HUNTER×HUNTER 連載再開祈願 #5 | 【戦闘描写】『正常に気が狂っている』ヒソカ・モロウの初登場シーン
こんにちは、サチヲです。
2018年11月26日から現在まで、冨樫 義博史上最長の連載休載期間を更新中です。
連載再開の願いを込めて、1巻から読み直します。この世にはこんな素晴らしいマンガがあるんだ!ということを、ただただ紹介させていただくシリーズです。
完全に私の感覚と好み…要するに主観だけで構成されているので、肌に合わない方はこのブログをそっと閉じてくださいませ。。では。
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☆★☆☆★☆もくじ
HUNTER×HUNTER 連載再開祈願 #5| 【戦闘描写】『正常に気が狂っている』ヒソカ・モロウの初登場シーン
これが、作中ナンバーワンの変態曲者バトルマニアでありながら人気も非常に高い『ヒソカ・モロウ』の初登場シーン(1巻5話)である。
英語では『HysKoA MoRRoH(大文字と小文字は単行本表記と同じ)』と言いますが、フルネームが分かったのは34巻で、実に351話目で発覚いたしました。
351話と言えば、作中ナンバーワンの『理解が追いつかない設定の戦闘描写』で有名ですよね。あのオラつき集団こと幻影旅団の団長クロロとの天空闘技場での対戦は今現在も廃れることなく語り継がれています。
実際、2,3回読んでも私には正確にナニが行われているか訳の分からないのに、しっかりカッコ良さは伝えるという冨樫義博のサジ加減は衰えることを知りません。
実は…連載開始以来、まともな戦闘描写を初めて描いたのは『ヒソカ』なんです。
それまでは…カイトからの激オコげんこつ・船の上で口論・町でクイズ大会・魔獣と追いかけっこ・マラソン大会くらいで、多少の殴る、蹴るくらいはありますが、しっかりした戦闘描写を描かないで1巻を終えて、2巻の9話目でやっとヒソカの戦うのです。
逆に言えば、今までろくな戦闘シーンを描いてなくても、キャラの強さや怖さを表現してきたんですよね。スゴクネ!?
そして、満を持しての戦闘シーンがコレ。
たったの2ページですが、十分にヒソカの体術の強さと、冨樫の戦闘描写が健在なのが一目でわかります。
しかし、短い!この短さが次の戦闘をまたおもしろくさせているのでしょう。
その短さの理由が、『ひとコマで3コマ分の情報量』を繰り出しているからです。
「ほざけェエーーーー!!」の後のコマを見てください。
1,「フッ」と、よける 2,ザシュっと頸動脈を切る 3,ビヒョッって2人の頸動脈を切る
以上が、ひとコマで表現されているんです。
次のページでは、やられている姿の3コマの後、ピッってやってヒソカはしゃがんでいる描写だけですよ。
前ページの3コマ分の情報量があるからこそ活きる。
そして、読者である私たちに想像する余地を与えているから、シンプルな戦闘でもイケてるんです。
とはいえ、実際に冨樫は戦闘描写を出し惜しみする、というか厳選しているのか、なかなかどうしてちゃんと描いてくれません。
そんな中『ヒソカ』を、最初の戦闘に選んだという事実と、先程の351話にある今までにない丁寧で純粋な戦闘描写をみると、冨樫がいかに大事にしているキャラという事。同時に思い入れの強さがあるんだということが分かりますね。
最後に
散々ころし終ってからの…コレです。ホントは気のいいヤツみたいな感じですが、逆に怖いです。
だって嫌われたら『お死枚』にされちゃいますよ。
前回はこちら。
HUNTER×HUNTER 連載再開祈願 #4|5話目にして既に私(達)に対して調教が始まっていたのだ… | サチヲん家 (sachiway.net)
次回がこちら。
HUNTER×HUNTER 連載再開祈願 #6 | 【設定】世界観がこの時点でどこまで見えていたのか? | サチヲん家 (sachiway.net)
ではまた。