こんにちは、サチヲです。
仕事に対して、 『優れているか否か』 なんて語るつもりはありません、そもそも語ること自体がナンセンスでしょう。
なぜなら、たとえ “同じ仕事” であっても “やる人” によって質も量も決定的な違いがあるからです。
ただし仕事…というか、もっと大きく “その仕事の業界” に関して言えば一つだけ違うモノがあると思っています。
その会社が 『その業界のトップをすでに走っているか(あるいは本気で目指しているか)否か』
この違いだけで 、仕事の環境が全く変わってくるのです。
本書は、自分の仕事における 『居心地の良さと、自己成長のバランスの大切さ』 を見事に突きつけてくる、非常に“心に汗をかく”一冊です。
これほどまでに、紆余曲折を体験しながらも 『し続ける』 を選べた著者である斉須さんの、仕事に対する向き合い方。
これほどまでに、現場である “フランス” という彼の地で 『正しい自己主張』 を心と身体で学んだ斉須さんの覚悟。
どんどん研ぎ澄まされていく “情熱の過程” に触れ、読後は思わず熱く語りたくなってしまいました。
仕事への動機や情熱に向き合いたいとき、自分の進むべき選択肢を増やしてくれる刺激的な本はいかがでしょうか?
【読書】『調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論』 | 漢の半生をたったの660円で知れるとはッ!!

『n=1』 のような、その個人にしか当てはまらない成功者の類の本は、美談が多くなることがある。
たとえ“それ”があったとしても、あくまで美談を引き立たせるためのエピソードが多い中、ここまで修業時代を赤裸々に語ってくれたのは、ある意味 『夢』 を与えてくれている。
斉須さん曰く…
『…自分が酸欠状態のところまで行っても、 「日本人である自分がフランスで活躍できて当たり前」 という状態にしておきたかった。そうしないと、あとに続く人がたいへんになる、とも思っていました。ぼくにしても、諸先輩方の築いてくれた道があってはじめてフランスで仕事する入り口に着いたわけで、あとの人が立ち寄るはずの船着き場を自分が粉微塵に壊してしまうわけにはいかない。
あとの人のための足場だけでも作っておきたい。そういうカラ元気で動きまわっていたような気がします。カラ元気だったり、意地悪さだったり、自分の本質以上のところで勝負をしている毎日だった。背伸びばかりの日々。…』 (※本書引用文)
外国人として働くと、必ずついて回るのが 『その国のイメージ』 。 悲しいかな、そのまま働き方にまで汚染されてしまう場合がある。
今でこそ日本人は 『勤勉・まじめ』 というイメージがあるから、仕事探しどころか婚活市場にまで日本人の人気があるくらいです。
それもこれも斉須さんをはじめとする海外に渡った日本人が、長い年月をかけて作り上げた賜物なんです。
そうなると気になるのは、現在の斉須さんです。
1986年2月に開業した白金高輪の 『コート・ドール』 は、残念なことに2025年2月に閉店してしまいました。
驚きなのが、実に39年もの間 『現役』 でいらしたのです。
それに比べて、フランスでの修業は12年間!!
数字だけ比べたら短いかもしれませんが、この12年間があったからこそ今へと続く道を歩めたのだと納得できるエピソードが詰まりに詰まっているんです。
本書には、12年のフランス修行時代に働いた6店舗それぞれの物語が丁寧に語られています。
もちろん『コート・ドール』にお話しもありますが…
『仕事への動機や情熱に向き合いたいとき、自分の進むべき選択肢を増やしてくれる刺激的な本』というテーマでしたら、是非!修行時代を何度も読むことをお勧めいたします。
もちろん時代は違います。
ただそこには必ず普遍的な考え方が詰まっていますので、そこに触れるだけでも背中を押されることは間違いないです。
最後に
ただ一点。
このような本に触れると 「できないヤツは努力していないからだ!」 という努力ヤクザに邪魔される場合がありますが…努力と適性は違いますからね。
そこは安心して読んでください。
ではまた。
