【日本語勉強】#21『それでも/でも/(それ)にもかかわらず』 | 予測とは裏腹な結果へと行きつく
こんにちは、サチヲです。
あなたは、日本語の正しい使い方を知りたくはないですか?
日本人なら、何も考えずに使っている言葉。もちろん『母国語』というモノがあなたの国にもあるでしょう。
そんな母国語も、ちゃんと使い方を学ぶと、相手にもっと伝わるし、文章は読みやすくなるし、結果いいことがいっぱいです。
特に『接続語』に特化して、日本語の世界を『日本人の私めが!』学んでいく内容となります。
一緒に学んでくれる方、興味があるかも…という方がいらっしゃいましたら、どうぞ読み進めてくださいませ。
参考書として、『文章が劇的にウマくなる接続詞』山口拓郎 著(文章が劇的にウマくなる「接続詞」 (アスカビジネス) | 山口 拓朗 |本 | 通販 – Amazon.co.jp)を、教科書として使わせていただいております。
- 今日の接続語は、『それでも/でも/(それ)にもかかわらず』です。
あなたは、この接続詞は知っていて使っていますよね。それでも、この先を読みますか?
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☆★☆☆★☆もくじ
【日本語勉強】#21『それでも/でも/(それ)にもかかわらず』 | 予測とは裏腹な結果へと行きつく
- 『それでも』は【そうであっても】の意味で、【それまで述べた内容の延長線上で予測される結果にならなかった】ケースで使います。
先行内容がポジティブな場合、後続にはネガティブな内容が入り、先行内容がネガティブな場合、後続にはポジティブな内容が入ります。
◆たとえば◆
ギャンブルは胴元が儲かりプレイヤーがやり続けると損をする仕組みです。それでも、ギャンブルを止められない人は多くいます。
ライブのチケットを取るために全力を尽くしました。でも、チケットを取ることは出来ませんでした。
1と2はいずれも『変化を期待→期待が裏切られる』と言う流れです。
ここで、接続詞に『しかし』を選ぶと『変化を期待→期待が裏切られる』という感情的ニュアンスが弱まります。
『それでも』よりもっと強調したい時は、『なお』を組み合わせて使いましょう。
より一層の意味を持つ『それでもなお』をつかうと、【依然として従来のままである様子】が伝わりやすくなります。
・運動をしても、食事制限をしても中々体重が減りません。それでもなお、ダイエットを続けていきます。
ほかにも『それなのに』『それでいて』『そのわりに』なども『それでも』の類語があります。
ちなみに、【それまで述べた内容の延長線上で当然予測される結果に……反する形で自分の意志や決意を伝えたい】ときにも…
そのような場合でも、『それでも』は使えます。
・告白に失敗する確率は9割以上です。それでも、私は胸を張って挑戦します。
後述を【疑問形にして読む人(相手)に『問い』を投げかけること】も出来ます。
・今までのデータによれば失敗する確率は9割以上です。それでも、あなたはチャレンジしますか?
読む人(相手)に覚悟があるのか。本気で行動する気があるのかを確認するときや、あるいは皮肉を伝えたい時にも有効です。
『それでも』の類語に『(それ)にもかかわらず』があります。
- 【先行内容の延長線上で当然予測される結果にならなかった】ことへの驚きや批判、不服などの感情を示すときに使います。
また、【果たしてそれでもいいの?】という異議申し立てのニュアンスの場合も『〇〇にもかかわらず』の形が使われます。
・バンドのみんなと満足のいく曲を作りました。それにもかかわらず、ダウンロード数が伸びませんでした。
・あれだけ「秘書にそれは言うな」と言ったにもかかわらず、彼は我慢できずに言ってしまった。
・大事な交通安全講習の映像を流すから寝ないで見てねと、約束したにもかかわらず、彼は5分もしないうちに寝てしまった。
このように、〇〇には『行動や決めたこと』などを入れます。
そして、前後のエピソードをもっと詳細に書くことにより読む人(相手)に、より伝わりやすくなります。
最後に
このような意味を理解しうまく使えば、文章をより感情豊かに表現出来るのではないでしょうか。
でも…これだけブログを書いているにもかかわらず、いつまで経っても誤字脱字があるし、なかなか文章がうまくならない。
それでも、私は書き続けます。
ではまた。
前回はこちら。
【日本語勉強】#20『けれども』 | 意見や感情を示す主観性の強い逆説…この際、事実でなくてもいい!強く想ったことを!! (sachiway.net)