/>オリジナル論 | 作曲時における『オリジナリティー』という呪縛からの逃れ方
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オリジナル論 | 作曲時における『オリジナリティー』という呪縛からの逃れ方

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こんにちは、サチヲです。

元々、この作曲するときの基本姿勢 | 『パクッてアレンジ』です。もちろんリスペクト有りです! | サチヲん家 (sachiway.net)ブログの内容を更に補完するために書きました。
最初に、こちらから読むとつながります。

では…音楽だけではない、芸術系やら、スポーツ系でも、およそ創作活動をしている方がぶつかる可能性がある言葉、『オリジナル』とは何か?
気になるあなたは、迷わず読み進めてくださいませ。

オリジナル論 | 作曲時における『オリジナリティー』という呪縛からの逃れ方

私が音楽で食べていこう!と、本気で思った時の考え方です。

よく聞きませんか?「音楽学校になんか行ったら自分のオリジナリティーが無くなってしまうよね。だって、その先生の形にはめられてしまうじゃん」とか、「勉強をしてしまうとその形にハマってしまって、小さくまとまってしまうんだよね」という、輩って周りにいませんでしたか?

ハッキリ言いますね。「そんなんで無くなるオリジナリティーなんて、はじめから無いようなもん」と、心の中で叫んでいました。

そもそも、物事の本質・基礎を知らないで作られた作品はすぐに限界がくるか、オリジナルと思っていたけど実は二番煎じになるか、という場所に行き着きます。しかも、それを誰も教えてくれません。たとえ教えてくれたとしても、その場所に行き着いた人の特徴として、頑固で周りの言葉を聞くことが出来ません。

武道の世界にもに、『守・破・離』という考えがあるように、その世界のことを学んでから突き詰めたあと、離れてからの方が結果あなたのオリジナルの幅が広がることは間違いないです。

よく…『ゼロからイチを作るのが凄いことなんだ!』と言いますが…

もちろん、イチからジュウにするより大変なことで難しいと思います。

ただ、本当に何もない所から自分の中だけで作られたのか?というと、そうではないと思います。

正しくは、あるモノから『持ってきた』が当てはまると思います。

私の尊敬する人もこんなこと言っていました。

「アイデアとはゼロからイチを作り出すわけではないのですよ。ゼロから何かを生み出すことは人間はあんまりないんです。」
「すでに存在するモノの構図を抜き出して持ってくること。組み合わせを変えることがアイデアの作り方です。」

『自分の中から湧き出てきた』という表現もよく聞きます。もっと具体的に、正確に『自分の中』というのを説明しますと…

あなたが今まで生きてきた経験、文化に触れてきた体験、育ってきた環境、あなたの好きな趣味の枠、それらを総動員してひねり出した芽のことを『自分の中』と言い、その芽を自分で育てたのち、できた作品を『湧き出てきた』と表現しています。

要するに、その出来上がった作品には、今まで触れてきた数々の経験の『量・質』が関係していることは確かです。

私のことで説明しますと

高校生の時にBUCK-TICKにハマり、文化祭ではCOMPLEXをやり、その後はLOUDNESSでメタルに入ります。
そのまま…MEGADETH、ANTHRAX、TESTAMENT、Metallicaという具合に安定のメタル街道まっしぐらですね。

そんな私が作る曲は、ミスチルみたいな爽やかPOPなんて作れるはずないんです。容易に想像出来ますよね。

では、どうやってあなたのオリジナル要素を育てるのか?とは

あなたの専門としているジャンル以外からも学んで吸収することです。

もちろん、あなたが専門としているジャンルの基礎を学ぶことは最低限のことです。

ここから、音楽で説明します。

先程の、尊敬する人の言葉の中に『モノの構図を抜き出して持ってくること』とありましたが、モノの構図とは、曲のコード進行になります。
コード進行には、過去から脈々と受け継がれてきた、泣かせるコードや、否が応でも盛り上がるコード進行などたくさんの種類があります。

その上のコード進行を持って来て、メロディーを変えて作品にします。
間違っても、メロディラインなどコードの上に乗っているモノを持って来てはダメです。完全にパクリになります。

なるべく違うジャンルから持ってくる方がいいと思います。同じジャンルからでは、パクリがバレやすくなります。

有名どころで説明しますと…

カノン進行という、パッヘルベルという作曲家が作った『カノン』という曲に使われていたことからこの名前が付けられている、有名なコード進行があります。
これを使っているアーティストに、中島みゆきの糸、スピッツのチェリー、あいみょんのマリーゴールドという、未だに多くのアーティストが愛用しています。

もっと分かりやすい、YouTubeがあったので共有しますね。

いかがでしょうか。まだまだ有名なコード進行がある中、カノンだけでコレだけあるんです。

これが『構造を持ってくる』という表現で、決してパクリではないんです。

たまに「コード進行が一緒じゃん!これパクリだよ!!」と意気揚々と語りはじめる方がたまにいますが…絶対に分かり合えないのでそっとしておきましょう。あなたの貴重な時間を費やす必要はないと思います。

私の中で、もっとも衝撃的な組み合わせで『構造を持ってくる』といえば水戸黄門のオープニングの曲です。

始まりの部分の『テッ、テテテテッ、テテテテッ、テテテ  テテテ  テテテテッ』『じーんせい楽ありゃ…』て所ありますよね。

あれは、バレエのダンスの曲によく使われる『ボレロ』のリズムを、パクってアレンジした曲なんですよ。

すごくないですか!?和と洋のコラボレーションです。すごいですよね!!

しかし!世の中には、まんま『メロディーライン』を『持ってくる』猛者がいます!!

更に、めちゃくちゃ売れているんです。
「そんな分かりやすいメロディーをそのままパクるの!?」と思える大胆なバンドが存在します。
それが日本が誇るロックバンド。みんな大好きB’zです。

『GIMME YOUR LOVE』という曲から、『惚れた弱みかな それでも今度毛皮買う Ha!』の部分を聞いてください。

https://youtu.be/2TponPGb0ao?t=66

そして、元ネタである、モトリクルーの『Live Wire』という曲の0:34の部分を聞いてください。

メタル界隈では、有名なネタですね。てか、モトリみんな若いしカッコいいな!!
ホント懐かしい!10代の頃めちゃくちゃ聞いてましたからね。

ちなみに、これが訴えられている訳ではありません。何故かと言いますと、世間では素晴らしい言葉で表現することが出来るからです。
それが『オマージュ』です。
意味は、尊敬・賛辞・敬意の三拍子そろった、相手を敬う素晴らしい言葉です。

同じように構造ではなく、まんま持って来ている有名なところで言いますと、ラルクのHeaven’s Driveという曲と、ツェッペリンの天国への階段という曲も大胆な『オマージュ』かと思います。

とはいえ、素人がやってはいけないレベルですけどね。
実際には日本のPOPは『構造を持ってくる』、いわゆる『パクってアレンジ』が溢れかえっていることに驚くと思います。

結果、音楽で言うオリジナリティーとは、メロディーセンスを磨き続けるほかないんです

だから、曲をつくる人はジャンル問わず色々な音楽を聴いておく必要があるんですよね。
逆に、狙って一つのアーティストを聴くのも『手』ですけど。

さて、あなたはコードの上にどんなメロディーを乗せますか!?
まさに、音を楽しむ、と書いて音楽。

あなたに中からオリジナリティーが湧き出てきますように。

最後に

エレキギター初心者用のブログもあるので、合わせて読んでいただけるとうれしいです。
【初心者専用】エレキギターの始め方 | あ!やりたい!と急にエレキギターを弾きたくなった時に、なにを揃えて、どう練習すればいいのか分からないときのフローチャート | サチヲん家 (sachiway.net)

ではまた。