/>【読書】『大人のための社会科』 | このような本でいちばん大切なのが『思想の偏りが無い!!』ことである。これが地味に大切
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【読書】『大人のための社会科』 | このような本でいちばん大切なのが『思想の偏りが無い!!』ことである。これが地味に大切

★学び イケてる本

こんにちは、サチヲです。

51年間ほど生きていると、諦めていることがあります。
誤解を恐れずに言いますと、それは『自分のマイナスな部分(苦手・出来ない事等)を武器にするのは無駄』という事です。
マイナスなことに時間を使うよりかは、『自分のプラスな部分に時間を使い、より先鋭的に伸ばした方がよい』とも言えます。

とは言え!「マイナスをほったらかしにして諦めろ。やったって無駄」ではなく、あくまで『マイナスを武器にする』という場合なだけです。
要するに、『マイナスな部分を出来る限りゼロに持っていく努力は大いにするべき』と思っています。

私の、数あるマイナス部分の一つに『社会常識が無い』というのがあります。
是非、私と同じように社会科の授業は子守唄だった人、社会のジレンマを理解したい人、苦手意識を克服したいと考えている人におすすめの本です。

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【読書】『大人のための社会科』 | このような本でいちばん大切なのが『思想の偏りが無い!!』ことである。これが地味に大切

別の言い方をすると『社会を特定の専門領域だけで切り取らない』ことです。
本書では『GDP・勤労・時代・多数決・運動・私・公正・信頼・ニーズ・歴史認識・公・希望』という様々なキーワードを、4人の有識者によって執筆されています。
特に感動したのは、あとがきに書いてあったことです。

編集者を含め参加者全員が一人の専門家に対して『容赦なく疑問をぶつけた』ことです。何度も原稿を書き、批判しあい、修正に修正を重ねました。それぞれの章がどうつながるのか、各人が何を問題にしているのか、徹底的に議論しました。つらく、緊張に満ち、ヘトヘトになる時間ではありましたが、これほど愉しく、あっという間に終わった研究会を僕たちは知りません。

公明正大とは、こような事を言うのではないでしょうか。
特に!『それぞれの章がどうつながるのか』という部分に惹かれましたね。私の理解力の低さもあるのですが…このような共著の本でよくあることは、それぞれが言いたい事だけ書いている状態で、「結局なんだったんだろう…」となることです。だから、ひとりだけで買いた本を読むのですが…ゴリゴリの主張に押され、結果、偏ってしまうというジレンマになるのです。
本当に『社会』に関して言えば、左側や右側といった主張に流されがちになるので、探すのが大変なのです。

そういった意味も含めて、おすすめ出来るのです。

更に!好感が持てたのは『魅力的な日本社会』という超絶前向きなスタンスで書かれていることです。

先ほど紹介した様々なキーワードに対して批判的な所から入らず、それぞれの意味を根底から吟味しているのです。
『“それ”自体にスムーズに関心を抱けるよう材料を出し、色々な角度からひも解いていき、現実に起こったエピソードを用いて分かりやすく捕捉し、最後に未来への一つの方向性を示したい』と説いています。

これぞ『大人のための社会科』として、学びやすさの要因の一つではないでしょうか。

3人の編集者も含め合計7人よる大人数の共著にも関わらず、一貫性があるのでめちゃくちゃ読みやすくなっています。

社会に対して、ある一つの問題解決方法があります。今まで通用してきた方法が正解だと思っていました。しかし、別の角度から説明を受けると“それ”はひどくもろくて弱かったのがわかるのです。広く全ての人を網羅することは出来ないジレンマ。理解を得れば得るほど「うん!」と強く賛同できないから、ひたすら考え向き合わないといけません。

この本を読み進めていくと、結果!『自分で考えるキッカケ』を得ることが出来ました。もちろん考えるだけで理解には“まだ”程遠いですが、私のマイナスな部分をゼロに戻すには十分な学びの時間になりました。

是非!4人のメッセージを共有させてくださいッ!!

  • 井出 栄策(いで えいさく)…経済学博士。
    ⇒いまの日本社会に違和感のあるみなさん。諦める前にこの本を手に取ってみてください。きっと『いま』を『よりよい未来』につなぐヒントが見つかるはずです。『私の不安』を『私たちの希望』へと変えるためのヒントが!
  • 宇野 重規(うの しげき)…法学博士。
    ⇒政治学者ですが、選挙制度や政党のあり方と同じくらい、あるいはそれ以上に、一人ひとりの人間の生き方、働き方、そして人と人とのつながり方に関心があります。なぜなら、それこそが本来の意味での『政治』だからです。
  • 坂井 豊貴(さかい とよたか)…経済学者。
    ⇒僕にとって社会科って、社会の仕組みを学ぶだけじゃなくて、社会という怪物と適切な関係を結ぶためのコミュニケーションツールなんです。激流の時代を生き抜く大人にこそ社会科はあったほうがいい。新手のライフハックにこの本をどうぞ。
  • 松沢 裕作(まつざわ ゆうさく)…歴史家・文学博士。
    ⇒私は本来、何も考えずにぼんやり暮らしたいと思っているやる気のない人間です。しかし社会は複雑なので、そういうわけにもいきません。結局、平穏無事に暮らすために、『考える』という回り道があるのだと思います。

いかがでしょうか。
本書に書いてあることは明確で強い言葉もあるのですが、このメッセージを読むことにより、社会科に対して億劫だったのがグッと距離が近くなりました。
そして、読みたい気持ちが湧いてきました。

最後に

結局、内容を全く描きませんでしたが…それは、読んだ後の『効能』を強く言いたかったのです。
これも一つの自己投資です。よりよくしたいものですね。

ちなみに、あなたの街の図書館にあると思いますので…検索してみてはいかがでしょうか。

ではまた。