【読書感想】『「いい人戦略」』 | 個人が生き残るための最適戦略と説く、岡田斗司夫。これが意味することとは…
こんにちは、サチヲです。
岡田斗司夫についてオタク関係では『神』と称されていることについては異論は全くありません。
ただ、私はインテリサイコおじさんだと認識(いい意味で)している、今日この頃です。
- 今回は、自分を売り込むことや、自分の価値を高めるヒントが満載の一冊です。
『情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略』です。
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☆★☆☆★☆もくじ
【読書感想】『「いい人戦略」』 | 個人が生き残るための最適戦略と説く、岡田斗司夫。これが意味することとは…
ホリエモンと呼ばれていた時期もあった堀江貴文。ご存知な方も多いのではないでしょうか。
実は、この方こそ分かりやすく旧式の『イヤな人戦略』から最新の『いいひと戦略』へ舵を切って成功した一人である。
と、説く所からスタートします。
かつてのホリエモンは、当時ではまだ珍しかったM&A(合併と買収)でニッポン放送の筆頭株主になりフジテレビを掌握しようとしたりしていました。
「自分の信じることを進めるため、評価は気にしない」「嫌われるのは実力者の証明」
このような考え方を、岡田斗司夫は『イヤな人戦略』と呼んでいます。そして、彼は頭が良すぎてしまったため、人や組織の仕組みの穴が透けて見えてしまい、そのまま口にしてしまった。そのため関係者の怒りを買ってしまった。
そして、世間の反感を買ってしまった。しかし、この戦略のマズさに気付いたホリエモンは『いいひと戦略』に切りかえて…現在の状態にあります。
ホリエモンと同じく『いいひと戦略』で成功した人が有吉弘行です。
なんだかわかる気がします。
具体的な考え方として『イヤな人になる努力をやめる』です。
いいひととになる努力ではない所が、面白い所です。
かつて岡田斗司夫は『レコーディングダイエット』たるもの提唱し、自ら体現し、痩せました。
レコーディングダイエットとは…
やることは食べた食事のカロリーを毎回計算する。コレだけ。
これを続けると、いかに太りやすい食事をしているかよく分かる。
「オレってこんなに太る努力をしてたんだ…じゃ、太る努力をサボってみようかな」
この考え方の仕組みが、努力をしないダイエット方法です。
同じく、『嫌な人になる努力をやめる』。
では、イヤな人の努力をやめる、その『努力』の内容が6点あります。
- 欠点を探す
- 改善点を見つけて提案する
- 陰で言う
- 悪口で盛り上がる
- 悲観的・否定的になる
- 面白い人、頭の良い人、気の合う人だけで集まる
以上です。
この6点をやめる努力をして、毎日を生きていきましょう。という話です。
最初の方は分かりますが、6番は…なんで??っていう感じですよね。
この論理は岡田斗司夫ならではで、とても面白いです。
とは言え、一つ紹介しますね。それは2番の『改善点を見つけて提案する』です。
「うわッ!」と読みながら声が出てしまうくらい、わたし『やりがち』な内容…というか、やっていましたね。
曰く…。
これは、女性から相談を持ち掛けられた時に、男性がついやってしまいがちな癖です。
「なるほど、君の悩みはわかった。こうすれば、すぐに解決できると思うよ」
まるで、シャーロックホームズにでもなったように、男性は女性に回答を与えます。自分では、すごく親切なことをしたと思って満足するのですが、女性にとっては不満であることの方が多いようです。「私は答えが欲しいんじゃないの、ただ聞いてもらいたかったのよ!」と、あるくらいです。これは、彼女の立場になって共感するプロセスをすっ飛ばして回答与えてしまう。だから相手に届かない。すぐに「こうすれば良い!」と答えてしまうから、相手の心には届かない。相手は「ありがとう」と口にしながら、心の中では「余計な仕事が増えた……」と思ってしまう。
そして、お互いの立場からの考え方や精神状態を丁寧に説明し、ここに着地します。
忘れがちですが、問題を解決するのは本人です。順番があります。相手の懐にもう1歩だけ踏み込んで、まず共感してあげる。改善点の提案は、その後で充分。その方が成功確率がぐっと上がるはずです。
いかがでしょうか。
もっと、書きたいのですが…私のつたない言葉より、直接読んで欲しいです。
現在、貨幣経済社会から評価経済社会へシフトチェンジしている最中、どう自分自身をプロデュースしたらいいのか『考え方や方向性』に悩んでいる人にピッタリだと思っています。
最後に
先ず、びっくりしたのが2012年の本なんです。そんな昔から『流れ』を理論的に読み、具体的に説明をしているんですよ。
いくら、評価経済なんて言っても、まだお金が大事な時代ですよね!?
やっと、『シェア』の考えが入ってきたところですよね!?
恐るべし岡田斗司夫。
ではまた。