(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)
こんにちは、サチヲです。

もちろん盛大なネタバレ有り&基本的な説明はしませんので…よろしくお願いします。

さぁ!あなたも私もびっくりです。
本編を振り返る前に、どうしてもシマヌ(シマノ)さんを取り上げなくてはいけません。
そもそも今回の問題はネタ的要素で、過去でいう『トンパ語り』のように脇役のアクセントくらいだと思っていたのに…まさかの超重要キーワードだったとは。

【ハンターハンター】『No.412◆質問』 | まさかの意図的だったシマノ、シマヌ問題!!私なりの根拠を見つけ…冨樫の物語の緻密さに驚くばかりです。はい。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

この辺を読んでいた時は、ほっこりしながら読んでいましたよ。
生粋の設定厨である冨樫のオリジナル言語学で、あの!地味にざわつかせた 『シマノ・シマヌ表記揺れ問題』 を “さりげなく解決させたんだなぁ” にしか思いませんでした。 (とはいえ、単行本でも修正されていなかったから、なんかしらの意味があると思いきや…)
私自身 「根拠を見つけました!!」 と言ったものの、ただ振り返れば答えがそのまま出ていたんです。

ただし!今週号の新設定の発表があってこそたどり着いた話になります。
では、振り返る前に、新設定の解釈からいきましょう!!

カキン語の母音3混合音と2混合音は、そのまま現実世界の三重母音と二重母音と考えてみる
→1つの音節 (ひとまとまりの音) の中で、母音が滑らかに変化する音のこと。

二重母音 (英語の Diphthong) : 2つの母音のブレンド。
例: 英語の 「play [pleɪ]」 の 「エイ」 、 「buy [baɪ]」 の 「アイ」。
三重母音 (英語の Triphthong) : 3つの母音のブレンド。
例: 英語の 「flower [flaʊə]」 の 「アウア」 、 「hour [aʊə]」 の 「アウア」。

カキン語の母音3混合音と2混合音は、そのまま現実世界の三重母音 (Triphthong) と二重母音 (Diphthong) に振り分けると分かりやすくなります。
冨樫大先生は、この母音が滑らかに変化する音を、独自の言語学として 『男音(おのと)』 『女音(めのと)』 になぞらえたわけです!

結果!
シマヌさんが正解で、発音の難しさからシマノと言ってしまう (聴こえてしまう) 場合もある。

シマヌ… 『女音』 の発音 (三重母音)。 本来の正しい女性名。
シマノ… 『男音』 の発音 (二重母音)。 発音が簡略化されて男性名のように聴こえてしまう音。

ただ、これだけのことだったんです。
これらの情報を踏まえて振り返ると…

まさに “細部に神が宿る” という言葉が示す通りの、見事な設定だが…振り返ると、本当にクラピカは“分かっていなかった描写”があったんです。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

もっと前から後ろ姿とか小さく描かれていたが 『No361◆辞退』 にて、ある意味シマヌに注目が浴びた最初のコマです。
なんとこちら、週刊少年ジャンプ2017年30号に掲載された時である。まだ銀魂が連載してるころですよ。
さて、どんどん次に行きますよ。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

35巻 『No364◆思惑』 にて、
クラピカ : 「シマノ 電話を頼む
これこそがクラピカから発せられた 『シマノ』 の初出である。

この後も順調に 『シマノ』 と言葉を発しているのです。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

上が、35巻 『No365◆選択』 の90pのコマ。
下が、35巻 『No365◆選択』 の96pのコマ。

このように積み重ねていたのですが…ちょっと待ってください。
特に!下のコマのシマヌに注目してください!!
顔半分しか映っていませんが、……」 と違和感をアピールしていたんです。
なんでしたら、上のコマの…はい も、今にして思えば、はい」 の前に 「」 をつけている違和感アピールを2017年34号の少年ジャンプにて掲載されていたんです!!

で! 改めてこちらが今週号 『No.412◆質問』 でのシマヌの違和感アピール見てください。

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右のコマで、先ほどの上にあった、35巻 『No365◆選択』 の90pの …はいのひとコマ。
左のコマで。先ほどの下にあった、35巻 『No365◆選択』 の90pの……のひとコマ。

実はシマヌさん、9年前からクラピカの発音に違和感を覚えていたんですッ!!
なんせ自分の名前を間違って言われたら、いくら上司でも私だってツッコミますよ。
しかもシマヌさんにとっては、男性の呼び方である 『シマノ』 と呼ばれたらなおさらです。
だからこそ、満を持しての
シマヌ : 「あの…大変申し上げにくいのですが
だったのです。

さて次は 『なぜクラピカは 「シマノ」 と呼んでいたのか?』 を片付けましょう!!

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

実はこちらが、クラピカは “分かっていなかった描写” なんです。

35巻 『No365◆選択』 の99pで初めて、
クラピカ : 「たしかに…ここまでのシマヌの判断は的確だ
と、はっきり 『シマヌ』 と言っているのです。
全てはここから、大変なツッコミ合戦が始まったのですが…実はこの部分をよーーーく見てみると…

クラピカは 『頭の中(モノローグ)』 で言っているんです。
決して口に出していません!

つまりクラピカは、知識としては 『シマヌ』 だと分かっている。
なのに、いざ声に出して (カキン語で) 発音しようとすると、どうしても 『シマノ』 になってしまう……という超絶リアルな 『言語の壁』 の描写を、冨樫は9年前から淡々と描き続けていたんですッ!!
それが、今週号の…

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ビル : 「クラピカにはカキン語の母音3混合音と2混合音の使い分けや聴き分けは 多分 無理だと思うぞ
クラピカ : 「ノ。 ノォ。 ンノオ。」

このほのぼのした、カワイイやり取りに繋がるのです。
こうして長年にわたり疑問視されていた 『シマノ・シマヌ表記揺れ問題』 が解決しました。

そうです。
結局また、冨樫の手のひらの上だったのか…!?ということだったんです。
…スゴクね!?

最後に

冨樫は、このカキン語学をここで終わらせるはずがありません。
次の壮大な仕掛けに繋げるのです。
それは第2弾で語らせていただきます。

ではまた。