【ハンターハンター】『ヒソカのリアリティとウソ』 | 本当はこんな血の出方はしないのに…冨樫のウソを嘘と見せない説得力
こんにちは、サチヲです。
良くある話なんですが…ハンタの話と思いきや、冨樫義弘が如何にマンガの天才なのか紹介するだけのブログです。
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☆★☆☆★☆【ハンターハンター】『ヒソカのリアリティとウソ』 | 本当はこんな血の出方はしないのに…ウソを嘘と見せない説得力
コレ、前段を読んでもらわないと身も蓋もありませんが…読んでるみんなは当たり前のように読んでいるという体で進めます。
上記のページの、ヒソカがオーラを消したコマの話です。
- ブシュウと血が出て…「あぁ…ヒソカは本当に腕を切り落としたんだ…スゲ。」
- ブシュウと血が出て…「いや、動脈が切られてんだからさ、もっと噴水みたいに血が出るでしょ。」
一般的な読者なら、2番の反応ではないでしょうか。
需要なのは、1番です。何故、読者を納得させることが出来るのか。
それは…
その前にあった戦いが、ヒソカの『戦闘狂』を見事に演出した描写だったから。の一言に尽きます。
マンガ史上最高の難解さと混乱を呼んだ最高傑作『クロロ・ルシルフル戦』に繋がる、ヒソカの戦いに対しての美学と矜持がつまりに詰まっているんですよね。
その話は、もっと時間のある時にしますね。
今回言いたいことは、7巻ですでに…戦闘描写が通常の戦闘マンガでは体験できない、あり得ないやり取りと考え方を描ききっているんです。
それがすでに、フィクションとノンフィクションが入り混じった不思議な空間に、気がついたら引きずり込まれているんです。
今回の一コマもその空間が地続きで続いているため、読者はいい感じにトリップしながら読んでいる状態なんですよね。
だからこそ、「どこまでがヒソカの策略なのか?どこまでが本気なのか?」という、ヒソカのキャラ像そのままの感じに見えて、尚且つ息継ぎもさせてくれないんですよね。
最後に
はい。これが、冨樫義弘の世界です。
ではまた。