/>【ハンターハンター】『クラピカ追憶編』 | 勝手な考察(妄想)を付け加えると、結構スッキリする物語になるのだが…
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【ハンターハンター】『クラピカ追憶編』 | 勝手な考察(妄想)を付け加えると、結構スッキリする物語になるのだが…

★HUNTER×HUNTER 素朴な疑問・考察・感動

こんにちは、サチヲです。

ネタバレ注意&グロ注意でもあります。

もう考察され過ぎて面白い記事にならないと思いますが、ハンタ好きの私なりに思いをつらつらと書かせていただきます。
物語を追っていくと、どうしても“矛盾”と言いますか…どうなっているの!?と思えるところが出てくるのです。
これは簡単な話で、冨樫が意図的に情報を削ぎ落しているからこそです。このような“考える余白”を意図的に提供してくれるから、ハンタがおもしろい理由の一つでもあるのです。
さぁ、その余白に思いを馳せようではないか。

  1. クルタ族惨殺現場に、なぜ流星街流のメッセージがあるのか
  2. シーラの最も重要な“動機”が描かれていないこと

先ず。これがあるだけで、現在の物語に影響するほどの“異物感”を覚えるのです。

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【ハンターハンター】『クラピカ追憶編』 | 勝手な考察(妄想)を付け加えると、結構スッキリする物語になるのだが…少々お付き合いくださいませ。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)上が“追憶編”のシーラ。下が“回想編”のシーラ。

さて、シーラからやっつけていきましょう。
回想編でも分かる通り、「サラサがやるなら…」というくらい、サラサに近い人。
それは、旅団初期メンバーとも距離が近いことを意味します。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

その理由に、“この現場”にも同行していたくらいですからね。
それなのに…まさに旅団結成の瞬間に、シーラはうつむきながら去って行ったのです。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

先ず、コレです。なぜ、去ったのか??【1】
シーラは、この何年後かにクルタ族の集落に“迷い込んで”いたところ、若き日のクラピカとパイロに水を飲ませてくれて助けてもらいました。
その!お礼に大切にしていたであろう『冒険活劇 ディノハンター』の本をあげてしまうのです。
これが、二つ目。なぜ、あげてしまったのか??【2】

このシーンを、思い出してください。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

あんなに肌身離さず読んでいた本を、あんなに大量の付箋を付けるほど読み込んでいた本を、助けてくれた“程度”で渡すか…
これを『いらない=用済み』と…いや!『いらない=目的達成をした』と仮定したらどうだろうか。
ハンターになるキッカケの本と言っていたが…その本を渡してしまうほど、もっと別で深い情念があるのでは。旅団とは別に。

そもそもシーラは“迷い込んだ”のではなく、探していたのでは。クルタ族は定住はしていなく転々としていたからこそ、必死の思いで探し…結果、クラピカとパイロに会った。
ここで、強引な妄想をシナリオに付け加えます。シーラの行動の動機を『サラサの復讐』と『必ずハンターになる!』と仮定する。
なぜ、去ったのか??【1】・・・サラサをあんな姿にした心当たりがあった…。最初にハンターに成った方が早い(あの本のおかげで成り方はクロロ達よりか知っている)と思った。
なぜ、あげてしまったのか??【2】・・・クルタ族がやったという情報で動いていた。サラサの復讐が出来るならあげてもいい。

このくらいぶっ飛んだ仮説を立てると、少ししっくりくるのです。
ただこの仮説のおかげで、旅団がかかわった理由にも繋がるのです。

ウボォーさん曰く「ありゃあ大仕事だった。あいつら強かったな…その生き残りか」
パクノダ曰く「緋の眼…思い出した。目が赤くなる連中ね」

思い出してください。こんなセリフを言っていましたよね。
更に、追憶編で『惨殺体のそばには賊が残したと思われるメッセージがあった 我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな』と『成人男性の傷も多かったが これは捕らわれる前に賊と争い抵抗した際に生じたものみて間違いない』と解説しているのです。

この事から“確実に”旅団が戦っていた事になりませんか?しかも、あの非戦闘員であるパクノダまで連れて行っている。
ただですね、進めると矛盾と言いますか…考えられない状況になるのです。

大仕事=請け負い仕事…金の為? いやいや、旅団が金や名誉で動くはずない。
更にあの!旅団結成時のエピソードからも“こんな殺し方”をするのは信じられない。
だって…輩がサラサに対して行った所業以上のコトを、あの!旅団がしているなんて到底思えない…。

そこで、考えられるのが仕事の依頼人であるカキンの第4王子ツェリードニ(以下ツェリ)が隣にいた…です。
先ず、その根拠として…。

  1. 人体収集家である
  2. 入手した大量の緋の眼を闇サイトに動画を投稿した
  3. 解体済みの人体では飽きたらず、自ら若い女を殺害し、解体する残虐な趣味
  4. 緋の眼の収集の一つに首を切られ頭部だけのが一つあった(クルタ族殺害時、向かい合わせに座らされ体中に刃物を刺され生きた状態で首を切られていた)
  5. ツェリの所にある生首がパイロだと仮定すると「ブタやサルの皮剥ぐだけならただの解体じゃん?オレが求めてるのは前途ある若者が極限状態下で産み出す総合芸術なわけよ」という性癖にぶっ刺さるはずである
  6. 金と権力(謝肉祭が現代でもできる事含め)はある

このような事から、クルタ族殺害の現場にいた事が考えられないだろうか。
役割分担で、クルタ族を黙らせるのが旅団の仕事。
ここからツェリ一人が悪いという仮説(妄想)を交えて…いきますよ。

●ツェリがどうしても緋の目が欲しくなった。

●クルタ族の悪い噂をある事無いこと垂れ流し、情報を求めた。

●その“ある事無いこと”の中にサラサ殺害に繋がる情報だと確信したシーラだった。

●死ぬ気でクルタ族の集落を探した。
(追憶編で『発見したのは森に迷い込んだという旅の女性』の情報をもとに、これをシーラとする

●シーラがツェリに報告。

●早速、ツェリが旅団にクルタ族を黙らせることを依頼(決して殺しを依頼していない…。だから旅団は依頼を受けた。クロロ曰く「旅団をデザインする」と言っていたように、クルタ族を倒した“箔”はうってつけのはずである。それに、ただ“痛めつける”だけだからパクノダも連れて行ってる

●旅団に黙らせてもらったあと、ツェリは自分の趣味の時間にいそしむ。
(追憶編で『家族は向かい合わせに座らされて体中に刃物を刺され生きた状態で首を切られた。全て両目がえぐり取られていた。子供の方が傷が多く無残であったのも親にその苦しむ様子を見せつける事でより鮮やかな緋色を発せさせようと賊が目論んだものと考えられる』とあったが『賊が』を旅団と考えさせるのがミスリードで、一連の所業はツェリである

●結果。『凄惨な現場』と『我々は何ものも拒まない だから我々から何も奪うな』が両立する形になる。

いかがでしょうか。
もっとシーラの個人的な動機(実の親や姉妹等が絡む)も考えられますが…どうにか無理やり辻褄を合わせると、こんな物語になりました。

現在、暗黒大陸編でクラピカ・旅団・ツェリが絡むことがあるとすれば…冨樫が作った“情報の余白”が埋められると思います。
なので結局、連載再開が楽しみという事です。

最後に

クラピカが外の世界に行きたいのはシーラからもらった本「ディノハンター」を読んで憧れただけでなく、パイロの目と足を治してくれる医者を探すことでもありましたよね。
もはや蛇足の妄想になるが、これはレオリオがその医者になるのではないでしょうか。要するに、クラピカは旅立って速攻見てけていたのである。でも、そのパイロはいないのである。だから、「私はどこへ向かうのか」と悩んでいるのでしょうか。そもそもレオリオは医者になっていないので全く違いますが、こう考えてもおもしろいですよね。

今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。