【バンド活動】『作曲のコツ』 | モトリークルーの曲で、かなり勉強になるCDが発売されていたんです!!
こんにちは、サチヲです。
バンド活動をしていると、この壁に誰もがぶつかると思います。それが『作曲』です。
世に出ている曲は完成された曲ですから、「おれも“あのくらい”の完成度で作らなければ…人に聞かすことなんて出来ない…」と、私も考えていました。あなたはどうでしょうか。
- しかし、実際は“そこまで”作りこまなくていいんです。
だって、あなたは一人ではないですから!“ある程度”作ってから、メンバー全員でネタを出し合い作っていけばいいんです!
その肝心な“ある程度”がよく分かるデモテープCDを見つけました!!
デモテープとは、一番最初に簡単にざっくり作られた曲。例えばギターのコードだけを弾いた曲をメンバーに「こんな感じの曲を作ったんだけど…どう?」みたいに、ある程度方向性を示せる程度の曲のことです。
絵でいえばラフ絵。マンガで言えばネームのようなモノです。
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☆★☆☆★☆【バンド活動】『作曲のコツ』 | モトリークルーの曲で、かなり勉強になるCDが発売されていたんです!!
CD資料としてはこちらです。
全部聴けないと意味がないので、YouTubeも載せておきます。
先ずは、1989年に発売された『ドクター・フィールグッド』のアルバムの5曲目にある『キックスタート・マイ・ハート』を聞いてみましょう。もう全盛期ですね!!
コレがいわゆる完成された曲です。
この曲のデモテープバージョンが、2010年に発売されたアルバム『ドクター・フィールグッド(デラックス・バージョン)』のディスク2の3曲目に入っているんです!
もちろん下記のでは全ては聴けません。しかし、CD情報として載せておきます。
私はサブスクに入っているので聴けますが、作曲について悩んでいるのなら…どうにかして入手して聴いてほしいです。
では、いったいどんな感じか説明しますね。
- 最初のリフ
⇒最初のギターのアームを使ってギュイーンってするのが無いことはもちろん、あのカッコいいリフがただのコードをきざむのと、コードを伸ばすだけ…という、ギターキッズには衝撃的な…悪く聞こえるかもしれませんが『手抜き』をされたリフなんです!
特にギターリストは、“どれだけカッコいいリフを作れるか?”をバンドメンバーから求められるので、コレだけで“かなり”勉強になるはずです。と同時に、コレでいいんだ…という安心感を覚えるはずです。
⇒もちろんこの時のベースとドラムも主張はしません。ただひたすらリズムキープをしているんです。 - Aメロ
⇒さすがにボーカルのメロディラインは出来上がってはいますが、ヴィンス・ニールが歌う『クセ』というのは少ないことにびっくりです。
⇒そして、ギター、ベース、ドラム共にめちゃくちゃシンプルにコードを追うことしかしていないという… - サビ前の盛り上がり
⇒ここが地味に原曲と比べると寂しい。 全く盛り上がっていない。 - サビ
⇒申し訳ないが…ヴィンスの歌がダサい。これは!完成された曲があまりにもカッコよすぎるからこそのギャップが…凄まじいのです。ボーカルの人は必聴です。
⇒ギターがやっと原曲の面影が出てくる感じになりますが…相変わらずリズム隊は主張無しです。 - サビ後の落ち
⇒辛うじてギターのリズムの裏から入る感じだけ演出されていますが…それだけです。
⇒ベースとドラムも全く遊びも無く…もはや修行僧の如く淡々としています。なんせブレイクも全部参加してませんからね。
よくある話ですが…これはボーカルの邪魔をしない為でもあるのかと。特に静かになった時に、後ろで楽器隊がガチャガチャとやられていたらボーカルとしては歌いにくいですからね。まぁこれもボーカルの特性によりますが…それくらいあの!素晴らしい『落ち』の部分がこんなにも質素になっているとは!なんです。 - サビ前のブレイク
⇒もう聴いてください。この感じの曲が、あの完成された曲に変貌するんですよ!これがバンドの力ってやつです。
決して一人では表現できない境地がここにあります。
とにかく力の抜き方と、デモテープの在り方がいちばん分かる部分かと思います!! - 最後のサビ
⇒いや、改めてドラムのトミー・リーは凄い。デモテープではこんなに“もたついた”ドラムで、全く色を付けていないのに…あそこまで疾走感あふれるドラミングに昇華しているのは、さすがトミー・リーです。
⇒ギターや曲の構成の試行錯誤をしている感がばっちり分かる部分です。 - アウトロ
⇒最後のドラムとベースを聴いてください。二人の主張がやっと出てきましたから!
最後に音を伸ばして締める、“よくある”終わり方を模索しているんでしょうが…ギターは最初から最後まで一貫して主張はしています。しかし、最後の音が『誰で締めるのか!?』の戦いが聴けるんです。
ドラムがドドン!と叩いて「もう俺が締めたから!」と主張したのに、ギターは我関せず弾き続けるし、すかさずベースがベベン!と弾いて「ここは俺で締めるでしょ」と言わんばかりの主張をしたのに…「いやいや俺だから!」と、ドラムが最後の最後に“また”ドドンと叩いているのがめちゃくちゃ笑えるので本当に聴いて欲しいです。
総評
先ず!全体的にびっくりするくらい質素です。
ボーカルはメロディラインが完成されていますが、ギターとベースとドラムに関しては「おー!“ここまで”力を抜いて作られていたんだ!!」と驚くばかりです。
本当にデモテープは“このくらい”の力でいいんだよ。というのが分かる貴重な音源です。
コレを知れば、作曲スピードはむしろ上がると思います!
最後に
プロのデモテープが聞けるなんて当時は考えられませんでしたが…今は結構な数のアーティストが出しているので、あなたが過去好きだったバンドが出している可能性があるので探してみてはいかがでしょうか。
私の場合、あのラウドネスのデモテープバージョンも発売されていて歓喜しましたよ。
まぁ、タッカンの場合…デモテープでもギターをめちゃくちゃ弾きまくってますけどね(笑)
ではまた。