/>【ハンターハンター】『No.410◆交渉④・感想』 | さしずめ『ボークセンのエピソード・ゼロ』になると信じてやまない。
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【ハンターハンター】『No.410◆交渉④・感想』 | さしずめ『ボークセンのエピソード・ゼロ』になると信じてやまない。

★HUNTER×HUNTER 最新連載の感動

こんにちは、サチヲです。

正真正銘のネタバレ有りです。しかも、ジャンプ本誌の写真を載せていますので…未読の方はお気を付けくださいませ。

毎週のことですが、オープニングから混乱しました。
前回のを整理しますね。

  1. 捨てるカード前に出して、最後の1枚を決める場面。
  2. そのカードは『R』か『No』。
  3. 引くカードを決めた後、モレナに対して「2人で同時に開けましょう」と提案。
  4. モレナが『R』ならボークセンは死ぬ。ボークセンが『R』ならばモレナは全ての忘れてボークセンは脱出できる。
  5. 結果。モレナが『No』。ボークセンが『R』。
  6. ボークセンが喜びのあまり『R』を握りしめた為、カードを新しいのと交換。
  7. 交換したら『R』が、『Yes』に変化していた。(モレナが渡したカードは間違いなく『R』だったはず)
  8. それなのに…!ボークセンはそのカードに対して「間違いじゃないわ」と言う。

確かに、“カードがすり替わっているのに、変わっている本人は意に介していない”という、本来ならば、ボークセンが「カードがすり替わっている!」と大声をあげても良いところなのに…毅然とした態度で“違うカードを受け入れている”のです。
正直に言います。今週号を見て“コレ”を、今やっと理解しました。
と言うのも、先週号の最後の感想が少なかったのは“理解をするのを放棄”したからです。だって…怒涛の訳が分からんちんの応酬だったから。。
そんな難解な『交渉ゲーム』が“どう”終わるのか…。一緒に、楽しんでいきましょう。

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【ハンターハンター】『No.410◆交渉④・感想』 | さしずめ『ボークセンのエピソード・ゼロ』になると信じてやまない。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

もう一つ、今度はカードの確認をよろしいでしょうか。

  • 『R』……子の墓場から1枚好きなカードを手元に戻せる⇒最後まで手元に残れば求めるカードと交換できる。
  • 『No』……相手のリクエストに従わない⇒周辺で起こり得るありとあらゆる不幸な出来事の「説明」であり、『Yes』の方がまし、と思うまで続く(ボークセン解釈)
  • 『Yes』……相手のリクエストに従う⇒最後まで残れば「彼女の仲間になる」という事になる(ボークセン解釈)

では、改めて…。
鈴木雅之の曲である『違う、そうじゃない』の歌詞をオマージュしたセリフ…「違う…違う… そうじゃ… そうじゃない…!!」(本来ならば…君を逃がせない~ 愛を渡せない~…と、続く。なんか意味ありげ)からスタートした今週号。
ま、確かに違うのですが…鈴木雅之のサングラスが頭にチラついて集中できない所、モレナから「イカサマをしたのね…」と、衝撃発言で引き戻されました。
モレナの「……最後の確認だから」と言う、瞳の冷たさと視線の鋭さの理由がまさか…

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

まさか、ボークセンがイカサマをしていたとは…ッ!!

それでも揺るぎない瞳で返していたのは…確かに“イカサマはした”。しかし、“狙ったカード『R』を引いたのに、なぜか『Yes』に変わっている”という自己矛盾に戸惑いながらも、その動揺を絶対に悟られないように努めている。
イカサマを看破されたのに、なんでこんな強気の態度を取り続けることができるのか。
それは、ボークセンは最初っから『2重の覚悟』をしていたからです。

  1. イカサマがバレたら『死』の覚悟、を念頭においてイカサマをやりきる。
  2. イカサマをされている前提…要するに、既に仲間になる覚悟を持ってイカサマをやりきる。

この覚悟をしていたから、動揺を表に出なかった。
モレナからしたら当たり前だったのかもしれないが、まさか『操作系の能力が自動的に発動してイエスかノーかしか選べなくなる』というイカサマの自動判定とペナルティを課していた能力を付随していたとは…だから!能力発動を感じたモレナが、あの冷たくも鋭い視線をしたのですね。
モレナはボークセンに対してあからさまに『落胆』をしながらも、淡々とイカサマの内訳を説明する。えーと、これって操作系の能力ではなくモレナの分析力ですよね。
ちなみに、最後の決めセリフ「不正行為は真剣勝負からの退出(リタイア)」は、職場でさりげなく上司の耳元で言ってみたいセリフなのは、私だけではないと思います。

それにしても、終わってみれば…“モレナに騙されないように…”って、私は警戒をしていたのに、まさかボークセンがイカサマをしていたとは!ですよ。
すっかり騙されてしまいました。しかし、全く悔しくありませんからッ。あの『執拗にイカサマを疑っていた言動は全てフリ』なので、とても気持ちよく裏切られたと同時に、特質系っ子ちゃんの魅力(神髄)をみれましたからね!

ゲームアプリ“そのもの”が出てきましたか!!

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

以前は、ポケモンGoネタを入れたり、過去一で私が大好きだったのに全く続編が作られないカードバトルゲーム『カルドセプト』のネタ的なレベルだったのが…。
そうか、自信にインストールするというのは“今の私たち”ならすんなり理解できますね。だからこそ怖い。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

インストールしたら最後、既存のアプリゲームの根本的な特徴である『不自由な自由』を人生において時間を使うことになる。
だた!ボークセンはどんな『不自由な自由』という不利な状況におちいっても、なにがしかの利益はつかみ取ることを怠りません。
それが、『念能力の習得』です!しかも、最短距離で。

ただ、“それすら”も理解しているモレナは、ゴリゴリにボークセンを詰めます。
「『仲間割れ』も『裏切り』も別に禁止じゃない」のセリフには、『お互い様』という意味も含まれていた。
あくまで行動は全て自由。しかし、「但し あなたが必要のない人間だとわかれば 私達は簡単に『裏切る』わよ?」ですよ。
一応、『サービス終了』の設定はされているようです。それが…

  1. 目的(ゲーム)をクリアする⇒全人類を殲滅する。
  2. 運営が消える⇒モレナの死。
  3. スマホが壊れる⇒ボークセンの死。

いやー、とんでもない運営会社のゲームアプリをダウンロードしてしまいましたよ!

さしずめ、これが『ボークセンのエピソードゼロ』になると信じています。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

さぁ、ここからでした!
ボークセンの『念能力者に成ること』によって戦う力の入手と、『目的が出来たから』という現状を打破する力と『リスク』を天秤にしっかり乗せ、導き出した答え。
だからこそ、殺しをどうすり抜けるのか…イカサマを考え実行し、結果、念能力を得られる一歩手前まで行ったと事、特質系を含む念能力のイロハをかなりの深淵までしれた事、更に、情報を引き出そうとする強かさ
この『交渉ゲーム』を経て“かなり”成長したように見える…いや、元々持っていた能力を存分に発揮し、私たちに魅せてくれたのではないでしょうか。

だって、もう『交渉ゲーム』での出来事を悔やんだり、失敗の振り返りはしませんから。
本当に目標を達成する人は“そんな些末なこと”に時間(ヒマ)は使いません。現場で即!次の手段を考え実行するのです。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

「モレナ 案内してくれる?」のセリフに対して、モレナの表情を見てください。
特殊戒厳令が発動した時に、しれっと「『D(取引)』のカードを選ぶわ」の時と一緒です。
「あ~、やっぱり強かなボークちゃんだねッ」という、ボークセンの人となりを感じたのではないでしょうか。
更に、「まぁ、聞かれたら全部答えるわよ。だって仲間だもん」という、モレナの優しさにも似た包容力に魅力を感じてしまいました。
……ここまで、めちゃくちゃ面白かったぞ。

『アジトで起きた事』から『B・H号で起きている事』という『小⇒大』への場面転換の魅せ方にやられました。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)この一人ひとりの書き込み量を見よ。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

この見開き2ページ使った連続のコマは、言わば『司法省への移動』だけの絵になります。
しかし、見開きを連続して描くことによって、今まで読んでいた『モレナのアジトの出来事』のリセットと単純な世界観の拡大が出来た事。
更に、とんでもない『ショートカット』を描くことにより、半ば強制的に次の物語の世界へ誘うことになるのです。
と言うのも…前回までは、『外側(バルサミルコ)×内側(ハルケンブルグ)=バルサンブルグ』状態で、ベンジャミンと電話してましたよね。
え!?もう『外側(ベンジャミン)×内側(ハルケンブルグ)=ベンジンブルグ』状態になってる…のですよね!?
という事は、『バルサンブルグ⇒ベンジンブルグ』に成るまでの『少年は残酷な弓を射る(グリマル・レ・ディソナンス)』)を使った戦いをショートカットしたのですか!冨樫よ…大胆過ぎるぜ、あんまりりだ…。(まぁ、あと5週先くらいに、念能力説明の時に振り返ってくれると信じましょう)

更に、驚くことに2ページ使った見開き“また”描くのです!!

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

もうこれは『タイトル』になり得る絵力です。
「さぁ、これから『ベンジンブルグ・ベンジャミン陣営vsミザイストム=ナナ(情報班)・ボトバイ=ギガンテ(防衛班)・カイザル(司法省の次長)』の対立を描きますよ~」と、言わんばかりの構図にグッときます。
ベンジンブルグの“線の多さ”とは対照的に、左の3人の“線の少なさ”よ。気合と覚悟は両陣営ともあるにせよ、死の時間制限のあるベンジンブルグの悲壮感と揺るぎない意志が“線の多さ”によって描き分けられているのでしょうか。

ここまで読むと…確かに、ハルケンブルグの計画は理にかなっていますよね。
回避不能の『強制人格乗っ取り』をするなら、権力と軍事力を併せ持つ第1王子ベンジャミンを狙うのが一番なのですが…『少年は残酷な弓を射る(グリマル・レ・ディソナンス)』は一人で発動できるんでしたっけ?
仮に発動したとしても、あの!『鳴動』はどう処理したのでしょうか。第1層のヒソカから第5層の旅団メンバーまで分かるくらいバカでかい鳴動を経るなずですよね…そんな、変身時間にも似た“技のタメ”をベンジャミンが見逃すはずないです。
きっと、“まだ”私の知らない念能力の弱点(技のタメ)を補う“きったねぇ技”を制約と誓約で取り付けたのでしょうか。こう成ったら、本当にチート級に強い念能力者の誕生ですよ。

そして、更なる謎…摩訶不思議な“状態”の絵が、次のコマなのです。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

あ、あれ。ベンジンブルグ肩の上に『ベンジャミンの守護霊獣』が乗ってませんか。えーと。一体どういう事でしょう。
ハルケンブルグの念能力『少年は残酷な弓を射る(グリマル・レ・ディソナンス)』を受けた時…

  1. 守護霊獣は守れなかったのか。
  2. 守る必要がないと判断したのか。
  3. 既に、守護霊獣の攻撃を受けている状態なのか。

私は、『2.』だと思います。
ハルケンブルグの念能力を受けても『死』に直結していなく、むしろ他の王子たちを殲滅する意思を感じた(たとえハルケンブルグの意志でも)から、守護霊獣は“あえてスルー”したのでしょうか。…という凡庸な妄想は必ず違う!断言できるから、ハンタは面白いのです。

(ハンターハンター ©冨樫義博/集英社)

さぁ。これで3人との顔合わせも済みましたね!
3人の中でも、カイザルが『感染』だという仮説で正確には違うのだが…いちばん“ベンジンブルグの状態”を理解している所が、この先楽しみですよね。
しかも、最後の砦って…なにかありましたっけ??私め、後、10回くらい読み返さないと答えに辿り着けませんよ。

最後に

『次回の掲載は決定次第本誌で発表いたします』とありましたが…どうか、お体をご自愛くださいませ。です。

今日も、ウチに遊びに来てくれてありがとうございます。
ではまた。