【日本語勉強】#17『しかし/しかしながら/だが/ですが』 | それまでと相反する内容を伝える
こんにちは、サチヲです。
日本人なら、何も考えずに使っている言葉。もちろん『母国語』というモノがあなたの国にもあるでしょう。
そんな母国語も、ちゃんと使い方を学ぶと、相手にもっと伝わるし、文章は読みやすくなるし、結果いいことがいっぱいです。
特に『接続語』に注目して、日本語の世界を『私めが!』学んでいく内容となります。
一緒に、学んでくれる方がいらっしゃいましたら…どうぞ読み進めてくださいませ。
参考書として、『文章が劇的にウマくなる接続詞』山口拓郎 著(文章が劇的にウマくなる「接続詞」 (アスカビジネス) | 山口 拓朗 |本 | 通販 – Amazon.co.jp)
今日の接続語は、『しかし/しかしながら/だが/ですが』です。
- 『しかし』は、反対の関係を表す『逆説の接続詞』の代表格です。
【それまで述べた内容を受けて、それと相反する内容を伝えるときや、それまでに述べた内容から予想される結果に反する内容を伝える】ときに使います。
さぁ、今回の接続詞は普段から沢山使っていますよね。
でも、そんな言葉だからこそアカデミックな方向から見直していきたいと思います。
一緒について来てもらえますか?
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☆★☆☆★☆もくじ
【日本語勉強】#17『しかし/しかしながら/だが/ですが』 | それまでと相反する内容を伝える
◆たとえば◆
- 昨日、熱が出ました。しかし、一晩寝たら治りました。
- 弊社の社員は、わずか5人です。しかし、社員20名の会社にも負けないくらい結果を出しています。
このように…
最初に述べた内容からそのままいけば、2~3日寝込んだ挙句…陽性反応で長期療養となる可能性があるのに…一晩で治った。
5人の会社なら、最大売り上げは20人の会社と比べたら手が届かないのに…売上で勝った。
『のに』なんです。『しかし』は『のに…〇〇』のように、そのままいけばこうなるのに、反対の結果になるときに使います。
『しかし』には、【書き手自身が重要だと感じている内容(しかしの後の文)を強調したい】ときに使います。
◆たとえば◆
- 山下くんの行動は確かに立派です。しかし、なぜ彼は火中の栗を拾うような真似をしたのでしょうか。
このように、『しかし』の後に、山下くんの行動の詳細を書くことによって、いかに立派だったかを強調させる効果があります。
他にも、【それはそれとして/それはともかく】の意味で使われます
◆たとえば◆
- 会社を辞めたのは、英断でしたね。しかし、これからどうするつもり?
と言うように、【それまで述べた内容を受けつつ、話題を転じる】ときに使うときもあります。
更に、冒頭で感情を込めてくり出す用途もあります。
◆たとえば◆
- しかし、よくこんな素晴らしいケーキを作ったもんだ!!
【それにしてもなんとまぁ】の意味です。より、強調されますよね。
『しかし』よりも改まった言葉、『しかしながら』
◆たとえば◆
- 新商品の販売にあたり記者会見を開きました。しかしながら、思ったほどの宣伝効果はありませんでした。
使用頻度の高い言葉ではありませんが、改まっている分だけ逆説の効果は強まります。
『しかし』よりも硬めの表現に『だが』があります
◆たとえば◆
- 日本酒は和食に合う。だが、洋食には合わない。
新聞記事や論文等などでの使用頻度が高く、ビジネス文書で使える機会はそう多くありません。
『です・ます調』よりも、『だ・である調』の方が似合う表現です。
少し柔らかい表現には『ですが』もあります。
◆たとえば◆
- このプロジェクトを成功させるには、少しづつレンガを積み上げていく必要があります。ですが、急ぐ必要はありません。
切羽詰まった感じもなく、ゆったりしていて優しい感じがありますよね。
最後に
実は『しかし』には、ここまで数多くの使い方と解釈があったんですね。
私、勉強になりました。
ではまた。
次回はこちら。
【日本語勉強】#18『ところが』 | 転機をドラマチックに演出する…その接続詞の真価とは!! | サチヲん家 (sachiway.net)
前回はこちら。
【日本語勉強】#16『というと』 | 疑問解消、誤解防止、反論封じのテクニック…と、知らないで使ってた | サチヲん家 (sachiway.net)