【映画】『BLUE GIANT』 | こんなにも青い感情が再熱(最熱)するなんて…綺麗なだけな世界ではない。思いと行動…
こんにちは、サチヲです。
ネタバレ有りです。
ですが!なるべくネタバレを少なくして、感情だけでこの映画の良さを語らせていただきます。
私は、音楽関係の映画やアニメは好きなんです。音楽自体が気持ち良いのはもちろんのこと、自分では見れなかった世界が見れる…疑似体験をさせてくれる。
しかし、現実はそんな甘くない。“それ”はどの分野でもあることだが、”プロに近づけば近づくほど、“汚い世界”も同時に感じることになる。
もっと分かりやすく言えば、お金が発生すればするほど…見事ににキレイごとではない世界が広がっている。
特に!私が注目したのは主人公のお友達の人です。
目指す熱量が熱ければ熱いほど周りとの温度差を感じて、好きだったことが嫌いになることもある。
BLUE GIANTの冒頭での物語も、その部分を丁寧に描いている。
あまりにも熱量がある人と一緒に居るだけで、自分の基準が自然と上書きされていく感覚。
余りにも真っすぐ目指している人と一緒に居るだけで、見えなかった世界をリアルに感じてしまう…自分にも出来るんじゃないかという気持ち…本当の自分はこうなんだ!という確信さえさせてしまう。そう思わせてしまうくらい熱く、重く、誠実な影響力を持つ主人公の側にいるお友達も機微を事細かに描く。
彼の変化には、ずっと感情を突き動かされる。私から自然と流れる涙は、悔しいさなのか…哀れみなのか…尊敬なのか。多分、全部です。
でも、もっと言葉に出来ないナニかが込み上げてくる。
登場人物たちの会話を聞いているだけで、座って見ていた私は立ち上がって握りこぶしを握ってしまうくらい、感情を揺さぶられるセリフの応酬。
音楽を聞くだけで、ジャズの素養の全くない私でも、もう一度聴きたいと思わせる説得力のある演奏。
所詮、アニメの世界の話だよね…と、ファンタジーとすら思っていたのに、いつの間にか一緒にバンドを組んでいるように勘違いしてしまうくらいの作品です。
過去の私はスキル・テクニックに、本気で目指す気持ちと、それに伴った行動“だけ”が正義と思っていた。
今になって思えば、大事な“ナニか”を切り捨てた、弱く視野が狭い人間だったと思い出させる冒頭のエピソードに…自責の念を抱きながらも、くぎ付けになりました。
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☆★☆☆★☆【映画】『BLUE GIANT』 | こんなにも青い感情が再熱(最熱)するなんて…綺麗なだけな世界ではない、思いと行動が一致させた作劇には、楽しさと厳しさが凝縮し、夢と現実のギャップに正面から向き合った、穢れの無い姿勢で走る眩しさ。最高の音楽体験をさせてくれました。
ひとつだけ、明確にネタバレをさせてください。
主人公である、ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(ミヤモトダイ)のセリフ“だけ”共有させてください。
もちろん、前後の物語の説明はしませんので、「何を言っているのか、さっぱり分からん」となるでしょうけど、あなたがこの映画を見たとき…一種異様な熱が“分かる”と思います。
それが…
いや!いらね。ひとりで吹く。
おれ1人で吹いても、ゆきのりなら分かるべ。一緒にプレイすんのは…組んでからでいいだべ。
実はまだ、映画の途中なのです。映画の途中で、居てもたっていられなくなり、ブログを書いてしまいました。
最後に
そもそもジャズの素養が全く無い私でも、音楽に説得力を感じ圧倒されました。
その音楽を聞くだけでも良いので…是非、見てください。新たな体験と、眠っていた気持ちが出てきますよ。
ではまた。