【読書感想】『玉置浩二 幸せになるために生まれてきたんだから 志田歩 著』 | 貴重な『当時の状況』がわかる本なんです!
こんにちは、サチヲです。
昔は『基本、CDでしかアーティスト個人の情報は得られない』のが普通で、たまにテレビや雑誌で組まれるくらいです。
しかし、今では様々なSNSが浸透してタイムリーにアーティストの声が聴ける最高な時代です。
しかし!あなたは昭和のアーティストが、ティックトックやYouTubeで自分語りしているのを見たり聞いたことはありますか?
筋少はがっつりやっている方だが、対応している昭和アーティストは稀なんです。
もれなく玉置浩二も“そう”であり、公式Twitter以外、SNSでの発信はしていない。
特に、玉置浩二という漢はライブでは喋らないのである。最初、本当にビックリしました。みんなを抱きしめるジェスチャーはしますが、ただの一言も発しません。
そんな中、貴重な情報源の本を友達から借りました。
スポンサードサーチ
☆★☆☆★☆もくじ
【読書感想】『玉置浩二 幸せになるために生まれてきたんだから 志田歩 著』 | 貴重な『当時の状況』がわかる本なんです!
今回は、他人に頼らずに自分が信じる道を進むこと。いわゆる『独立独歩の精神』を突き進んでいた人が、自分の大切な世界に他人を受け入れるまでに至った経緯から、『繋がり』を学びたい人にぴったりな本です。
とはいえ、この本には作詞家やプロデューサー、プレーヤーなど様々な人の証言から『玉置浩二の姿』を語りつくす形の珠玉の一冊です。
音楽プロデューサーの須藤晃はこう振り返ります。
僕の仕事って、どんなアーティストでも、その人が持っている1番良いところだけをピカピカに磨こうと言う意識があるわけですよ。そりゃミュージシャンって人間としてみたら、恐ろしく、欠点の多い人たちですよね、おそらく。そこを見てしまうと、全く仕事ができなくなるので、自分が興味を持てる、1番優れているところだけを磨く仕事だ、と僕は今でも思ってるんですよ。
特に玉置浩二は天才型のアーティストだからこそ、振り回されずにしっかり『音楽の形』を共同作業によって作られていく歴史を、数々のエピソードを交えて丁寧に語られました。
「苦悩を乗り越え」…なんて陳腐な言葉で語ることの出来ないのが、正直な感想です。
私自身は“テレビに”よって作られた”玉置浩二しか知らなかったので、かなり衝撃を受けました。
他にも…
つまり、彼が持ち出してくるインスピレーションに対して、こちらもより強いインスピレーションで切り替えしていくことが必要なんです。ああいう天才型のミュージシャン、芸術家に対しては、誰でも助産婦ができるわけではない、という気がしますね。
という言葉通り、浩二の荒波をどう乗り切り、良い作品にしていくか。
天才相手にモノ作りしている人は少ないと思いますが、大変に興味のある対応の仕方だと感じました。
それは、相手とのぶつかり方です。
中途半端ない健太対応策では、見透かされます。しっかり正面から向き合い、相手を喰っていく気概を持つことが時には必要なんですね。
最後に
玉置浩二曰く…
- 何か作ろう、できれば人が何かを感じるような、自分でもそうだよな、と思えるような、そういうものができるといいな、と思ってやっています。
あんなに尖っていた浩二が、何を経てここまで変わるのか。
是非、あなたにも知ってもらいたいです。
ではまた。