまた。