/>【ハンターハンター】『No.403◆成果・ 感想』 | 冨樫は紙面上で、あんになも丁寧に“時間”を表現してきましたよ!
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【ハンターハンター】『No.403◆成果・ 感想』 | 冨樫は紙面上で、あんになも丁寧に“時間”を表現してきましたよ!

HUNTER×HUNTER ★布教

こんにちは、サチヲです。

今週のスタートは、【11日目(水曜日)AM6:45】でバルサミルコさんのエピソードです。
という事は、先週の『ツェリのマルチタスクトレーニング』と『フウちんがヤバいぞ!朝ミーティング』なので、同時進行と考えて良いでしょう。

この日は、カチョウ(センリツ・カイザル)陣営とベンジャミン陣営(バルサミルコ)とハルケンブルグ陣営(支援者たち…)の行動を中心に描かれました。

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【ハンターハンター】『No.403◆成果・ 感想』 | 冨樫は紙面上で、あんになも丁寧に“時間”を表現してきましたよ!これは…緊張感を十分に出す演出になりました!!

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

バルサミルコさんは、お靴にヤバい菌を感染させる殺戮兵器を仕込んで満を持してのハルケンブルグ討伐に動きましたが…2ページ目から急に、一コマ一コマに『時間』を入れてきました。
なぜか?それは…
これから裁判室にて、覚醒したハルケンブルグに対し自死をも含めた暗殺(施設兵シカクも倒された今)をしかけようとしていたのですが、実はもう…戦いが始まっていたのです。

  1. バルサミルコのゆっくり歩く足。(なにせ、足には殺戮兵器が仕込んであるし…絶対に成功させなくてはならない緊張感でしょうか)
  2. その歩みをピタリと止める。(異変に気付いたことを、気づかれないためか)
  3. 微動だにしない、バルサミルコの背中を描く。(後ろが気になるからって、決して後ろは振り向きません。覚悟した漢の背中です。)
  4. その背中を、通路から俯瞰した絵を挟む。(円は使ってないと思いますが…経験上『異変』に気づくが、今のところ変化は無し)
  5. 人の気配がした…が、これは違う。
  6. バルサミルコの顔(目)のアップで「今度は違う」と判断。確実に見られている事は確か…と判断。
  7. 次に、敵だと思われる視点を描き、『お互いに視認できる位置にいる』という緊張感を描く。明らかに違う気配を感じる。
  8. 合計3コマも使い、バルサミルコをゆっくり振り向かせる。なにせ、念能力によっては“速攻で詰む(死ぬ)”可能性がありますからね。そもそも!バルサミルコが念能力者だった場合(まだ明言はされていない)、先に!念での攻撃を仕掛けるかもしれないという緊張感を読者に与える。
  9. 第1王子私設兵ビクトの顔アップ(なんか髭が濃くなった?)
  10. バルサミルコ本人が「ビクト…!」と気がついたが、明らかに驚きの『目』を描いている。それは“なぜ黙ってそこに立っているのか”という不自然さを感じとったから。
  11. その驚きの『目』以上に大きなコマをつかい、如何にこの状況が不自然なのかを…今度は読者に訴えかけている。

冨樫の、『自分だけ先に行かない』『読者の手を離さない』ような描写には、身を任せられる安心感と優しさを感じます。

えーと、ビクトさん…誰でしたっけ?私め、調べました。第1王子施設兵で、第12王子モモゼ王子の所へスパイしていた『ビクト』さんです。完全に忘れていました。
第5王妃 (スィンコスィンコ)の所属兵『ダフティ』がモモゼ王子を暗殺してしまったから、隣にいたビクトさんも容疑者として捕まっていたと思われるが…だから、髭を剃る時間が無く、あんなに濃くなっていたんですね。

で!次のページで、みんな大好きジョジョフォント(もちろん冨樫はリスペクトしている)を使った『鳴動』を感じるのです!!

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

先ほどの、『時間』を目一杯感じさせる描き方から一転、次のページをめくった途端…急に『抜き差しならない時間』にする構成に変えてくるんです。
まさにジェットコースターに乗っているような体験…と陳腐な言い方になりますが、ゆっくりとカタカタと上がっていたところから、猛スピードで急降下する作劇になるんです。

だってね…軍用手話にて「第9王子(ハルケンブルグ)の能力の」と、続けて「秘密が判明」…と、読み取ったところで、次のページにコレですよ。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)ちなみに、こんな大切な『画』なのに、別枠で左にパソコンをポチポチしている人を入れた理由はなんでしょうか。というか誰??

はいーー!現時点で3本の指に入るであろう超強力な念能力『少年は残酷な弓を射る(グリマル・レ・ディソナンス)』の発射準備が出来ちゃってましたー!はい、もうバルサミルコさん詰みましたーーー!で、さりげなく念能力に名前まで付けていましたーーーー!!ですよ。急降下すぎやしませんか!?

と、ここで。第9王子(ハルケンブルグ)の能力について、本編に書いてあったことを少し整理しますね。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

  • 守護霊獣……強化系・相互協力型の能力。羽の刻印を持つ者が王子の元に多く集まる程、個々のポテンシャルを高め合う。その集団が互いに意思を統一し能力を発動した時の威力は、あらゆる念応力の中でも最大級となる

    分かりにくいですが、ここまでが守護霊獣の能力。
  • 念能力『少年は残酷な弓を射る(グリマル・レ・ディソナンス)』……たばねられた臣下のオーラは強力無比な鎧と矢と化し王子を護り敵を貫く。自らのオーラは弩(いしゆみ)に変え矢に意思を込める。放たれた矢は敵のあらゆる防御を貫きその肉体から『意志』を奪う。臣下1名の肉体と引き換えに…。即ち、一度(ひとたび)弓を引けば迎撃防御不可能の矢が標的を貫く。対個人の戦闘において必勝の能力である。

最強格と言っても『たばねられた臣下のオーラは強力無比な鎧と矢と化し』とあるので、あくまで守護霊獣が集めた力…つまり、その時に集まった人たちで左右される力なんですね。前回は私設兵で構成された力でしたが、今回は支持者で構成されていたので…多少は能力が下がるのでしょうか。いや、むしろ上がるのか!?
ただ!前回との違いは、ハルケンさん…トライ&エラーをやりまくった後なんですよねぇ。

いやもう、ハルケンさんの目がキマリすぎているんですよね。こんな感じに。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)あぁ。この中にいる臣下の何人かは、名誉の死を…。

私め、ツェリにB・B(ビック・バカ)と呼ばれている人は…決めた漢・ハルケンさんに敵わないと思うのです。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

登場し始めの時、ライオンを素手で羽交い絞めにするほどの筋力アピールをしていたのは記憶に新しいと思います。
しかし、バルサミルコさんから、「直情な性格ではあるが正確な情報を与えることで柔軟に方針を変えて最善手を選ぶこともする。」と、力で解決する“脳筋”ではない、という一定の評価を受けているのは特筆すべきところだと思います。この言葉をB・B本人が言っていたら、「もう直ぐ私は退場(死ぬ)します」と、同意語なので大丈夫かと思いましたが…これは、分からなくなりましたね。
ツェリとB・Bは、お互いに自分の手で殺すと言っていたような気がしますが…ツェリと戦う前にB・Bは敗れる予感がします。
というか…私めはもう、冨樫はB・Bの脳筋描写は描き終わった。と考えている為、力を使わずしてあっさり死んでしまうんじゃないかとハラハラしているのです。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)カイザルさんも偽装の死を見ているのが不安です。。

もうね、こんなコマを見ると、こんな穿った見方しか出来ない体になってしまいましたよ。
ちなみにこの連絡は、【11日目(水曜日)AM7:50】なんです。今号のオープニングから、1時間5分後なのです。
その間には、ハルケンから『少年は残酷な弓を射る(グリマル・レ・ディソナンス)』をくらってるんですけど…絶対に思いもよらない展開になることは間違いないですよね!
だから、今がいちばん!なんちゃって予想がし放題の時なのです。

例えば、ツェリが「なんだアイツ!ウケる!!自分の私設兵に殺されたのか(笑)本当にB・B(ビック・バカ)だな」と言いそうですよね。
でも!そのB・Bは、クロロのように『念能力複数持ち&地頭が良い』が揃っているので念能力的には安心です。だから、ベンジャミンバトンをちゃんと有効活用てくれると思うのですが…如何せん“根はいい人”のような描かれ方をしているので、簡単に騙されそう気がするし、煽り耐性が『1』しか無いような気がしませんか?やっぱり、一筋縄ではいきませんよね。

B・Bは、更にカチョウ陣営からも攻撃を受ける。司法省のカイザルさんね!

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

実は、B・Bが死んでしまうかとラハラしているもう一つの理由が…

  1. ハンタ内で最強クラスの『地頭良すぎる・クラピカ』
  2. B・Bですら「第10王子(カチョウ)は確かに頭も切れるし、妹の為、様々な画策をしていても不思議はない」と言わせる、今や『霊体・カチョウさん』
  3. 継承戦とは一歩離れた司法省の強みと、献身性を併せ持った『センリツを生涯愛する漢・カイザルさん』

この3人から紡ぎ出された攻撃が、外堀からじわりじわりと効いてくると思っています。
B・B本人は「司法省の最高幹部候補とはオレが王になった後も長く付き合っていく必要のある相手…」「互いの情報を利用し良い関係を築いておくに越したことはない」と、言っていますが…この判断こそが、そもそものミスだと思うのです。
継承戦“のみ”に集中しないといけないのに、まだ王になっていないのに“その先”を見越した行動は…危険な香りがしませんか。

あ。コインの数字が変わっていましたね。それでもこの人は1歩出遅れている感が否めません

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

だって、この会話は先週の【10日目(火曜日)PM1:30】の続きですから…カチョウ陣営の作戦決行日が2日後の木曜日になりますが、最悪、『ナニが起こっているか分からない状態』になりますよね。
今のところ、チョウライは守護霊獣のみで、臣下たちも念を知っている人が居なそうですからね。
だからこそ!チョウライが守護霊獣の条件を満たせば…ちゃぶ台返しもあり得るから、面白さが“ここにも”あるんですよね。

ここで、思う事があるのですが…念応力抜きにして、それぞれの王子たちに憑いている『守護霊獣の能力』は、どれも『環境や条件がハマれば、どの王子にも凌駕する力』があると思っています。
そもそも、ホイコーロー氏は念能力は使えないですよね!?『壺虫卵の儀』が、滞りなく進んでいた事をふまえると、今回初めてのはずがありません。
前回の継承戦で、念能力が使えた王子が居てもおかしくはないのに…結果、ホイコーロ氏が国王になった。これは、守護霊獣が如何に逆転可能な一撃必殺の能力を持っているかを裏付けているのかと思ったりしています。。

では、今やご退場となった第8王子(サレサレ)と、最強説まで出ている第9王子(ハルケンブルグ)との違いは何か?
それは、“『国王に成る』という事をどれだけ決めているかの度合い。『決め度』”でしょう。
その決め度によって、生死が分かれると考えると…やっぱりチョウライは不安でいっぱいです。
そう考えると、ホイコーローがなぜ国王に成れたのかの、もう一つの強さの理由がありましたよね。
ハルケンさんが目をバッキバキにしながら「国王に継承戦を辞めさせる」と直談判しに行った時、ホイコーロー国王はそれ以上の決め度と思いの強さで圧倒してましたよね。登場時はホイホイ言ってただけなのに。

そして、我らのクラピカさんです。

これはもう…信じて、次週を待ちましょう。予想するだけ野暮でございます。
ただ…クラピカは「手紙を公開する」と言って、扉を開けた所で今週は終わりましたが…バビマイナに止められるか、もしくは念での戦闘が突然始まったら面白そうですよねぇ。

最後に

いやー!毎週、読むのに時間がかかる!!これは、うれしい悲鳴でございます。
なんでこんなにおもしろいんだろ。

あ。ちなみに、ハルケンさんの念能力『少年は残酷な弓を射る(グリマル・レ・ディソナンス)』の元ネタは、2004年にグリマルによって、指揮者をおかないアンサンブル「レ・ディソナンス」を結成された。とありました。(情報はタワレコの)

今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。